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スマホ専用「テプラ」、新アプリで予定管理する“タイムラベル”採用

テプラ PRO "MARK" SR-MK1

キングジムは、ラベルライター「テプラ PRO」シリーズ初のスマートフォン専用モデル「テプラ PRO "MARK" SR-MK1」を10月1日に発売する。価格は15,000円。

スマートフォンとテプラをBluetoothで接続してラベルを印刷するラベルライター。2019年発売のスマートフォン専用モデル「テプラ Lite LR30」は専用の感熱紙テープでの印刷だったが、今回発表のMARKでは、4mmから24mm幅のテプラPRO対応カートリッジを使用できるほか、新たな専用スマートフォンアプリ「Hello」を使用できる。アプリ内のテンプレートからデザインを選ぶことで、ラベルを印刷する。

また、画素数はテプラ上位機種と同等の360dpiを採用。筆記体などの細かい文字やロゴなどの画像もきれいに印刷できるという。

本体サイズは約55×133×146mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約470g。電源は単三形乾電池6本またはACアダプタ(AC1116J、別売)。カラーはベージュとカーキの2色。

360dpiで細かなデザインも印刷できるという
カラーはベージュ(左)とカーキ(右)

ゴミ出し曜日の忘れを防止、ラベルの日時を通知する新アプリHello登場

専用アプリ「Hello」も9月8日に提供開始する。チャットのようにテキスト入力をしてテンプレートを決めるだけで印刷できる「クイック作成」、調味料の分類などに利用できる、複数の同一デザインのラベルをまとめて編集できる「一括作成」、ラベルを一から作成できスマートフォンに保存した画像の挿入も可能な「こだわり作成」でラベルを印刷できる。

また、印刷したラベルに日時や曜日を紐づけ、スマートフォンのプッシュ通知などで知らせる「タイムラベル」機能も利用できる。この機能は、家電のフィルター交換やゴミ出しの曜日の通知などに利用できる。

今後、ラベルデザインの更新や活用事例の紹介などのコンテンツを拡充していくほか、他機種にも順次対応していくという。

スマートフォンの対応機種はiOS 12.0以降、Android 7.0以降。

クイック作成
一括作成
こだわり作成
ラベルと時間を紐づける「タイムラベル」機能

「わかりやすさ」だけじゃない、日常に溶け込むテプラへ

8日に開催したオンライン製品発表会で、キングジム 常務取締役 開発本部長の亀田登信氏は「MARKという愛称は、『示す』という意味がある。ラベリングによる新たな文化を創造したい」と説明。もとはオフィスのファイル整理の役割で開発されたテプラ。次第にさまざまなシーンで使われるようになっていったが、「表示として分かりにくいラベルも増え、ラベルが貼られていると『かっこ悪い』『後付け』といわれ、従来の目的とは反対の印象を持たれるようになってしまった」と分析する。これに対する新たな取り組みとして、MARKを開発したという。

今回発表したMARKのデザインには、プロダクトデザイナーの柴田文江氏を起用。テプラはもとは法人向けだったことから「使われないときは戸棚のなかにしまわれるものだった。MARKはシンプルだが、食器や花瓶のようなしっとりとしたたたずまいにした」(柴田氏)と、日常に溶け込むデザインを意識したという。

テプラの販売について説明する亀田常務取締役 開発本部長