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パナソニック、米ケント社と協業でアメリカの電動アシスト自転車市場に参入~日本では北京モバイクと協業検討

 パナソニック サイクルテックとパナソニックASアメリカは、米 ケント・インターナショナルと協業することに合意した。2019年度より順次、米国市場において共同で電動アシスト自転車の開発および販売を開始する。

 ケント・インターナショナルは、米国全域の自転車店に自転車や部品を提供するほか、現在は20カ国以上で展開。パナソニックASアメリカは、車載用部品の製造・販売を手がけており、北米向けに車載インフォテインメントシステムや車載エレクトロニクスのOEMビジネスを展開している。

 今回の協業開始にあたりパナソニック サイクルテックは、電動アシストクロスバイク「XU1」(2018年7月発売)と、スポーツ電動アシスト自転車「ベロスター」(2018年9月発売)をベースにした、米国専用モデルをケント・インターナショナルに供給。ケント・インターナショナルが強みを持つ米国市場で、2019年度より販売を開始する予定としている。

 また3社は共同で、2021年度までにプレミアムな電動アシストマウンテンバイクなど、北米市場向けに電動アシスト自転車を新たに開発し、販売していくという。

電動アシストクロスバイク「XU1」
スポーツ電動アシスト自転車「ベロスター」

自転車シェアリングサービス「モバイク」とも協業を検討

 このほか日本市場では、パナソニック サイクルテックと中国の自転車シェアリングサービス会社「北京モバイク・テクノロジー」が、IoT電動アシスト自転車分野で協業の可能性を検討することに合意。自転車シェアリングサービス、レンタルサービス利用者向け新技術の共同開発について、検討していくという。

 IoT電動アシスト自転車は、通信機能を備えた自転車。インターネットに繋がることで、スマホから電子錠の解錠や走行データ記録などを提供できるほか、GPSによる高い防犯性・追尾性と、駐輪位置管理を実現する。

 北京モバイク・テクノロジーは、自転車シェアリングサービス「モバイク」を運営。中国の主要都市のほか、シンガポール、イタリア、英国で事業を展開している。日本法人「モバイク・ジャパン」においても、2017年8月に札幌市で事業を開始。モバイクのシェアリング自転車では、ユーザーがQRコードをスキャンさせることで解錠できる電子錠を備えている。

 両社は信頼できるパートナーとして、お互いの経営資源や事業ノウハウを有効活用することで、ユーザーへより付加価値の高い製品・サービスの提供が可能になると判断し、今回の協業の可能性検討の合意に至ったという。