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ガスコンロのグリル部で火傷する事故は1歳児が最も多い~国民生活センター
2017年9月29日 10:53
独立行政法人 国民生活センターは、ガスコンロやIHクッキングヒーターにおいて、1歳前後の子供がグリル部を触って火傷する事故が、多数報告されていることを発表した。
子供がガスコンロなどのグリル扉で火傷を負った事例は、医療機関ネットワークに36件寄せられた(2010年12月~2017年8月)。いずれも月齢8カ月から25カ月の子どもで、調理中や使用後のグリル扉等を触ることでやけどを負ったという。皮膚の深くまでやけどを生じた事故も発生しており、皮膚が薄い子どもは特に注意が必要としている。
受傷者は月齢13カ月児が8件と最も多く、1歳前後はつかまり立ち、伝い歩きから上手に歩行できるようになるなど行動範囲が広がる時期であり、また、身長がグリルの高さと同じくらいなため、容易に手が届きスイッチやダイヤルをいじる時期としても知られている。
国民生活センターでは、グリルの使用中はもちろん、使用後であってもグリル扉は高温なため、子供がグリルに近づかないように呼びかけている。また、高温抑制されている製品の検討もひとつであり、万が一グリルに触れた場合は、すぐにきれいな流水で冷却するようにとアドバイスする。