カデーニャ

第1回:スマートロック「Qrio」で鍵を探す面倒からの解放! 【家じゅうまるごとIoT化計画!】

 戸建てへの引越しを機に「自宅のあらゆる場所をIoT化する!」という連載企画がスタート! 記念すべき第1回は、自宅の顔でもある玄関のIoT化! スマートフォンでどこからでも自宅の鍵を開けられるスマートロックを導入してみました。


 はじめまして、ななみんです。

 先日、利便性が良く気に入っていた新築マンションの更新時期を迎え、更新料を払うよりは住み替えて環境を変えようと、人生初めての一戸建てに引っ越しました。やっと片付いてきた新居は、築10年ですが3階建てで、以前から興味を持っていた「IoT化」もやりがいのある広さ。この絶好の機会に、やれることは何でも試してみようと意気込んでおります。(カデーニャを家電とネコのメディアにしちゃおうとも考えていますニャ。)

 記念すべき第1回はスマートロック。鍵って、いざというときになかなか見つからなかったり、他人(例えば遊びにきた友達、ペットシッターさん、家事代行のお手伝いさん)に渡すのは躊躇する場面がありますよね。そこで、スマートロック「Qrio(キュリオ)」を使ってみることにしました。

Qrioの到着に「けだま」さんも興味津々

スマートロック「Qrio」とは?

 Qrioは、ソニーとWiLのジョイントベンチャーであるQrioが開発したスマートロックです。特別な工事は必要なく、扉の内側にあるサムターンに取り付けておくことで、スマートフォンのアプリから鍵の開け閉めができるようになります。

Qrio製品情報・Qrio Store

 自分以外の人にもアプリ経由で鍵を渡せるため、合鍵を渡す必要はありませんし、鍵として使える期間も個別に設定できるので安心です。

取り付けは簡単。鍵を探す時間を省けるのが何より便利

 取り付けは簡単で、アプリの誘導に従えば迷うことはなさそうです。ただ、我が家の場合、サムターンとスマートロックの引っかけ部分がうまく噛み合わず、ネジを緩めて間隔を微調整する必要がありました。

鍵の内側(サムターン側)に取り付けます

 また、QrioはスマートフォンとBluetoothでつながるため、Qrioを取り付けた鍵の近くにいないとBluetoothと接続できず使えないのですが、別売の「Qrio Hub」を設定すると、自宅の無線LANルータを経由して外出先から解錠・施錠の命令をスマートロックに伝えられる、つまり遠隔操作ができるようになります。我が家もQrioだけでなくQrio Hubを導入して、遠隔からも操作できるようになりました。

Hubは外出先で施錠・解錠するのに必要

 Qrioを導入してみてから気がついたのは、鍵を探す時間を省けることの便利さです。朝急いでいるときだったり、帰ってきて早くトイレに駆け込みたいなんてとき、意外とカバンの中で迷子になることがあります。そんなときにもスマホアプリで、最寄り駅に向かう途中に施錠できたり、走りながら解錠出来るのは、かなり便利です。

 これができるのもQrio Hubのおかげ。Qrioだけで使っていると家のドアに近づいてからでないとドアを開けられないので、朝出かけるときに鍵を閉めるのを忘れてしまっても後の祭りだったり、家に着いてからBluetoothがつながるのを待たなければいけませんが、Qrio Hubがあればインターネットがつながればどこからでも施錠・解錠ができるので助かっています(もっとも、時間に余裕のある生活をしたいものです)。

解錠・施錠通知が家族の帰宅確認や泥棒対策にも

 また、解錠・施錠が便利になる以外にも思わぬ効果がありました。Qrioは解錠・施錠のたびに通知を受け取れるのですが、自分以外の家族が帰ってきたときにも通知が来るので、「今出かけたんだな」「やっと帰って来たな」などと逐一分かります。飲み過ぎて、いつ帰ったのか分からなくなっても、ロックの記録があれば言い訳できるかもしれません。

手動(従来の鍵)で開けてもQrioを使って開けても通知が来ます

 手動(従来の鍵)で開けてもQrioを使って開けても通知が来ます
便利なだけでなく防犯対策としてもQrioは役立っています。昔からの泥棒の手法として、ドアの隙間からあるいはドアに穴を開けて針金のようなものを入れ、物理的にサムターンを回して鍵を開ける「サムターン回し」が有名ですが、Qrioにはアタッチメント(カバー)が付属しており、サムターン回しを防ぐことができます。

サムターンに引っ掛けます。カバーがついておりサムターン回しを防止します

 ただし、サムターン回しの進化版として、サムターン回し防止のプラスチックを焼く手法もあるようですので、100%防げるものでもないようですが、先ほどの通り解錠されたら通知が来るので、家族とも違うおかしな時間に通知が来たら気がつけそう。とはいえ、そのような通知が来たら仕事どころじゃなくなりますよね。

 いざというとき、駆けつけてくれる家族や隣人が近くに居るとさらに安心かもしれませんが、ここはIoTハウス。できるだけ人に頼らない仕組みを構築したり、SECOMのような防犯サービスでは検知できない異変もガジェットで検知できるようにしたりと、これから色々と試してみたいと考えています!

もう1人の猫「るんるん」さんも、IoT化が待ちきれない様子?
この記事は、2017年12月8日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

ななみん

普段は通信会社で新規事業を作るお仕事をしている女子。好きなものは、新しいガジェット、ネコ。好きな人は、アインシュタイン、ショパン。