【特別企画】

筆者とスタッフが選ぶ「今年のベスト雑貨」


 生活雑貨や小物など、家電製品以外の生活雑貨をご紹介している「やじうまミニレビュー」。家電製品ミニレビューと並んで、毎日更新しているコーナーだ。今回は、1年の締めくくりとして、日々数多くの製品に触れている筆者とスタッフが「今年のベスト雑貨」として選んだ製品をご紹介したい。

 生活がちょっと便利になるものからキッチン雑貨、癒しグッズに至るまでバラエティに富んだラインナップとなっている。新年の買い物のご参考に、ご一読頂ければ幸いだ。



サラリーマンがフツーに使えるステンレスボトル「サハラ MMP-M050」by 正藤 慶一

タイガー魔法瓶「ステンレスボトル サハラ MMP-M050 ブラック」

 今年もいろいろな製品をレビューしたが、今でも使っているモノでNo.1というと、タイガー魔法瓶の「ステンレスボトル サハラ MMP-M050 ブラック」を挙げよう。

 簡単に言えば保温/保冷ができる水筒だ。しかし、普通の水筒と違うのが、本体サイズが63×233mm(直径×高さ)と、とにかく細いところ。これが、ビジネスバッグにピッタリ合うのだ。ノートパソコンの脇の小さなスペースに、スリムな本体がスルリと収まる。デザインも黒一色で渋く、ビジネス利用にちょうど良い。

 しかも容量は450mlとペットボトル並みで、スリムながらも大容量。保温・保冷に対応。夏には冷たい飲み物を、冬には温かい飲み物を長時間キープできた。

 こうしたビジネススタイルに合ったステンレスボトルは、これまでは意外と少なかった。アウトドア向けや子供向けが多いのは仕方がないが、キラキラした飾りやラインなど余計なデザインが入っているのが多く、もっと普段の生活でフツーに使えるものが欲しかった。この製品なら黒一色の渋いデザインで、私を含むスーツ姿のおじさんにもよく合う。

 似たような製品では、象印の「TUFF(タフ) ステンレスマグ SM-JA48 ブラック」も良かった。こちらもスリムタイプで大容量、スタンダードなデザインと、ビジネスシーンに向く製品だった。ただ、直径は65mmと、細さではタイガーに軍配があがる。とはいえ、TUFFには口当たりがソフトな飲み口が付いているなど、タイガーにはないメリットがある。ハイレベルな争いが続いているといえるだろう。

 特別なエネルギーを用いず、ただ使うだけで保温/保冷ができるステンレスボトルは、大げさかもしれないが、これから低炭素化を目指す現在社会に合致した商品だ。それがいよいよサラリーマンの世界にも入ってきた。商談の資料とスポーツ新聞とステンレスボトル――サラリーマンのビジネスバッグの中には、日本の未来が詰まっている。


メーカータイガー魔法瓶
製品名ステンレスボトル サハラ MMP-M050
希望小売価格5,250円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,580円


■やじうまミニレビュー タイガー魔法瓶「ステンレスボトル サハラ MMP-M050」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20100423_362785.html
■タイガー魔法瓶
http://www.tiger.jp/
■製品情報
http://www.tiger.jp/products/outdoor/mmp_m.html


もうほかののりじゃ満足できない「テープのり norino(ノリノ)」 by 小林 樹

プラス 「テープのり ノリノ」

 今回私が選んだのは、プラス「テープのり norino(ノリノ)」だ。他の多くの取り上げられた製品に比べ、決して目立つ存在ではない。むしろ、私自身、ノリノの良さをどう伝えるようかと頭を抱えてしまったほどだ。それだけ自然に、いつのまにやら私の生活に入り込んで、なくてはならない存在になっていた。

 ノリノは、優れた粘着力と使いやすいフォルムが特徴のテープのりで、スティックのりとテープのりの良いところを併せ持っている。

 これまでのスティックのりは、使っているうちにフタの内側にのりがこびりついて、フタをあける時に力が必要だったり、久しぶりに使おうと思ってフタをあけたら、のりの芯が干からびていて使えなかったことがあった。また、のり付けした端から乾いて長時間経つと剥がれてくるのも心配だった。その点ノリノは、粘着テープが紙と紙をしっかり貼り付け、時間が経っても剥がれてこない。郵便物や会社の書類にも安心して使えるのだ。

 本体は細長いスティックタイプで、底が平らなので、デスクに立つ。これは今までのテープのりにはなかった特徴だ。デスクの上に立てて置けば、必要な時にサッと手に取れるし、デスク上の省スペースにもなる。

 だから仕事場では、いつも傍にいる。これほどあっという間に、自分の生活に溶け込んだ文房具は他にない。

 これまで、液状ののり、スティックのり、そして他のテープのりなど、いろんなのりと付き合ってきたが、ノリノからは、文房具も脈々と進化してきていることを教えてもらった。来年も、どんな新しい製品が生み出されてくるのだろうと思うと、楽しみである。


