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バッテリーは共用可! ケルヒャーからどこでも使えるコードレス洗浄機が続々登場

 ケルヒャーは、最新バッテリーテクノロジーを採用したコードレス洗浄機3モデルを、10月3日に発売する。手持ちタイプのモバイル洗浄機「ハンドヘルドクリーナー KHB5 バッテリーセット」、濡れたゴミも吸引できる「乾湿両用コードレス バキュームクリーナー WD1 バッテリーセット」、11Mpaのハイパワーを実現した「高圧洗浄機 K2 バッテリーセット」の3機種をラインナップ。価格は順に、29,800円、25,800円、54,800円(税抜)。

10月8日から発売される「ハンドヘルドクリーナー KHB5 バッテリーセット」(奥)、「乾湿両用コードレス バキュームクリーナー バッテリーセット」(右)、「高圧洗浄機 K2 バッテリーセット」(手前左)

 発売に先立ち開催された発表会において、バッテリーの市場傾向について説明が行なわれた。同社によると、世界のリチウムイオン二次電池(充電池)市場は、2010年時点で8,000億円だったのに対し、2018年には4兆円に達したという。

 市場がこれだけ急速に拡大した大きな要因となっているのが、バッテリーを搭載したスティック型コードレスクリーナーの人気だ。日本においては2018年、ついに販売台数が従来のキャニスター型コード付きクリーナーを上回った。人気の理由は、「使い勝手の良さ」と「吸引力の向上」だという。

 そこで同社も、得意とするバッテリーテクノロジーでワールドワイドに展開していくべく、「バッテリープラットフォーム」を構築。同じ電圧の複数機種で1つのバッテリーが使用できるよう共通化させることで、バッテリーの管理を容易にし、ユーザーにとって利便性の高い製品を目指すという。

 新たに発売する3製品には、18V、もしくは36Vのバッテリーが付属する。ハンドヘルドクリーナーと乾湿両用クリーナーは18Vバッテリーで、共用可能。高圧洗浄機は36Vバッテリーで、今後発売予定のガーデニング機器と共用できるという。

新製品3機種に搭載されているバッテリー18V(左)と36V(右)

 いずれのバッテリーも以下の4点を特徴としている。

 1つめは「リアルタイムテクノロジー」。バッテリー本体にディスプレイの表示があり、バッテリー残量を表示するほか、充電中は、あとどれくらいで充電が完了するか、残り時間を表示する。

 2つめは「オート保管モード」。バッテリーは満充電の状態が続くとバッテリー寿命が短くなってしまうため、長期間使わない状態が続いた場合、自動で放電し、バッテリーにとって最適な状態を保つという。ケルヒャーの場合、充電100%の状態で20日間使用しなかった場合、70%まで放電する。

 3つめは、外装にポリアミドを採用し、落下に耐えられる「耐衝撃性」。

 そして4つめは、高圧洗浄機などで水に濡れても問題ない、IPX5の「防水性」だという。

装着されたバッテリーを見ると、残り時間が約9分であることが分かる

ハンドヘルドクリーナー KHB5 バッテリーセット

 ハンドヘルドクリーナー KHB5は、水道ホースにつなぐだけでどこでも使える、バッテリー式モバイル洗浄機。電源が確保しづらいアウトドアのほか、ベランダや窓・網戸など、家まわりの洗浄など幅広く使える。使わないときはコンパクトに収納できるのも特徴だ。

コンパクトで収納にも便利な「ハンドヘルドクリーナー KHB5 バッテリーセット」
自転車の泥汚れを落とすなど、電源のない場所でも活躍する

 バッテリーは18V。連続使用時間は約10分(満充電時)。最大許容圧力は2.4MPa。最大吐出水量は200L/時。

 ノズルは、広角の「1ジェットノズル」と、水流が高速に回転する「サイクロンジェットノズル」を用意。本製品は高圧仕様ではないが、「サイクロンジェットノズル」を取り付けると、よりパワフルに洗浄できるという。

「1ジェットノズル」と「サイクロンジェットノズル」が付属する(手前)

 「サイクロンジェットノズル」は先端の口が絞られており、点で水が噴出する。さらに先端がくるくる回るため、高い水圧で円形に広範囲を掃除でき、ガンコな汚れや藻、苔落としに向いているとする。

 さらにベランダなどを掃除したい場合は、別売りの「デッキクリーナー PS20」が便利。普通のデッキブラシでは落とせない汚れも、デッキクリーナーを取り付けたハンドヘルドクリーナーでこすると、汚れが落ちやすい。

「1ジェットノズル」を装着した状態
「サイクロンジェットノズル」を装着した状態
テラスの汚れをデッキブラシでこすったが、なかなか落ちない
デッキクリーナー付きのハンドヘルドクリーナーを使うとてきめんに落ちた。ブラシは泥跳ねを抑える効果もあるという

 そのほか、5つのスプレーモードが使える「5-in-1マルチジェットMJ24」や、ノズルの向きを360度変えられる「フレキシブル可変ノズル360° VJ24」も別売りで用意。また別売りの「自吸用ホース SH 5」を使えば、バケツや浴槽に溜めた水からの給水も可能だ。

 本体サイズは、365×105×295㎜(長さ×幅×高さ)、アクセサリー、バッテリー込みの重量は約3.3㎏。

乾湿両用コードレス バキュームクリーナー WD1 バッテリーセット

 乾湿両用クリーナーは、重量約3.7㎏と片手で運べる軽量タイプ。乾いたゴミは紙パックへ、濡れたゴミは水洗いできるコンテナへ回収するため、乾いたゴミと濡れたゴミを同時に吸引できるという。

泥汚れも吸い込める、乾湿両用コードレスバキュームクリーナー「WD1」バッテリーセット
特に車の掃除に便利。小石や泥汚れなども吸い取ってくれる

 さらにホースの差し込み口を排気側に変えれば、ブロアとしても活躍する1台2役。隙間や凹凸が多い車内の清掃、落ち葉掃除などに便利だという。

 コンテナ容量は7L。バッテリーは18V。連続使用時間は約10分。

 本体サイズは、386×279×312㎜(長さ×幅×高さ)、アクセサリー、バッテリー込みの重量は約3.7㎏。ハンドグリップ付きサクションホース、すきまノズル、スモールノズル、紙パック、筒形フィルターが付属する。

車のシートを掃除している様子。まずブロアで隙間に入ったホコリを吹き飛ばす
その後、ホースを付け替えて吸い込むと効率よく掃除ができるという

高圧洗浄機 K2 バッテリーセット

 高圧洗浄機「K2」は、コードレスながら最大許容圧力11MPaとハイクラスのパワーを誇り、ガンコな汚れの洗浄にも対応するという。電源が確保しづらいガーデニングや家庭菜園スペースでの洗浄、マンション共用スペースでの洗車など、場所もシーンも選ばず多彩な使い方ができる。

コードレスかつコンパクトで、より使いやすくなった高圧洗浄機「K2」バッテリーセット

 重量はバッテリー込みで6.9㎏と軽量化し、使いたい場所に持ち運びやすい。バッテリーは36V。連続使用時間は、ブーストモードで約8分、標準モードで約14分。水源は、水道ホースのほか別売りの「自吸ホース」を使えば、バケツに溜めた水を水源として使える。

 本体サイズは、245×303×629㎜(長さ×幅×高さ)、アクセサリー、バッテリー込みの重量は約6.9㎏。最大吐出水量は340L/時。

非常にパワフルな水圧で、外回りの汚れを一気に流す
「1ジェットノズル」「サイクロンジェットノズル」が付属し、こちらも想定される使用シーンはかなり広い