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メリダの新型カーボンフルサスe-MTB「eONE-SIXTY 9000」、日本初登場のハードテイルe-MTB「eBIG.NINE」
2019年7月25日 00:00
メリダが日本でも新型e-bikeを4種類発売することを7月24日の記事でお伝えしたが、本稿ではe-MTBの2モデルについてご紹介しよう。
日本国内で最高価格のフルサスe-MTB「eONE-SIXTY 9000」
e-bikeの最新トレンドとなりそうなインチューブバッテリーと、カーボンメインフレームを採用したフルサスe-MTBが「eONE-SIXTY 9000」。軽量高剛性のカーボンメインフレームには、放熱効果向上のためのエアフロー機能の「サーモガード」が左右のヘッドチューブに設定されている。シマノ製ドライブユニットのハイエンドモデルであるシマノSTEPS「E8080シリーズ」を搭載。また新型のMTB向けのコンポーネンツ「シマノDEORE XT」も採用している。
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504Whのインチューブバッテリー「BT-E8035J」は、ライディングバランス(低重心化)に大きく影響を与えるそのサイズにこだわっているという。重量は2,640g。航続距離よりもパフォーマンスを優先に、初期段階からシマノと共同開発している。今後は各メーカーがシマノ製インチューブバッテリー「BT-E8035J」を採用する場合も、同じものが搭載されるという。
また、あらゆるヒルクライムとダウンヒルをものともしない前後160mmトラベルサスペンション、フロント29インチ・リア27.5インチの異径ホイールを採用し、それに最適化したフレーム設計を行なっているという。その結果、フロントの29インチでは走破性がアップし、チェーンステイ長を短めにしたリアの27.5インチでは反応性・トラクション・快適性がアップしているという。フレームサイズはXS(40cm)/S(42cm)。カラーは1色。価格は国内で販売されるフルサスe-MTBとしては最高価格の850,000円(税抜)。
時之栖(ときのすみか)が運営する「御殿場MTBパークFUTAGO」で「eONE-SIXTY 9000」を試乗させてもらった。以前にこちらの記事でご紹介したが、「御殿場MTBパークFUTAGO」はアップダウンも激しく、本格的なMTBコース。試乗会が開催されたのは7月23日だが、それまではずっと天気の悪い日が続いており、コースはかなりぬかるんだ状態。久しぶりなうえに悪天候で初心者としては少し不安だったが、難なく走破できたのには驚かされた。難波氏のドイツでのレビューにあるように、カーボンフレームやインチューブバッテリーの採用が大きいという点を実感できた気がする。
ヨーロッパでは2世代目となるハードテイルe-MTB「eBIG.NINE 400」
「eBIG.NINE 400」は、ヨーロッパでは2世代目となる29インチの本格ハードテイルe-MTB。ヨーロッパでは「eBIG.NINE」は2018モデルで登場しているが、日本ではフレームサイズごとの型式認定取得が必要だったため、ライダーの身長が限定されることから販売が見送られたと推測される。
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今回2代目となる「eBIG.NINE 400」は、どうしても重心が高くなる29インチのe-MTBの問題を解決するために、低重心設計のシマノ製インチューブバッテリー「BT-E8035J」を搭載している。メリダ本社e-bike工場で最先端のテクノロジーを駆使して作られるアルミフレームを採用し、ドライブユニットにはシマノSTEPS「E8080シリーズ」を搭載。29インチならではの走破性と転がり性能がオフロードはもちろん、オンロードでも快適なe-bike体験を実現するとしている。フレームサイズはS(38cm)/M(48cm)。カラーは1色。価格は399,000円(税抜)。
すでに発売中のハードテイルe-MTBの「eBIG.SEVEN 600」とフルサスe-MTB「eONE-SIXTY 800」の2車種と合わせて、メリダのe-MTBラインナップは4車種となった。昨年、限定モデルとして発売し非常に人気となり、2020モデルになった「eONE-SIXTY 800」も在庫切れの状態で、これからまた入荷されるとのこと。