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ターゲットはプレミアエイジとプレミアエイジJr.、パナソニックとCCCがRELIFE STUDIO FUTAKOをオープン

 パナソニックは、新たな顧客接点を作るライフスタイル提案のコミュニティスタジオとして「RELIFE STUDIO FUTAKO(リライフスタジオ フタコ)」を「二子玉川 蔦屋家電」(東京都世田谷区玉川1丁目14番1号)の2階に新設、3月10日より営業を開始する。

新たな顧客接点を作るライフスタイル提案のコミュニティスタジオとして「RELIFE STUDIO FUTAKO(リライフスタジオ フタコ)」を「二子玉川 蔦屋家電」にオープンする。左から、パナソニック 執行役員 竹安聡氏、パナソニック 代表取締役社長 津賀一宏氏、CCC 代表取締役社長兼CEO 増田宗昭氏、CCC 代表取締役副社長 COO 武田宣氏
「二子玉川 蔦屋家電」(東京都世田谷区玉川1丁目14番1号)の2階に新設された「RELIFE STUDIO FUTAKO(リライフスタジオ フタコ)」
家電製品だけを展示するのではなく、様々なグッズや本などを通じて「ライフスタイル」を提案する

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)の企画協力のもとスタートする新たな取り組み。家電・設備・住宅事業で培ったパナソニックの技術・製品・サービスと、書籍やカルチャーコンテンツを通して生活提案するCCCの知見との融合により、訪問者が住まいや暮らしに新しい気づきと発見を手に入れる、展示・体験・交流の空間を創造し、生活の質を高めるライフスタイル提案を行なっていく。

 二子玉川という立地については、首都圏において新築・リフォーム需要の高い城南・城西・港北エリアに隣接し、30~40代ファミリー層の集客力が高い「二子玉川 蔦屋家電」という魅力ある商業施設の利点を活かしたという。

 具体的なターゲットとして55歳以上の「プレミアエイジ」と、その子世代35歳前後の「プレミアエイジJr」を挙げる。RELIFE STUDIO FUTAKOのコンセプトを決定する際は、蔦屋家電の過去2年間の来場者データをもとに、年代層・家族構成を設定、また1都3県内の30~60代男女を対象に調査し「リッチ派」「自然派」「趣味派」「便利派」「地縁派」「スロー派」の6つのくらしの傾向を抽出した。

主なターゲット層として55歳以上のプレミアエイジと35歳以上のプレミアエイジJrを挙げる
蔦屋家電の過去2年間の来場者データをもとに、年代層・家族構成を設定、また1都3県内の30~60代男女を対象に調査し「リッチ派」「自然派」「趣味派」「便利派」「地縁派」「スロー派」の6つのくらしの傾向を抽出した

 RELIFE STUDIO FUTAKOでは、これらの傾向にメインターゲットである55歳以上のプレミアエイジと35歳以上のプレミアエイジJrの家族構成を掛け合わせることで、様々なライフスタイルを構築し、提案を行なっていく。たとえば、「プレミアJr」世代の共働き子なし夫婦であれば、「リッチなペットライフ」「上質趣味満喫ライフ」「家族と仲間中心ライフ」を想定する。

リライフのマトリックスの構築。「プレミアJr」世代の共働き子なし夫婦であれば、「リッチなペットライフ」「上質趣味満喫ライフ」「家族と仲間中心ライフ」を想定している

当初の想定を超えた素晴らしい空間~パナソニック津賀社長

 会場では、パナソニック 代表取締役社長 津賀一宏氏が登壇し、今回の取り組みについて以下のように語った。

パナソニック 代表取締役社長 津賀一宏氏

 「今回の取り組みは、2つの重要な意味を持つ。まず1つは新たな暮らしを提案するためのお客様との接点となる旗艦拠点ができたということ。二子玉川という憧れの土地で、お客様とつながり続けることで、変化を見極め、家電の提案だけに留まらず、サービスも提案できるようにしていきたい。もう1つは、CCCとの協業にある。ライフスタイルを買うという家電量販店のアイディアは素晴らしく、ライフスタイルのアイディアを創出してきたパナソニックの強みを融合させることで、当初の想定を超えた空間が完成した。創業100周年を迎えた今年、ここから発信されるパナソニックの新たな暮らしの提案に期待していただきたい」

