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江崎グリコがCES2018に出展。Amazon Alexaスキル「教えて! ぐりこっち」を紹介

 江崎グリコは、米ラスベガスで開催したCES 2018に初めて出展。Amazon Alexaスキルの「教えて! ぐりこっち」を体験できる場を用意するなど、未来の家庭の食卓の姿を提案した。

CES 2018の江崎グリコブース

 ラスベガスコンベンションセンターを会場とするTech East の一角に、大規模なテントを張ったDesign & Source Marketplaceエリアが用意されており、そのなかに、日本パビリオンである「JAPAN TECH」が出展。日本企業13社が出展した。

 そのなかで、唯一の食品メーカーとして江崎グリコが参加。「教えて! ぐりこっち」を通じて実現する未来の家庭の食卓の姿や活躍を描いた映像を放映するとともに、「教えて! ぐりこっち」を簡易的に体験できるスペースを用意した。

 「教えて! ぐりこっち」は、「Amazon Alexa」に対応するスキルで、「ぐりこっち」と呼ぶキャラクターと会話をしながら、食材の知識を得られるのが特徴。管理栄養士が監修した同社サイトで公開中の「すぐわかる栄養成分ナビゲーター」の内容を反映しており、食材の名前を言うと、栄養素やオススメ調理方法のほか、旬の時期、豆知識や気の利いたひとことなどを教える。

日本パビリオンである「JAPAN TECH」
映像を通じて、「教えて! ぐりこっち」を紹介

 また、食材以外のキーワードにも対応し、対話をしながら、コミュニケーションを楽しむことができる。「江崎グリコが蓄積してきた研究データや知見を、社会に対して還元することを目的に、より手軽に触れやすい環境を、IoTテクノロジーで実現している」という。

 「アレクサ、ぐりこっちをスタートして」と呼びかけてスキルを起動すると、日本語では800品目の食材について説明するが、今回のCES 2018への出展にあわせて、100品目の食材について英語対応を行なったという。

Amazon Echoでデモストレーション。ケースに入ったAmazon Echoで英語対応を行った
CES 2018向けに100種類の食材を英語で対応

 同社では、「『教えて! ぐりこっち』によって、小さな子供でも、呼びかけるだけで簡単に操作ができ、大人にとってもためになる様々な知識を提供する。健康な栄養摂取を促したり、食事を取ることに対する関心を高めたりといった狙いのほか、食事中の家族での会話を楽しんだり、家庭におけるおいしさと健康、食育、家族間のコミュニケーションの活性化に貢献したい。面白くて使いたくなるスキルとして、家庭の健康的な食事をサポートする」とし、「これを第1弾として、今後は、食にまつわることを総合的にサポートできる体制、ビジネス展開を模索していく」という。

 1週間分の食事の内容をデータとして蓄積し、それをもとにどんな食材が足りないかといったことを提示し、健康的な食事につなげといった取り組みも見込んでいるという。

 なお、「教えて! ぐりこっち」のベースになっている「すぐわかる栄養成分ナビゲーター」は、日本食品標準成分表2015年版(7訂)に収載されている2191品目の一般食品のなかから、知りたい栄養成分情報を、簡単な操作で、リアルタイムで取り出すことができるサービスで、一般食品の栄養計算が出来る「一般食品index」と、管理栄養士監修による各栄養素の働きなど身近な話題をまとめた「栄養成分百科」で構成されている。家族の健康的な食生活を心がける主婦や、ダイエット中だったり、食事制限をしていたりといった人、栄養士やスポーツトレーナー、医療関係などが利用しているという。