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乾電池ロボット「エボルタNEOくん」、今年はギネスを狙う世界最長遠泳チャレンジ!

 パナソニックの乾電池「EVOLTA(エボルタ)」シリーズが、毎年挑戦している「エボルタチャレンジ」。2018年のチャレンジは水泳に決定し、単三形乾電池2本を動力とした身長17cmのロボット・エボルタNEOくんが、広島県の宮島口から厳島神社の大鳥居までの2.5kmを泳いで渡るという。チャレンジ予定日は、2018年11月10日。泳ぎ切った暁には「乾電池を動力にしたロボットが泳いだ世界最長距離」として、ギネス世界記録にも挑戦する。

2018年は、広島の厳島神社で遠泳にチャレンジ!

 エボルタチャレンジは、乾電池「エボルタ」が、“長持ち”“高性能”であることを実証するために開催されるイベント。今年の2.5km遠泳チャレンジを人間のスケールにすると、およそ25kmの遠泳。津軽海峡が27kmあるというので、青森と北海道間を泳いで渡るほどのスケールと考えていいだろう。

 そして2018年9月25日には、エボルタNEOを生産するパナソニックの大阪府・守口工場にて、「エボルタNEOチャレンジ 2018出発式」のセレモニーが開催された。

 折しも2018年はパナソニック100周年に加え、エボルタ誕生10周年。今年は遠泳チャレンジだけでなく、出発式が行なわれた大阪・守口工場からからスタート地点の広島県宮島口まで400kmの道のりを走行するというのだ!

2018年9月25日には、エボルタNEOが生産される大阪・守口工場で出発式を開催。エボルタNEOくんは、ここからスタート地点まで、大阪~広島の400kmに渡る「エボルタNEO 世界最長遠泳チャレンジへの旅」にも挑戦する

乾電池ロボット「エボルタくん」のこれまでのチャレンジ

 エボルタロボは2008年からさまざまなチャレンジをしており、毎年テレビCMとして結果が放送されるだけでなく、インターネットのSNSを使った実況中継や、ライブ放送などで人気を博している。

 これまでのチャレンジは、次のようなものだ。

2008年 グランドキャニオンに挑戦

 壮大なグランドキャニオンに張られた530mのロープを乾電池2本で登るというチャレンジ。悪天候に阻まれ6回目の挑戦で、6時間46分31秒かかって登り切る。テレビでも大々的に放映されたので覚えている方も多いのでは?

2009年 24時間耐久走行

 24時間耐久レースの聖地として名高い「ル・マン」のサーキットで乾電池2本で何km走れるかに挑戦。途中故障してピットインするも何とか走り切ることができた。結果は23.726kmという記録を残した。

2010年 充電式エボルタ東海道五十三次

 充電式のエボルタを毎日1回充電して、東京~京都間約500kmの走破に挑戦。途中の峠道などに屈することもなく、61日間かかって走破した

2011年 充電式エボルタ トライアスロン

 充電式のエボルタ3本を搭載したロボットが、スイム・バイク・ランで合計230kmの道のりを7日間(168時間)以内に完走するというチャレンジ。ニッケル水素電池ブームの中、長期間にわたる挑戦だったので、インターネットでの中継に目を奪われた人も多いのでは? 結果は166時間56分と1時間を残して走破した。

2012年 長持ち年越しチャレンジ

 乾電池のエボルタを動力にし、ポスター型のロボットが2週間に渡りバーベルを上げ下げするというチャレンジ。14日間ストップすることなく、142,460回をマークした。

2013年 EVOLTA×プラレール

 子どもたちが作ったプラレールの線路5.6kmを1本のエボルタを使うプラレールで走破するというチャレンジ。その年で廃校になるという北海道の小学校にある体育館いっぱいに敷かれたレールに圧巻された人もいるはず。

2014年 廃線1日復活チャレンジ

 廃線になった鉄道路線で単一形乾電池エボルタを99本使い、総重量1トンの列車を走らせるというチャレンジ。8.5kmの区間を子供たちを何十人も乗せた電車が走る姿に感動さえ覚えたチャレンジ。

2015年 世界最長距離 鉄道走行チャレンジ

 工業高校の生徒たちが制作したオリジナルの電車を単一形乾電池のエボルタで走らせるという挑戦。22.615kmの区間を2時間47分9秒で走破し、ギネス世界記録を樹立した。

