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カフェ・バッハ田口氏監修の「全自動コーヒーメーカー」がツインバードから、クラウドファウンディングでの予約も

 ツインバード工業は、自分だけのオリジナルコーヒーが淹れられる「全自動コーヒーメーカー CM-D457B」を10月5日に、紙パック式で約1.1kgと軽量な「コードレススティック型クリーナー TC-E262W」を9月5日に、ペットボトルサイズで小型の「ボトル型クリーナー HC-E205W」を10月上旬に発売する。価格は順に、オープンプライス(店頭予想価格40,000円前後)、25,000円、オープンプライス(店頭予想価格8,000円前後・全て税抜)。

カフェ・バッハ 田口 護氏監修の「全自動コーヒーメーカー」

 「全自動コーヒーメーカー」の1番の目玉は、日本の自家焙煎コーヒー界の第一人者であり、カフェ・バッハ店主の田口 護氏が監修していること。田口氏は「これまでのコーヒーメーカーの弱点は、"オリジナルのコーヒー"が淹れられないことにありました。言い換えれば、だからこそ我々の商売が成り立っていたということでもあります。

 ですが、このコーヒーメーカーは蒸らしや抽出などの研究が随所で重ねられているほか、湯温と挽き方を変更できるので、コクや香りのみならず、まろやかでなめらかな味わいのコーヒーを淹れられるのです」と語った。

全自動コーヒーメーカー「CM-D457B」
日本の自家焙煎コーヒー界の第一人者で、カフェ・バッハ店主の田口 護氏

 同社プロダクトディレクション部の岡田 剛氏によれば、そもそもコーヒーメーカーを開発した背景として、日本のコーヒー豆の消費がこの20年で1.5倍になっていること、コーヒーが最も消費されているのは家庭であることを挙げ、さらに2013年にコンビニコーヒーが発売され、2016年にはレギュラーコーヒーの飲用がインスタント並にまで増加した。そのような背景により、コーヒーメーカー市場は現在、年間約250万台程度にまで拡大したのだという。

 しかしながら、いざ開発に着手すると、肝心な味づくりに関して解がない状態だったという。そこで、商品開発部の吉田 勝彦氏が、田口氏の著書「田口護の珈琲大全」を読み、客としてカフェ・バッハを訪れたりしながら調整を加え、開発を継続。その後、縁があり田口氏に監修を依頼できることになったのだという。

プロダクトディレクション部の岡田 剛氏(写真左)、商品開発部の吉田 勝彦氏(写真右)
日本のコーヒー消費量は20年前の1.5倍、家庭での消費が最も多い
2016年にはレギュラーコーヒーの飲用がインスタント並にまで増加し、コーヒーメーカー市場は現在、年間約250万台程度
田口氏の著書「田口護の珈琲大全」(写真左)、「ビューティフルカフェライフ」(写真右)

正しい作法でコーヒーを淹れるためのこだわりポイント

 本機は、「"自分だけの一杯"に出会う」ことをコンセプトとして開発された。そのために、正しい作法でコーヒーを淹れることにこだわっている。

 豆の挽き方では、着脱式低速臼式フラットミルを採用。独自設計のステンレス製・燕三条製の刃を開発し、着脱式のためブラシでも手入れがしやすいという。独自設計の刃は、粒度を揃えて挽くことで、微粉ができにくくなるため雑味を抑えられるほか、粒を揃えることで濾過速度やコーヒー成分の出方を均一にできるとしている。このミルは現在、特許出願中とのこと。

 蒸らし工程では、ドリッパーの内側にある"リブ"を、蒸らし時に発生するガスが逃げるように、高さと形状にこだわったという。またドリッパーは、ハンドドリップでの抽出に適した楕円形を採用したという。

 抽出で重要な要素となる湯温は、83℃/90℃を設定可能。抽出時には、湯が6方向から断続的に注がれるシャワードリップを採用。また、本体に設置された除電レバーと導電性プラスチック製のドリッパーで、豆挽きの摩擦で出る静電気を逃し、粉の飛散を防ぐという。シャワードリップと除電レバーは現在、特許出願中だという。

 さらにコーヒーを五感で楽しめるようにと、抽出時の香りや湯気をあえて部屋に広げるために、注湯孔とドリッパーの間にすき間が設けられている点は、ホームドリップの楽しさを盛り上げてくれる。

独自設計のステンレス製の刃を使用した、着脱式低速臼式フラットミル
リブの高さと形状にこだわったという、導電性プラスチック製のドリッパーは楕円形
湯が6方向から断続的に注がれるシャワードリップと、注湯孔とドリッパーの間のすき間
挽いた豆の排出口付近を下側から撮影。豆の飛び散りが少ないのがわかる。脇に除電レバーがあり、これがドリッパーと接触し、静電気を逃がす

コーヒーメーカーの稼働と試飲

 実際に、カフェ・バッハで販売されている「バッハBlend」「パナマ・ドンパチ ティピカ」の2種類のコーヒーを淹れてもらって、試飲した。

 最初の豆挽きの段階で、すでに豆の良い香りが漂う。挽き終わった豆は、中央が盛り上がった山型をしている。これが美味しいコーヒーの抽出には大切なのだという。ここへ、シャワードリップが3回ほど注がれ、30秒ほど蒸らし工程が行なわれる。あとは、断続的に6方向からシャワードリップが行なわれ、抽出終了。工程は、操作パネル上部のインジケーターの点灯が、左から右へ進む形で表示される。

