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パナソニック、50~60代向け「Jコンセプト」に電動自転車とシーリングライトを追加
2017年4月4日 14:38
パナソニックは、50~60代をメインターゲットとした「Jコンセプト」シリーズの新製品として、電動アシスト自転車「Jコンセプト BE-JELJ01」と、「あざやかモード搭載 LEDシーリングライト HH-JCC1242A/0842A」を6月より発売する。
50代、60代の「目利き世代」をターゲットとした家電シリーズ。これまでエアコン、掃除機、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、オーブンレンジなど6製品を展開してきたが、いずれも好調で、購入者の満足度は96.1%、使用者もターゲット層と一致するとして、さらにラインアップを拡大。今回、電動アシスト自転車とLEDシーリングライトをシリーズ第三弾として、発売する。
加齢に伴う見え方の変化に対応したLEDシーリングライト
LEDシーリングライトは、50~60代の目に関する悩みに対応した「あざやかモード」を搭載した。パナソニックによると、同世代では目に関する「お困りごと」を抱えた人が多く、老眼や視力低下など矯正装置で改善可能な症状のほか、色識別がしにくくなるといった自覚症状がない問題もあるという。色を識別しにくくなるのは、目の水晶体黄変による影響で、加齢により、青色光の到達量が減少し、黄みが強くなるほか、網膜への光の到達量が減少するため、明るさが足りなく感じるという。
今回新たに搭載した「あざやかモード」では、黄みを抑えて青みが引き立つ波長を制御、見やすさを向上させたほか、明るさを全灯時の約1.3倍とした。色はより鮮やかに、区別がつきやすく、文字も読みやすいという。
北里大学 教授 半田知也博士は、今回の製品について次のようにコメントを寄せる。
「昔は加齢による目の悩みというのは暗いという声が多かったのですが、今はLEDの発達もあって、それよりは色がよくみえないという悩みをよくうけます。料理の色や、洋服の色が見えにくいという声のほか、お薬の容器なども色で区別されているという方も多く、この問題はかなり深刻です。色が見やすくなると、生活が豊かになりますし、階段の踏み外しといった事故も少なくなります。こういった照明環境は、これからの理想型になりえます」
本体のデザインは、床面だけでなく、天井や手もとの明るさが向上する台形フォルムを採用。発光面を大きくすることで、直下照度を高め、手もとが見やすいという。また、点灯時に伝統的な和柄「東雲(しののめ)柄」が浮かび上がるパネルを、フレームにはメタリックアクセントを採用する。
本体は12畳用の「HH-JCC1242A」と、8畳用の「HH-JCC0842A」の2機種を展開。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に55,000円前後、45,000円前後(いずれも税抜)。
取り回ししやすく軽い乗り心地を実現した“目利き世代”向け電動アシスト自転車
電動アシスト自転車「Jコンセプト BE-JELJ01」は、メインターゲットである50~60代でも取り回ししやすいように軽い乗り心地を実現、本体重量も従来タイプより約10kg軽い18.2kgとした。希望小売価格は110,000円(税抜)。
パナソニックによると、電動アシスト自転車市場はこの10年間で約1.8倍に拡大している一方、自転車全体の普及率でみると、電動アシスト自転車の占める割合は約10%と少なく潜在需要が非常に大きい市場だという。50~60代のニーズも高いとし、その理由として、体力の衰えや健康のために乗りたいという声が多かったという。
同社では、同世代への試乗会やグループインタビューを重ね、製品を開発。取り回ししやすさを重視した20型の車輪サイズ、またぎやすさを重視したフレーム形状、「ハンドルが低いと不安」という声を反映したハンドルポジション、“ママチャリ”とは違ったイメージの本体デザインを採用したという。
そのほか、操作のしやすさでは常時点灯が可能なLEDライトを前方に、暗くなると自動で点滅するLEDライトを後方に配置。見やすく簡単に操作ができるスイッチを採用したほか、スタート時穏やかに踏み出せるアシスト設定とした。バッテリー容量は12Ah。1回の充電で、アシスト力が強い「パワーモード」で約50km、「オートモード」で約61km、「ロングモード」約91kmの走行が可能。
デザインは「上質感」を演出。漆黒(しっこく)、白磁(はくじ)、松葉(まつば)、紅緋(べにひ)といった、日本の伝統的な色をコンセプトにした4色を展開する。
本体サイズは、1,570×590mm(全長×全幅)で、重量は18.2kg。充電時間は約4.5時間。