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パナソニック、創業100周年を機にスタートする2つのチェンジとは
2017年8月24日 17:53
壮大な250年計画の前では100周年はまだ道半ば
パナソニックは2018年3月に迎える創業100周年を機としてスタートする新たなキャンペーン「Creative!」を発表した。キャンペーン特別サイトを8月24日から開始するほか、Creative! SELECTIONとして、全13製品をラインアップする。
パナソニック 常務執行役員 コンシューマーマーケティング担当 中島幸男氏は、「ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、創業者の松下幸之助は真使命として250年計画を掲げている(産業人の使命は貧乏の克服であるとし、その使命を達成するために250年計画を立てた)。それから考えると、100周年というのはまだ道半ばであり、我々はさらに志を高くして、事業を続けていかなければならない」と話した。
また、今後については「白物家電は主婦を家事労働から解放し、黒物家電は解放された時間をより楽しい時間へと変えてきた。次の100年もパナソニックの経営理念は不滅。家電製品というのは、お客様の心情や世相を反映して時代とともに変化していく。我々は更なる技術力を深め、より深く、より多岐にわたり、お客様にお役立ち家電を提供していく。今後のパナソニックに期待して欲しい」と語った。
100周年を機にスタートする2つのチェンジ
パナソニック 執行役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の河野明氏は、100周年を機にスタートするプロジェクトについて2つのチェンジがあると語った。
「これまで通り変えてはいけないものと、積極的に変えていくべきものがある。その中で我々は『お客様への提供価値の革新』と、『お客様とのつながり強化』を2つのチェンジとして掲げる」
提供価値の革新に関しては、家電の本質的機能に加えて、美しいデザインや素材感、使いやすさ、使う時の喜びといった「感性価値」を追求し、モノからコト提案を掲げる。その中でコアなターゲットとして「共働き世帯」を挙げる。
「結婚や出産をされたあとも働く女性は、今後さらに増えていく。共働き世帯にとって役立てることはまだまだある」と話し、今回ラインアップしたCreative! SELECTIONにおいても、共働き世帯にとって便利な製品をラインアップしたという。
一方、お客様とのつながり強化に関しては、「購入前から購入後まで強化することで、更なるお役立ちを目指す」として、アプリを通じて、製品使用時のサポートをする取り組みを紹介した。
同社が提供する「クラブパナソニックアプリ」では、製品購入後に、製品についているQRコードを読み取るだけで、品番や製造番号が自動的に登録され、My家電リストが開設される。同リストでは「製品のサポート情報」「取扱説明書のダウンロード」「オプション品/消耗品一覧」「修理相談・修理料金目安確認・修理依頼」などの情報に簡単にアクセスできる。
また、東京・銀座に美容家電を体験できる「Panasonic Beauty SALON」を9月中旬に常設オープン、東京・表参道に電動シェーバーを体験できる「Panasonic LAMDASH LOUNGE」を9月7日~10月29日で限定オープンするなど、製品を体験できる場も増やしていく。クラブパナソニック会員向けの体験イベントも全国7都市で開催予定。
Creative! SELECTIONの製品ラインアップは以下の通り。既に発表済みのもののほか、参考出品の製品も含まれる。
ロボット掃除機「ルーロ MC-RS800」/ななめドラム洗濯機「キューブル」(参考出品)/エアコン「エオリア WX/Xシリーズ」/補聴器(参考出品)/ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」(参考出品)/グリラー「ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100」/ホームベーカリー「SD-MDX100」/パーシャル搭載冷蔵庫「HPXシリーズ」/ドライヤー「ナノケア EH-NA99」/電動シェーバー「ラムダッシュ 5枚刃シリーズ・リミテッド・エディション」/次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ F-MV300」/電動アシスト自転車(参考出品)/紙パック式掃除機「MCーJP800G」
「今後、追加の製品を発売することも予定している」という。
120秒の長尺TV-CMが明日から放映スタート
会場には宣伝キャラクターの綾瀬 はるかさん、西島 秀俊さん、遠藤 憲一さん、奥貫 薫さんも登場。明日から放映されるキャンペーンCMでは、パナソニック創業当時の商品や、100周年を記念して発表した商品など合わせて約350種の家電を展示したスペースで撮影したという。
撮影について綾瀬はるかさんは「たくさんの製品が並んだ幸せな空間でした。現場にいらしたパナソニックの方に製品への熱意や探究心を教えていただき、とても勉強になり、面白かったです」と話した。
また、奥貫 薫さんは「小さい時に使っていた製品もあり、パナソニックの製品の歴史が自分の人生と重なったような気がしました」という。
同シーンは、1964年のLIFE誌の取材写真をイメージしたもので、取材写真では創業者の松下幸之助が家電に囲まれて登場している。「たくさんの家電が並ぶなかで、ブラウン管テレビをまるで子供のように膝に抱えている姿が印象的。本人も好きな写真だったようです」(河野本部長)
120秒の長尺TV-CMは明日から全国で放送される。