カデーニャ
第2回:遠隔から解錠できるリモート家事代行サービスに挑戦! 【家じゅうまるごとIoT化計画!】
2018年6月19日 08:00
戸建てへの引越しを機に「自宅のあらゆる場所をIoT化する!」という連載企画の第2回は、第1回で導入したスマートロックをさらに活用するために、いつものペットシッターさんにも協力してもらいながら、スマートロックを活用した家事代行に挑戦してみました。
こんにちは、ななみんです。
前回、スマートロック「Qrio」を導入して、家を出るときや帰宅する時にわざわざ鍵を探す手間を省くことを実現したのでが、今回はさらに「自分や家族以外の人に本物の鍵を渡さなくて済む」というメリットを活かすため、以前から興味があったリモート家事代行サービスを体験してみることにしました。
スマートロックを使った家事おてつだいサービス 先行リリース! (限定100世帯モニター募集)
※現在モニター募集は終了しています
今回申し込んだのは、NTTドコモがモニターを募集していた「スマートロックを使った家事おてつだいサービス」です。これはダスキンの提供する「家事おてつだいサービス」と、我が家でも導入しているQrioを組み合わせて、自分が不在の時でも自宅の鍵を預けることなく、家事をお願いできるというものです(第1回で導入したQrioもこのキャンペーンで導入したのですが、モニターが終わると返却しなければいけないため、自分でも購入する予定です)。
個人的にこれまで利用していた家事代行は、自分が在宅時にお願いしていたため鍵の受け渡しが不要でしたが、鍵を預ける勇気はなかったため、不在時にお願いしたことはありませんでした。
また、長期旅行のときは2匹のネコのためにペットシッターをお願いするのですが、急に出張や旅行が決まったときなどは事前に鍵を受け渡しするのが大変で、たびたび不便な思いをしたものです。
その点、「スマートロックを使った家事おてつだいサービス」なら、お手伝いさんが来たときに連絡をいただきスマートロックを使って外出先から鍵を解錠できます。先行モニターに申し込んだところモニターに当選したので、スマートロックならではの便利さを体験してみることにしました。
お手伝いさんが来たらスマートロックを使ってリモート解錠
今回モニターとして利用する「スマートロックを使った家事おてつだいサービス」は、日常生活のトラブルサポートやハウスクリーニング、家事代行といったサービスを優待価格で提供するNTTドコモの「dリビング」のメニューとして提供されるものです。
モニター期間中はスマートロック「Qrio」とQrioを遠隔から利用するための「Qrio Hub」が無料で貸与されるほか、「家事おてつだいサービス」が1回2時間5,000円かかるところを3回まで無料で利用できたのでした(当選して本当に嬉しかった!)。
実際にサービスを利用するためには、QrioとQrio Hubを自宅に設置し、事前にダスキンの担当者との打ち合わせを行います。また、サービス当日は、お手伝いさんが到着したときと帰るときの電話連絡に対応し、リモートで解錠・施錠する必要があります。
家事代行の時間になったらこちらからリモート解錠してあげれば良いので電話は不要、という考えもできますが、万一の場合は時間通りに始められない場合もありますし、個人的には当日のお手伝いさんと話ができるのは安心でした。終わるときにも、けだまさんが部屋の掃除中ずっとつきまとっていたと聞き、親心としては微妙な気分でしたが安心できました。
不在時の家事代行サービスに抵抗のある方も多いかもしれませんが、私は、「事前に担当者と打ち合わせを実施する」「大事な書類や貴重品は別の倉庫に移動させ、施錠しておく」「リモートカメラを必要な場所に取り付ける」というひと手間を挟むことで、もしもの不安はだいぶ軽減されたと感じました。外出中に家事が済んでいるのは時間の有効活用になり気持ちもよく、引き続き利用するつもりです。
今回は、サボっていた家事と、週末にホームパーティをしたお片付けの一部を月曜日の午前中にお願いしました。帰ってきたらキレイに片付いていて、掃除の報告書が机に置いてありました。家事の進捗が可視化され便利です。
海外ではこうした家事代行サービスの普及が進んでいます。アメリカではAmazonが、家事や修理、テレビの配線などを代行してくれるプロを探せるマッチングサービスを提供していますし、不在時でも配達員が自宅のドアを開けて荷物を届けてくれる「Amazon Key」という大胆なサービスまで始めました。
Amazon ホーム・サービスがスタート―掃除、漏水修理、テレビ配線などをプロに頼むマーケットプレイス
アマゾン、配達員が自宅ドアを解錠する「Amazon Key」発表。留守中でも荷物が届く – Engadget 日本版
日本も家事代行サービスはありますが、リモートでお願いできるようなサービスはまだ普及していません。個人的には、このようなサービスがどんどん増えてくれると嬉しい!
ペットシッターにリモート解錠する際の注意点
ちょうど先週、海外旅行に行く予定があったので、その間いつものペットシッターさん(私は「麻布ペット」にお願いしています)にお世話の依頼をしました。その際、香港からスマートロックでの解錠・施錠を行うことをお伝えしました。
ペットシッターさんのためにリモート解錠をする場合は、注意する点が2つありました。
1つ目は、リモートでの解錠に時間がかかるとその分ネコのお世話の時間が短くなること。ペットシッターサービスは通常30分を基本とするため、解錠でモタモタしていると2匹分のお世話が終わらず延長になってしまう可能性があります。効率的に時間を活用していただくためには、旅行中でも出張中でも、シッターさんの到着の電話連絡にはすぐに対応する必要があります。
2つ目は、ペットの命に関わるので失敗はできないということ。家事代行サービスのためのリモート解錠に失敗しても家が片付かないだけですが、ペットのエサや水やり、トイレ掃除は、ペットの健康を害する場合もありますし、不在時にもしものことがあったとしても第一発見が遅れてしまうことになりかねません。そのため私は、万一の場合の解錠方法もお伝えできるよう準備しておきました。
今回はペットシッターさんが自宅に到着したらリモートでの解錠を行うことにしておき、ホテルでくつろいでいたところに電話連絡を受けて、無事にリモート解錠することができました! また、今回の旅行に合わせて、遠隔からエサをあげられる「カリカリマシーンSP」も設定しておきました(カリカリマシーンSPは別の回で紹介予定)。マシーンに付いているリモートカメラで、ペットシッターさんの確認をしてみました。
後日談。「オートロック機能」には要注意
お手伝いさんもペットシッターさんもスマートロックでお願いでき、スマートロック生活が便利だなと感じていた1カ月で、やらかしてしまいました。「オートロック機能」を試してみようとオートロックを設定し、ゴミ日の前夜にゴミを玄関の外に出しに行ったところ、「カチャ」と閉め出されてしまったのです! スマホも鍵も、もちろんお金もカードも持っておらず、夜中の11時に途方に暮れました。コンシェルジュさんの居ない一戸建てはこういうとき困るんですね……。
Qrioのサイト上でも、スマートロックの電池切れやスマホの電池切れなど万一の場合を想定し、従来の鍵も持ち歩くことを推奨されています。スマートロックの電池残量はアプリで確認できるためいきなり切れることは想定しにくいですが、スマホの電池切れは外出の多い方なら大いにありえますよね。
従来の鍵の持ち歩きをしたくない人は、合鍵をどこかに隠しておく、信頼出来る家族や友達に渡しておく、など万一の場合の対処を検討しておくことをお勧めします。
この記事は、2017年12月15日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。 |