メーカープラス
製品名ノリノ TG-724、TG-726
希望小売価格283円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格228円

■やじうまミニレビュー プラス「テープのり ノリノ」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20101102_404054.html
■プラス
http://bungu.plus.co.jp/sta/
■製品情報
http://bungu.plus.co.jp/sta/product/paste/norino/norino.html


華やかさと実用性を兼ねたギフトに最適な一品「Nest 8」by 阿部 夏子

Joseph Joseph「Nest 8」

 仕事柄、雑貨や家電製品についての相談を受けることが多い。特に多いのが「結婚式や入籍祝いで、家電製品とか生活雑貨を送りたいんだけど何が良い?」というもの。最近の家電製品は、ユーザーのライフスタイルを想定しているものが多いため、贈り物にするのは意外と難しいのだ。

 そんな時に私がお勧めしているのは、10月にこのコーナーで紹介したJoseph Joseph(ジョセフジョセフ)のボウルセット「Nest 8(ネストエイト)」だ。

 計量カップ3つと小ボウル、小ザル、大ザル、大ボウルがセットになった「Nest 8」は、カラフルな色と収納方法が特徴のボウルセットだ。最初はその見た目に惹かれて手に取った製品だが、実際使ってみるとこれがかなり良い。大きさもちょうど良く、持ちやすさや洗いやすさも申し分ない。大中小のボウルと、ザル、計量カップまで付いているので、何を作る時にも「足りない」ということがない。

 料理し始めの若い人の場合、最初はとりあえず100円均一で安いボウルやザルを買って、それから必要に応じて、買い足していく――というのがよくあるパターンだと思うが、主婦歴3年の私から言わせてもらうと、それはあまりお勧めできない。ばらばらに調理器具を揃えると、サイズがまちまちで、使いづらく、収納もしずらい。

 実際、私自身、最初は色々な形のボウルやザルを使っていたが、Nest 8を使い始めてからは、自然と登場回数が減って、古いものは処分してしまった。初期投資は多少かかっても、ずっと使えるボウルセットを最初に揃えるというのは、案外合理的なのだ。

 ボウルやザル、計量カップがセットになって実売4,500円前後の現実的な価格も魅力。料理するのが楽しくなるようなカラフルな見た目は、ほかの製品にはない。ギフトとしての華やかさと実用性を兼ねた、自信を持ってお勧めできる製品だ。


メーカーJoseph Joseph
製品名Nest 8
希望小売価格6,195円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,669円


■やじうまミニレビュー Joseph Joseph「Nest 8」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20101008_398579.html
■Joseph Joseph(英文)
http://www.josephjoseph.com/
■マキノトレーディング(日本代理店)
http://www.makino-tr.com/
■製品情報
http://www.makino-tr.com/shopdetail/003015000003/brandname/


酷使に応えてくれる頑丈なカバン「Wise Walker フラップショルダーS」by 林 佑樹

ノーマディック「Wise Walker フラップショルダーS」

 今年はあまりレビューできなかった小生。その分、多大に写真にネタを仕込んでばかりだった気がしなくもないが……。それはともかく、小生の今年の1台は、9月から愛用して、しばらくコレに取って代わるカバンには出会えないなと感じているカバン、ノーマディック「Wise Walker フラップショルダーS」にしたい。

 このカバンで、評価できるのは、コンパクトながらアイテムを詰め込みまくれる点。ポケットも多く、途中で小物を買っても、雑誌を買っても、パンフレットを貰っても、ぽいぽい突っ込めてしまう。生地も頑丈なターポリンで耐水性性能も上々と、天候を気にせず、気兼ねなく使える点もステキだ。実際のところ、雨天下で外出の際、カバンが濡れても中身は安全だし、水ハケもいいので、傘からはみ出てても気にしなくなっている。

 デジタル一眼にストロボに……機材が多いときは仕方なくカメラバックを選択しているが、NEX-5Dやコンパクトデジカメだけで撮り歩きのときは「Wise Walker フラップショルダーS」ばかりとなっている。

 また、細々した道具が必要なインタビューのときも、このカバンが役立っている。ICレコーダーはここ、ペンはここ、メモ帳はここ、iPadはここというように区分け管理できるため、取り出しがスムーズでいい。当初はプライベート用と決めていたが、すっかり仕事でも愛用している。

 少し値段は高めだが、それだけの利便性がある。使い勝手のいいカバンを探しているのなら、ノーマディック「Wise Walker フラップショルダーS」を選んでほしい。



メーカーノーマディック
製品名Wise Walker フラップショルダーS
希望小売価格8,295円
購入場所東急ハンズ
購入価格8,295円

■やじうまミニレビュー ノーマディック「Wise Walker フラップショルダーS」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20101115_406173.html
■ノーマディック
http://www.nomadic.co.jp/
■ノーマディック・オンラインストア
http://www.ec-nomadic.com/
■製品情報
http://www.ec-nomadic.com/products/detail.php?product_id=17





2010年12月24日 00:00