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パナソニック、IoT電動アシスト自転車のシェアリングサービス実証実験を年内に開始

 パナソニック サイクルテックは、スマートロックを搭載したIoT電動アシスト自転車スポーツモデルを開発したことを発表。2019年度上期中に、IoT電動アシスト自転車を活用したシェアリングサービスの実証実験を、国内数カ所で開始する。

 今回開発したIoT電動アシスト自転車スポーツモデルは、スマートロック(IoT電子錠)を搭載。通信機能を備え、インターネットに繋がる機構としている。スマートフォンでQRコードをスキャンさせ、電子錠の解錠や利用料金の決済ができるほか、走行データの記録、電池残量情報の提供、GPSによる高い防犯性・追尾性と駐輪位置管理を実現する。

 シェアリングサービスの実証実験では、駐輪場を設置し、サービスに登録した近隣の住人が数十台のIoT電動アシスト自転車を使用可能となる。蓄積された走行時間、距離などの自転車データを分析し、ローコストオペレーションで効率的なシェアリングサービスの実現を目指すという。

パナソニックが現在展開している電動アシスト自転車のスポーツモデル

 同社は今後、スポーツモデルだけでなく、ショッピングモデルや子育てモデルなど、さまざまな車種でIoT化を図り、販売をしていく計画としている。

 なお同社は2018年11月に、中国の自転車シェアリングサービス会社「北京モバイク・テクノロジー」と、IoT電動アシスト自転車分野で協業の可能性を検討することに合意したことを発表。自転車シェアリングサービス、レンタルサービス利用者向け新技術の共同開発について、検討するとしていた。