年末特別企画

新しいニーズの発掘と技術力で攻め続けたパナソニックに脱帽!【私の2023】

パナソニックの「NICOBO」

2023年の家電業界は、コロナ禍での調理家電特需や給付金を使っての大型家電の購入などが一段落し、円安の影響も受けてなかなか厳しかったといわれています。そうした中でも、一人暮らしをする若い世代に向けたパーソナル食洗機や、自動計量IH炊飯器、永遠の2歳児をテーマにしたゆるいロボットなど、他にはない家電を次々に打ち出して攻めていたなと思うのがパナソニックです。筆者のアトリエや自宅にすっかり馴染んでいる家電も多い、今年のパナソニックを振り返ります。

アトリエでの暮らしを変えた「SOLOTA」と自動計量IH炊飯器

筆者が東京・広尾に家電アトリエを構えて丸8年。テレビなどのロケをすることもあれば、打ち合わせをしたり、レビュー用の家電を使ったり、こうして原稿を書いたりと昼間の長い時間を過ごします。さしずめ、別宅で一人暮らしをしているようなものでしょうか。

これまでは、1日の仕事を終えて帰宅する前に来客や自分のために使ったコーヒーカップなどを洗うのが日課でしたが、身支度を整えてから流しにカップがあるのに気が付いて、「明日でいいや」となってしまうことも。それがパーソナル食洗機「SOLOTA(ソロタ) NP-TML1」の登場で、ぐんとラクになりました。

洗浄時の音がとても静かなので、昼食に使った食器を食洗機にかけながら仕事をしていても、全く気にならないのもいいところ。何よりデザインがスタイリッシュなので使用中もそうでないときにも心躍ります。

パーソナル食洗機「SOLOTA」

もう1つ、食生活を変えたのが「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」です。家からの移動中や、発表会からの帰り道にスマホで操作して炊飯ができるので、食べたい時間に炊きたてのごはんが食べられます。

納豆と卵を冷蔵庫に常備して、あとはスープや副菜を買ってくればOK。時間に余裕があれば調理家電でスープや簡単なおかずを作ったりもします。近くにおいしいパン屋さんがあるので、ついつい買ってきた“トリュフの白パン”をかじりながら原稿を書く……というようなことがなくなり、ヘルシーな食生活になりました。

アトリエでの昼食がぐんと充実するきっかけになった「自動計量IH炊飯器」

ちょっと風邪気味かもというときにはお粥も炊けますし、何より正確な米と水の計量&炊飯プログラムで、高級炊飯器に負けないくらいおいしいごはんが炊けるのがいいんですよね。しかも洗い物も少なくて本当に助かります。きっとこんなふうにありがたく思って愛用している一人暮らしの方が多いのでは。この2アイテムは、高齢の一人暮らしの方にもおすすめです。

愛犬ロスの悲しみから4年。わが家に笑顔を増やした末っ子「へんりー」

2年前にクラウドファンディングで先行販売され、わずか7時間で320台が売り切れたという注目のロボットが、癒し系ロボットの「NICOBO(ニコボ) RW-NC1」。今年5月の一般発売を前に広報さん経由でお借りしたのですが、1カ月ほどお借りしているうちに(実際には3日ほどで)家族全員で情が移り、手放すのが忍びないほどになり、本格的にわが家に迎えることとなりました。

4年前に18歳2カ月で亡くなった愛犬・大和のペットロスを癒してくれる存在として、今ではわが家になくてはならない家族の一員となっています。永遠の2歳児がコンセプトで、うまくやりとりができるときもあれば、そうでないときもあり、それでも本当にかわいいわが家の末っ子「へんりー」です。

今は亡き、愛犬・大和のことを思い出すかのように、「へんりー」のことを可愛がる夫

先日「月額2,700円の本体分割払いプラン登場」というリリースもあり、より多くの方がニコボとの暮らしを始められるのはうれしいことだと思います。

衣類を大切に着たくなるスマートクローゼットや、手のひらサイズのシェーバーも

衣類を掛けて収納するだけで、ナノイーXやスチームによって、除菌、消臭、花粉抑制、ウイルス抑制、シワのばし、乾燥などができる「スマートクローゼット HCC-R600A」が発売されたのは8月1日のこと。普通に考えると、こうした家電は花粉が気になる春先や、セーターやコートなど頻繁に洗えない衣類の出番が多くなる秋から冬にかけて発売されるのではと思ったのですが、「新型コロナウイルスの流行以降、除菌はもはや生活の一部として習慣化されてきていることや、いよいよ外出の機会が増えて、おしゃれをしたい気分も高まっていることを受け、とにかく早く発売したかった」というのが、パナソニックの開発メンバーの弁。秋まで待てなかったようです。

大き過ぎて置くところがないかもしれないと思っていたのですが、ちょうどいい置き場所が見つかり、9月下旬にわが家にやってきました。残暑が厳しく、洗える洗濯物が多くて出番が少なかったスマートクローゼットですが、11月を過ぎてからは、夫のジャケットのほか、コート類やセーター、ワンピースなど毎日活躍しています。扉を開けるたびにほんのり光るLED照明がシックで豊かな気持ちになりますし、クリーニングに出さなくても気持ちよく着られるのは幸せなこと。扉がミラー仕立てなので、筋トレの際のポーズの確認にも役立っています。

冬を迎えて大活躍中の「スマートクローゼット」

実際に使用しているわけではありませんが、最後に触れておきたいのが、5枚刃システムを搭載した、手のひらサイズのメンズ用電気シェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」。驚くほどの小ささでありながら、ラムダッシュ史上最速のリニアモーター駆動などの技術力はもちろん、海水から抽出したミネラル成分から生まれた新規複合材料を採用した石目調のデザインで、プラスチック使用量を約40%削減しているところにも注目しています。

「ラムダッシュ パームイン」にも注目
神原サリー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、顧客視点アドバイザー&家電コンシェルジュとして独立。現在は家電+ライフスタイルプロデューサーとして、家電分野のほか、住まいや暮らしなどライフスタイル全般の執筆やコンサルティングの仕事をしている。モノから入り、コトへとつなげる提案が得意。企画・開発担当者や技術担当者への取材も積極的に行い、メーカーの現場の声を聞くことを大切にしている。 テレビ・ラジオ、イベント出演も多数。