ニュース

パナソニック、関西初のスマートタウン「Suita SST」構想を策定 ~目標は“再エネ100タウン”

 パナソニックは9月17日、大阪府・吹田市に多世代居住型健康スマートタウン「Suita サスティナブル・スマートタウン(以下、Suita SST)」のまちづくり構想を策定した。神奈川県・藤沢市の「Fujisawa SST」、横浜市の「Tsunashima SST」に次ぐ同社のまちづくりプロジェクト第3弾で、関西地域では初の展開となる。2020年春に着工、まちびらきは2022年春を予定。

吹田市のスマートタウン「Suita SST」

 Suita SSTはパナソニックの工場跡地を活用するスマートタウン。敷地面積は2.3ha。ファミリー分譲マンション100戸、シニア分譲マンション126戸、単身者共同住宅73戸、ウェルネス複合施設(サービス付き高齢者向け住宅66戸、認知症高齢者グループホーム、在宅介護施設、学習塾、認可保育所)、複合商業施設、交流公園で構成される。

 「Suitable Town for Fine Tomorrows」をコンセプトとし、住民一人ひとりにとって最適なくらしを継続的に提供することを目指す。そのためまちづくりには、異業種の13社が相互に連携し、分野横断で様々な取り組みを進めていくとともに、タウンデータを活用しながら新しいサービスづくりにも挑戦するとしている。

タウンコンセプト

 構想中の主な取り組みに、「再生可能エネルギーを最大限活用し、いざという時も機能し続けるまち」を掲げ、エリア一括受電と卒FIT電気の活用、非化石証書の利用で、街区全体の消費電力を実質再生可能エネルギー100%で賄う日本初の「再エネ100タウン」を目指す。

 そのほかセキュリティ分野では、高解像度カメラと画像検知技術を活用した街の見守り拠点を設置。ウェルネス分野では、子どもからお年寄りまで全世代を支援する教育・医療福祉サービスの提供。また、ヒートアイランド対策を備えた公園等の設置により、街のコミュニティ醸成を担うタウンマネジメント組織の設立を検討するとしている。

再エネ100タウン

 ■主な参画事業者とその役割
 ・大阪ガス:家庭用燃料電池エネファームを活用した新たなサービスモデルづくり
 ・学研ココファン:教育・医療福祉サービスの融合による街の活性化モデルづくり
 ・阪急オアシス:スーパーマーケットの構築・運営・サービス提供
 ・関西電力:日本初「再エネ100タウン」の実現モデル構築
 ・綜合警備保障:最先端セキュリティサービスの構築・提供
 ・西日本電信電話:5G等の先進通信ネットワーク技術を活用したソリューション技術
 ・吹田市:北大阪健康医療都市とのまちづくりにおける官民連携

 所在地は大阪府吹田市岸部中5丁目。敷地面積は23,465.80m2