2016年 世界最長距離 有人飛行

 滋賀県の琵琶湖で行なわれた挑戦。エボルタを動力源にしたグライダーで飛行し、3,531mを飛行。世界記録とギネスは逃したものの、安定した飛行を見せたチャレンジだった。

2017年 フィヨルド登頂1,000m

 昨年リニューアルされた乾電池のエボルタNEOを使い、フィヨルドの断崖絶壁に渡されたロープを約1,000mのロープ登頂を目指すというもの。リニューアルされたエボルタNEOとあって、インターネット中継もされたため、記憶に残っている人も多いはず。単三形乾電池2本だけのエボルタNEOくんは、風にたなびくロープに屈することなく、およそ6時間46分31秒というタイムで登頂に成功。

遠泳をするのはこのエボルタNEOくん!

 今回は、広島県の宮島口から厳島神社の大鳥居までを遠泳する訳だが、厳島神社を訪れたことがある方はご存じのとおり、引き潮の時には神社から大鳥居まで歩いて行けるほど潮が退く。しかし満ち潮のときは、歩くどころかボートに乗らないと行けないほど潮が満ちる。今回の挑戦は、遠泳の長さに加えて、潮の流れにも影響されそうだ。

 その挑戦に立ち向かう「エボルタNEO」くんは、単三形乾電池エボルタNEOを2本背負った、身長17cmと小柄なロボット。彼は長さ35cm、幅6cmの木製サーブボートに乗って、パドリングして宮島口から厳島神社を目指すというワケだ。

 このロボットどこかで見たことある顔だな? と思う方も多いはず。開発したのは、毎年のチャレンジに参加しているロボットクリエイターの高橋 智隆さん。大きめ目が特徴のデザインは、エボルタNEOくん以外にも共通しており、ロボット型のスマートフォンのデザインとしても有名だ。

身長17cmのエボルタNEOくんが、35cmのサーフボードに乗りパドリングで宮島口から厳島神社の鳥居を目指す。その間2.5km!
今回のチャレンジは潮の流れとの戦いにもなりそうだ

大阪の守口工場から遠泳スタート地点の広島県「宮島口」まで、エボルタNEOくんが約400kmの旅をスタート

 が! 今年はこれだけで終わらない。パナソニック100周年かつエボルタ10周年を記念して、式典が行なわれた大阪府の守口市にある乾電池工場から、遠泳チャレンジの出発地点となる宮島口まで、エボルタNEOくんがおよそ400kmを走行するのだ!

 約400kmの旅に出たエボルタNEOくんは、ハムスターの走り車のようになっているリングで走行。エボルタNEOを背負ったエボルタくんが走ると、リングが回って道を走るというものだ。

背中に単三形エボルタNEOを3本背負ったエボルタNEOくんが輪っかを転がし400km走行する
パナソニック アプライアンス社 ニッポン地域コーンシューマ マーケティング部長・中島 幸雄さんからのあいさつで式典が始まった
エボルタNEOくんを先導する牽引メンバーのリーダー、同社のCMJ本部の宮下 沙紀さんが元気よくチャレンジへの意気込みを表明

 それまで空だった電池ボックスには、工場からできたての電池を走って持ってきた電池を装填! いざ出陣となった。

裏手の工場からできたての電池を走って持ってきて、エボルタNEOくんの背中に装着

 ルートは瀬戸内沿いの山陽道を、神戸、岡山、広島と経由して宮島口まで。その様子は、公式Twitterで実況中継されるので、沿線の方は本物のエボルタNEOくんを応援しに行くのもいいだろう。応援に行けない方は、ニコニコ動画で生中継観戦することも可能だ。

 おそらく今年も盛り上がること間違いない、エボルタNEOチャレンジ企画。インターネット生中継で、その感動とドキドキを共有してはどうだろう。

カウントダウンで10時に守口工場から広島に向かってスタート!
牽引チームのメンバーは、交代でコロコロを持ち、エボルタNEOくんを先導する。そう!彼はコロコロの赤外線を追従するように設計されているのだ!
沿線でこの雄姿を応援するもよし! インターネットの生放送で応援するもよし!