 試飲してみると、「バッハBlend」は強めの香りと深いコクがあるにもかかわらず、非常にスッキリとした味。「パナマ・ドンパチ ティピカ」は、あっさりとしたなかに、酸味があり、こちらもスッキリとしていた。全体的に雑味がなく、スッキリとした味わいだ。

試飲した「バッハBlend」(写真左)、「パナマ・ドンパチ ティピカ」(写真右)
豆を計量するためのカップが付属する
豆を投入する
挽き終わった豆は、山型をしている
蒸らしが終わった豆
抽出が終わった豆
本体操作部。左から、抽出メニュー、湯温、杯数、メンテナンスモードを設定できる

クラウドファンディングで予約販売も開始

 また本機は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」での先行予約も、9月1日から9月31日まで受け付けるという。コースは3つ用意される。

 「発売日お届けコース」は、本機製品1台、カフェ・バッハのおすすめブレンド豆200g、カフェ・バッハの紙フィルター、田口氏のおいしいコーヒーの淹れ方動画のセットで、価格は37,800円。

 「コーヒー社長コース」は、「発売日お届けコース」の内容に加え、同社の工場見学ツアー、同社代表取締役 野水 重明氏とのコーヒータイムなどのセットで、価格は60,000円。

 「CAMPFIRE限定モデルコース」は、「発売日お届けコース」と同一だが、本機製品が特別仕様になっている。ミル土台は切削加工ステンレス製、スイッチはカラーアルマイト加工を施したアルミ切削加工となる。価格は300,000円(いずれも税込・送料込み)。

1.5kのコードレススティッククリーナーを、さらに軽量化して1.1kgに

 「コードレススティック型クリーナー」は、約1.1kgと軽量な紙パック式のコードレススティック掃除機。ホワイトのボディに、持ち手部のグレーがアクセントになった、ミニマムデザインだ。基本の形状は、2018年5月に発売された「コードレススティッククリーナー TC-E261S」を踏襲し、サイズもほぼ同じとなっている。

コードレススティック型クリーナー「TC-E262W」

 「TC-E261S」との違いは、クリーナーヘッド、パイプ径、モーター(の出力)、バッテリー容量。クリーナーヘッドはパワーヘッドからモーター非搭載ヘッドに変更され、ヘッドへの通電が不要になったことで中央のパイプ径が細くなった。モーター自体も変更され、出力は70Wから20Wとなった。バッテリーは同種のものを利用しているものの、従来の3/5の容量になっているという。

 これらの変更により、重量は約1.5kgから400g軽量化され、約1.1kgとなった。それでいて満充電時の稼働時間では、標準モードで約30分が約25分に、強モードで約7分が約10分になり、ほぼ差のない状態をキープできている。紙パックは両機で共用。

 本体サイズは、225×140×995mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.1kg。充電式で、充電所要時間は3時間。連続運転は標準モードで25分、強モードで10分。運転音は73dbで、集じん容量は0.25L。12枚の紙パック、すき間ノズルが付属し、主に量販店などで販売する予定だという。

本機(写真左)と、2018年5月発売の「TC-E261S」(写真右)
モーター非搭載の本機ヘッド(写真左)と、モーターを搭載した「TC-E261S」のヘッド(写真右)。明らかにサイズが異なる
ヘッドは、モーターとサイズだけでなく、パイプ付け根の稼働も異なる
薄さにもこだわって開発されたというヘッドは、ボールペン2本分くらいの厚さ
本機のパイプ(写真左)と、通電している「TC-E261S」のパイプは、太さが異なる
本機のスイッチと充電ランプ。充電が完了すると、赤いランプが緑色に変わる

卓上に置いて使いたい、ペットボトルサイズの「ボトル型クリーナー HC-E205W」

 「ボトル型クリーナー」は、食卓やデスクに置きっぱなしにして使えるサイズとデザインのコードレスハンディクリーナー。本体のボタンを押すだけでオン・オフ操作できる。先端付近のボタンスライドで出し入れできる先端のブラシは、用途に応じて使い分けが可能。

ボトル型クリーナー「HC-E205W」

 本体の上部と下部を持ってひねると簡単に分割でき、ヘッド側にあるレバーを引くとダストボックスのフタ兼フィルター部が開いて、サッとゴミが捨てられる。またヘッド~フィルター部は丸洗いも可能だという。一方モーター側の本体端はリング状になっておりその一部に排気口が配置され、リング全体が回転する仕様。回転させることで、排気方向を調整でき、顔に掛かったり、ゴミを吹き飛ばさないように配慮されている。

 本体サイズは、60×240mm(直径×高さ)で、重量は約0.4kg。充電式で、充電所要時間は8時間。連続運転は約8分。運転音は59dbで、集じん容量は0.06L。専用充電台が付属し、主に公式オンラインストアで販売予定だという。

実際に掃除をしてみたところ
ヘッド部のブラシが出ていない状態
ボタンをスライドさせるとブラシが出てくる
ヘッド側のレバーを引くと、ダストボックスのフタ兼フィルター部がパカっと開く。指一本で操作可能
ダストボックスの内部。丸洗いできるという
本体端のリング状の部分の一部に排気口を配置。回転させて排気の向きを変えられる
付属の充電台