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タニタ、有機野菜を使った噛むスムージー「カムージー」などを提供する「タニタカフェ」を本格スタート
2018年3月8日 17:48
タニタは、タニタカフェの事業展開に関する記者発表会を開催した。タニタカフェは、既に新潟県長岡市などで限定的に営業しているが、5月下旬に都内1号店「タニタカフェ 有楽町店」をオープン。新業態として本格的に展開するという。
新たなタニタカフェでは、オーガニックな野菜を提供する楽天ラグリと提携。旬の有機JAS認定の野菜をメニューに加えるという。また同社とのコラボで、テイクアウト用のカップサラダなども開発していくとする。
タニタの代表取締役社長 谷田千里(たにだ せんり)氏は、タニタカフェの開発について次のように語った。
「タニタでは健康な食のソリューションを提供するレストランとして2012年にタニタ食堂の一号店をオープンしました。ヘルシーメニューを軸にしたサービスを提供し、タニタが考える健康的な食生活を実践できる拠点として、現在では全国で30店舗を展開しています。
一方で、健康には心の健康づくりも欠かせません。そこで開発したのがカロリーや塩分など、タニタ食堂の基準にとらわれることなく美味しさや楽しさに重きを置いたタニタカフェです」(谷田氏)
噛むスムージー「カムージー」や有機野菜サラダボウルなどを提供
タニタ食堂 取締役 営業本部長 浅尾祐輔氏は、「今後展開していくタニタカフェでは有機野菜の美味しさを活かした様々なオリジナルメニューを展開していくとともに、持ち帰りメニューなどを開発していきます」と話す。
また同カフェの代表メニューとして「有機野菜ともち麦のサラダボウル」や「有機野菜と和だしの米麺(フォー)」を挙げた。いずれも旬の有機野菜をたっぷりと摂れるとし、特に前者については厚生労働省が提唱する、1日の目標野菜摂取量の約半分(150〜180g)の野菜を摂取できるという。
目玉のドリンクメニューとして「噛む」スムージー、カムージーを展開していく。一例として「緑野菜と林檎の豆乳カムージー」を紹介した。
これは、有機小松菜とオーガニック豆乳をミキサーにかけ、減農薬のキウイジャムと粗く崩した豆腐をあえ、チアシードや球状の蒟蒻ゼリー、凍らせたカットフルーツをトッピングしたもの。ドリンクではあるが、「噛ませる」工夫をしたことで、栄養を摂取できるだけでなく、満腹感も得られる。
事業のもう一つの柱と考えているのが、コラボレーションや監修商品の展開だとする。
「様々な企業とコラボレーションし、タニタカフェのメソッドを取り入れた監修商品を開発していく。パートナー企業と提携し、タニタカフェに直接お越し頂けないお客様にもタニタカフェのエッセンスを体験できる商品を開発していきます。
楽天ラグリとコラボレーションし、旬の有機野菜を手軽に食べられるサラダは、タニタカフェで持ち帰り用として展開するほか、楽天の流通チャネルでの販売も計画しています」(浅尾氏)
楽天ラグリとのコラボとしては、5月に「国産オーガニック野菜10品目サラダ」の発売を予定。マルサンアイとのコラボ商品は、既に「マルサン タニタ カフェ監修 オーガニック 無調整豆乳」が発売されており、さらに3月26日には「タニタカフェ監修 アーモンドミルク」が発売される。
浅尾氏によれば、タニタカフェはフランチャイズ店と、既存カフェなどとコラボしたメニュー提供店の2タイプで展開。2022年度中には、両タイプの合計で100店舗を目指すという。その他にも、今年からオフィスへのコーヒーサービスを本格展開、2020年までにはビルのエントランスや駅に設置するスタンド店も展開する。
「タニタカフェの展開は、タニタがタニタ食堂事業をスタートした時と同様に大きなチャレンジだととらえています。この取り組みを通じて、様々な生活者が実践しやすい、多様な健康的な食習慣を提案していきたい」(浅尾氏)