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スマホを自宅の鍵にするスマートロックロボット
（2015/3/23 16:51）
フォトシンスは、スマートフォンを自宅の鍵にできるスマートロックロボット「Akerun(アケルン)」を、4月23日に発売する。直販価格は36,000円(税抜)。本日よりウェブサイトにて予約受付を開始している。
世界初の後付型スマートロックロボット。自宅の鍵のつまみ部分であるサムターンにかぶせるようにして貼りつけ、専用アプリを入れたスマートフォンをかざすことで鍵の解錠/施錠ができるという。
鍵を意識しない生活が送れるように、スマホを鍵にできるロボット
フォトシンス 代表取締役社長 河瀬航大氏は、アケルンの製品化について次のように語った。
「鍵は外出先では常に持っている必要があり、なくしたときやドアの前でカバンに入れた鍵を探したりするのはとても不便だと感じていた。鍵を意識しない生活がいいな、という思いからアケルンが生まれた」
本体は特殊な両面シートを採用しており、一度貼り付けると約100kgの負荷を与えても外れないという。金属や木などさまざまな材質のものに貼りつけられ、はがすときは熱を加えるとはがしやすくなる。サムターンは美和ロック社とゴール社製のものに対応し、自宅のサムターンがアケルンに対応しているかどうかは製品購入前に専用アプリで確認できる。
本体とスマートフォンはBluetoothで接続し、専用のアプリから鍵の解錠/施錠が行なえる。オートロック機能も搭載しており、ドアを閉めてから数秒経つと自動で鍵が施錠される。複数のスマートフォンと連携可能で、入退室情報も記録できる。
また、ゲスト機能も搭載しており、時間限定で友人と鍵を共有することもできる。アプリ上で電話番号やメールアドレスを入力すると相手にメールが届き、鍵を開けられる権限が付与される。LINEやFacebookメッセージからも鍵をシェアでき、友達や恋人、家事代行業者など、一時的に自宅に人が入るときなどの活用を見込んでいる。
スマートフォンの紛失時や自宅に置いたままオートロックで鍵を施錠してしまった場合、別の端末からアプリを立ち上げてIDとパスワードを入力すれば、その端末から鍵を解錠できる。24時間体制でのサポートも用意しているため、紛失時は電話で利用停止できる。
同社では今後、入退室情報をもとに、高齢者や子供の見守りや、オフィスでのタイムカードとしても活用していくという。
電源は単三リチウム電池を4本使用する。省エネ性が高く、約2年間の連続使用が可能。バッテリー残量はアプリから確認でき、残量が少なくなるとアプリが知らせてくれる。
本体サイズは、68×41×118mmで、重量は約200g。アプリの対応端末はiOS 7以降、Android 4.4以降。
河瀬氏はアケルンの今後について、「今は鍵を開閉できる段階ですが、今後はおもてなしロボットのようにしていきたい。天気を把握して“今日は雨が降りそうだから傘の準備を”と言ったり、家を出る時間が遅れたら“あと何分でいつも乗る電車が出発します”など教えてくれる、コンシェルジュのようなドア一体型のロボットを実現したい」と述べた。