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ネタトモ、人や動物や車を見分けて映像を記録できる屋外用セキュリティカメラ

 フランスのネタトモ社は、形状を認識する人工知能機能を搭載した、屋外用セキュリティカメラ「Presence(プレゼンス)」を発売した。価格は、39,700円。

ネタトモ社の屋外用セキュリティカメラ「Presence(プレゼンス)」
実際に取り付けたところ
背面

 人工知能の形状認識する機能を搭載し、カメラ内に人が写ったのか、あるいは車や動物が写ったのかを識別できるセキュリティカメラ。またWi-Fiを搭載し、スマートフォンやタブレットと連携可能。リアルタイムの映像を確認できるのはもちろん、例えば知らない人が来た時に自動で記録された映像を振り返ることも可能。

設定したエリアに入ってきた人や動物などだけを記録するように設定可能
設定画面
設定エリアに入ってきた人を記録した場合、前後6秒間の映像が記録され、後から再生して確認できる

 赤外線カメラとLEDライトも内蔵し、夜間の監視にも利用できる。周囲が暗くなると赤外線で15m先までの状況を捉えつつ、自宅の庭先などに人が入ってきた場合には、12Wの白色LEDライトを点灯し、20m先の動きまで検出できるとする。LEDライトの点灯設定は、人や動物などを検知した時にだけ点灯させることも、常時点灯させることもできる。

本体下部にはフルHD解像度で撮影できるカメラを搭載
調光可能なLEDライトを備える。最長20m先まで見通せる
LEDはスマートフォンやアプリで明るさを変えられる
夜間の映像
LEDライトを点灯させたところ

 本体サイズは50×110×200mm(幅×奥行き×高さ)。IP66の防水防塵機能を備える。内蔵カメラはフルHD(1080p)で、視野角は100度。映像はマイクロSDカードに記録される。検知距離は20m。

映像解析を本機内で完結できるため、より正確で安全、そして低コスト

 同社リード・プロダクト・マネージャーのフローリアン・デロイ氏は「プレゼンスには、動画を人工知能で解析する機能までが内蔵されています。そのため、プレゼンスを取り付け、Wi-Fiに接続させれば、すべてのサービスが使えるのです」

 デロイ氏によれば、従来の動体検出カメラでは、動いたものすべてを「動いたもの」として捉えてしまう。そのため木が風でなびいても、「モノが動いた」として、ユーザーにアラート通知などをしてしまうという問題があったという。

 もし人工知能による画像解析機能を、クラウド上のサーバーに設置すれば、もっと安価に製品を作れただろうという。だがプレゼンスは、本機内に解析機能を持たせたことで、劣化のない映像を基に、より正確な解析結果が得られるとする。

 また、本機内で全てが完結できる仕様により、映像データが漏洩する心配がないのもポイントだとする。さらにユーザーにとっては、月額使用料などのコストが一切かからないのも利点だ。

 同社最高執行責任者(COO)のマシュー・ブロードウェイ氏は、決して安くはない製品を買ってもらうのに、その後に月額使用料などが必要になるのはフェアではないと考えていると語った。

 「同様にネタトモ社の製品は、人工知能の解析機能などがブラッシュアップされれば、購入後のユーザーにも無料で配布します。そのため、ユーザーは常に最新の状態で、製品を使い続けられるのです」

リード・プロダクト・マネージャーのフローリアン・デロイ氏
COOのマシュー・ブロードウェイ氏