蔦屋家電はお金持ち向けのお店ではない~CCC 増田社長

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長 増田宗昭氏は、蔦屋家電について「未来の家電量販店ってこういう感じなのではとイメージして、3年前にオープンした」と語った。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長 増田宗昭氏

 「Googleの時代に図書館はいるのか、Amazonがこれだけ躍進している時にリアルな小売りはどういう役割なのか、小売店としては様々な模索をしてきた。そこで、辿りついたのがこのスタイルだった。ネットは検索はできるが、発見はリアルな場の方ができる。“居心地の良さ”というものはネットでは実現できない。数年前に、NYを訪れた時に我々がかつてモデルにしていた素晴らしい店舗が次々と閉店しているのを目の当たりして、ネットでできることは全てやめようと決めた。

 居心地がよく、コンシェルジュがいて、世界に類を見ない家電量販店を作ろうと始めたのが、蔦屋家電。本を売るのではなく、本を通じてライフスタイルを、さらにそのライフスタイルを実現するために必要なものを全て売る。もしかすると蔦屋家電をお金持ち向けのお店かと思っている方もいらっしゃるかもしれないが、そんなことはない、下のコンビニで100円のコーヒーを買って、誰でもお越しください」

パナソニックとCCCで最高のライフスタイル提案を

 スタジオ内は、家電製品だけでなく、テーブルとしての役割も兼ね、IHクッキングヒーター、シンクなども備えたアイランドキッチン「いろりダイニング」や、月あかりのような「水盤LED照明」や、さわやかな風を感じさせる「1/fゆらぎ」リズム風などにより、露天風呂でくつろいでいるようなバス空間を演出する浴室「My Home Resort(マイホームリゾート)」、女性が重視している5つの美容行為(メイク・トータルコーディネイト・スキンケア・ボディケア・リラックス)を1つの場所で、落ち着いてできる「Salon a la Maison(サロン ア・ラ・メゾン)」など、住宅設備も展示。

家電製品だけでなく、テーブルとしての役割も兼ね、IHクッキングヒーター、シンクなども備えたアイランドキッチン「いろりダイニング」
料理をしながらくつろぎの時間も持てるという
いろりダイニングのコンセプトモデル
熱源の周りを囲む、いろりのような構成になっている
露天風呂でくつろいでいるようなバス空間を演出する浴室「My Home Resort(マイホームリゾート)」
洗面台スペースにもパナソニック製品が並ぶ

 また、展示を見て実際にリフォームをしたい、家を建てたい、パナソニックの介護施設を知りたいなどリアルな相談にも応えられるように、ビジネス相談窓口も用意する。

 また、季節に応じたテーマ展示も行なう。オープン時は「美」「健」「遊」の3つで、美は資生堂と、健は東京西川とそれぞれコラボレーションする。RELIFE STUDIO FUTAKOでは、このような協業も積極的に進めていくといく。

展示を見て実際にリフォームをしたい、家を建てたい、パナソニックの介護施設を知りたいなどリアルな相談にも応えられるように、ビジネス相談窓口も用意する
季節ごとに変わるテーマ展示。「健」コーナーでは東京西川とコラボレーションし、より快適な眠りを提案

 蔦屋家電は、ただ家電製品を展示するのではなく、それに関連した様々な本やグッズも一緒に展示するのが特徴。RELIFE STUDIO FUTAKOでも、その方法は踏襲されておりいわゆる「家電メーカーのショウルーム」というイメージは全くない。また、普段は目にすることのない、発売前のコンセプトモデルも多数展示されている。ここでの反応を見て、製品化が加速するということもありそうだ。

 会場には、製品を熟知したコンシェルジュが配置されており、わからないことや聞きたいことがあったら親切に対応してくれる。オープンスペースで、自由に見学できるので、買い物の途中に寄るのも良さそうだ。

ホームベーカリーの周りには、関係した調味料や食器などが一緒に展示されている
自家焙煎機「The Roast」の周りにはコーヒー関連グッズが並ぶ
コンセプトモデルのテレビ。壁かけした絵画のように見えるデザインが特徴
縦・横、レイアウトを自由に変えられるテレビもコンセプトモデル

 3月10日、11日には、オープンを記念したイベントを開催するほか、以降も様々なイベントを行なう。いずれも事前申込制で、詳細についてはRELIFE STUDIO FUTAKO(リライフスタジオ フタコ)のホームページで確認できる。