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東京オリンピック新競技やボルトの歩幅を体感。パナソニックセンター東京がオリンピック仕様に

 パナソニックは、2020年に開催される東京オリンピックに向けた、参加型アクティビティ「いっしょに TOKYO をつくろう」プロジェクトを開始。あわせて、有明のショールーム「パナソニックセンター東京」1階を、体験型フロアとしてリニューアルした。

リニューアルした「パナソニックセンター東京」1階

 「いっしょに TOKYO をつくろう」プロジェクトは、2020年に世界中から東京を訪れた人に「ワクワクとドキドキでいっぱいの世界に誇れるTOKYO」を感じてもらうという、東京2020公認プログラム。次世代を担う子供や若者を含む多くの人々に参画してもらい、「スポーツ」「文化」「教育」の3つを軸に、さまざまなアクティビティを2020年まで継続展開していくという。

 第1弾アクティビティでは、小中学生を対象に各種文化プログラムの取材体験を提供し、表現力の向上やオリンピックへの関心を高める「KIDSプレスセンター」、筑波大学の学生によるオリンピック・パラリンピックの理念や精神をテーマとした子供向けワークショップ、オリンピック・パラリンピックの競技体験などを用意する。

東京オリンピックで追加された競技「空手」を体験できる
ワークショップも開催

競技大会として終わるのではなく、文化や教育のムーブメントに

パナソニックセンター東京 所長 浜崎 佳子氏

 パナソニックセンター東京 所長 浜崎 佳子氏は、プロジェクトの実施背景について次のように語った。

 「2020年に向けた取り組みとして、パナソニックセンターでは、2015年度にオリンピック・パラリンピック特別企画展を開始し、約27,000人の方にご来場いただきました。また、2016年リオ大会では8K映像によるパブリック・ビューイングも行ないました。今回のプロジェクトは、そうした取り組みをさらに推進するものです。時代を担う子供たち、未来を作る若者たちに参画してもらい、ただ競技大会として終わるのではなく、文化や教育のムーブメントとして、新しい東京につながる体験価値を提供していきたいと思います」

2016年リオ大会では8K映像によるパブリック・ビューイングを行なった

新競技の「サーフィン」や、ウサイン・ボルト選手の歩幅を体感

 リニューアルした「パナソニックセンター東京」1階は、「スポーツ」「文化」「教育」の3つのフロアを用意。オリンピック・パラリンピックを、より身近に感じられる体験ができるという。

 スポーツフロアでは、2020年より新競技として追加される、サーフィンやスケートボード、クライミングなどを体験可能。設置されたサーフボードに乗ったり、クライミング用のホールドに触れることで映像が映し出されるほか、競技の見どころや歴史なども知ることができる。

 また、陸上男子100mの世界記録保持者であるウサイン・ボルト選手の、走行時の歩幅も展示されていた。約2.75mの歩幅は、最初は三段跳び用の展示と思うほど広かった。

スポーツフロア
新競技のクライミングを体験
サーフボードに乗ってサーフィンの体験も
パラリンピックのバドミントン競技の解説
陸上男子100mの世界記録保持者であるウサイン・ボルト選手の歩幅も展示。三段跳びのような歩幅だった

 文化フロアでは、日本の色や衣食住を、パナソニックのデジタルソリューションによる演出で紹介する。また、七夕や十六夜など、日本の年中行事に込められた思いを、展示やアニメーションで表示するコーナーも備える。

文化フロア
日本の色や衣食住を、デジタルソリューションによる演出で紹介

 教育フロアでは、スポーツを通じた文化・環境・相互理解などについて、アクティブなスタイルで学べるという。オリンピックの歴史や理念などを解説する、ワークショップコーナーも用意されている。

教育フロア
オリンピック・パラリンピックの理念などを学べる
国旗カードを置くと、その国の衣食住を紹介する「多様性MAP」

江東区の小学生8,000名が見学

東京都江東区 区長 山崎孝明氏

 教育プログラムの一環として、2017年は江東区全校の小学校5~6年生の児童(約8,000名)が、パナソニックセンター東京を見学。オリンピック・パラリンピックについて能動的に学ぶという。

 東京都江東区 区長 山崎孝明氏は、教育プログラムについて次のように述べた。

 「2020年に開催される東京オリンピックにおいて、江東区は地区最多の10会場が使われる予定です。まさにオリンピックの中心とも言え、今回パナソニックセンターで行なわれるプロジェクトでは、江東区の小学生にさまざまなアクティビティに参加してもらう予定です。私自身、1964年の東京オリンピックのときに学生で、ボランティアをしていました。当時のことは今でも心に残っていて、今の子供たちにも同じような気持ちを体験してもらえたらと思います」