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花粉飛散量は昨年の2倍! そろそろ気になる花粉対策に空気清浄機5選

花粉対策にフォーカスした機能を持つ空気清浄機も登場

まだまだ寒い日が続いている2月。春の陽気は待ち遠しい反面、もうそろそろ花粉の飛散も気になるところ。

日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」によると、2023年の花粉飛散量は前シーズンより全国的に多いという。特に四国、近畿、東海、関東甲信では非常に多く飛ぶ見込みで、昨年の2倍近い地域もあるという。

そこで今回は、室内の花粉対策の一つとして活用できる空気清浄機を紹介する。家に持ち込んでしまった花粉は、最新の空気清浄機で撃退。花粉が舞う季節も自宅で快適に過ごしたい。

日本向けに開発された「花粉モード」を備える

エレクトロラックスの「UltimateHome 500(EP52-35)」は、日本向けに開発された「花粉モード」を搭載した加湿空気清浄機。PMセンサーの設定をPM2.5(微細な粒子)とPM10(花粉/ほこりサイズの粒子)の2種類から選択でき、花粉に合わせた運転により部屋の花粉をしっかり除去するという。直販価格は61,600円。

エレクトロラックス「UltimateHome 500(EP52-35)」

メッシュフィルター、抗菌層、HEPA13フィルター、活性炭フィルター、イオナイザーの5ステップで空気を清浄。空気中のカビや細菌、ウイルスを99.9%除去し、花粉やPM2.5も除去するという。適応床面積は、空気清浄が約24畳、加湿が約8.5畳(木造)/約14畳(プレハブ)。8畳の部屋の清浄時間は約12分。

加湿方式は本体が熱くならない気化式を採用。 水タンク容量は2.7L。本体のフタを開けると上部から給水できるため、重いタンクを持ち運ぶ必要がないとしている。

本体サイズは285×282×688mm(幅×奥行き×高さ)。重さは9.6kg。カラーはアーバングレー、ウォルナットベージュの2色展開。

5ステップで空気を清浄。花粉やPM2.5も除去する
本体上部から水を注げる

部屋の空気を循環する「3Dフロー花粉撃退気流」を搭載

パナソニックの「F-VXV90」は、花粉など様々な有害物質に作用するというOHラジカルを、48兆個/秒のスピードで生成する「ナノイー X」を搭載した加湿空気清浄機。価格はオープンプライス。店頭予想価格は128,700円前後。

パナソニック「F-VXV90」

3方向に吹き出す立体的な気流が部屋全体を効率よく循環する「3Dフロー花粉撃退気流」を搭載。ハウスダストの中でも特に重く、床上30cmに溜まりやすい花粉もパワフルに吸引する。

適用床面積は空気清浄が40畳、加湿空気清浄が35畳。加湿畳数は15畳(木造)/24畳(プレハブ)。8畳の部屋の清浄時間は約7分。

またスマートフォンアプリの「ミルエア」を使うことで、部屋の空気の状態や稼働ログの確認、メンテナンスサポート、自分だけの運転モード「わたし流運転」の設定が行なえる。外出先や別の部屋からでもオン/オフ操作なども可能。

本体サイズは約398×287×640mm(同)。重さは11.4kg。カラーは木目調、ホワイトの2色展開。

立体的な気流が部屋全体を効率よく循環する「3Dフロー花粉撃退気流」
アプリで空気の状態を確認可能。電源操作や運転モードも設定できる

サーキュレーターで部屋の空気を撹拌して除去

続いて紹介するのは、サーキュレーターと一体化したアイリスオーヤマの「サーキュレーター付加湿空気清浄機 KCHA-A55」。部屋の空気を攪拌することで、部屋の奥の花粉、ほこり、ハウスダスト、ニオイなどを素早く効率的に除去できるという。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は60,000円前後。

アイリスオーヤマ「サーキュレーター付加湿空気清浄機 KCHA-A55」

サーキュレーター非稼働時と比較して、集じんスピードは約2倍、集じん量は約1.6倍、脱臭スピードが最大1.5倍(いずれもターボモード時)とする。適用床面積は空気清浄が25畳、加湿空気清浄が8.5畳(木造)/14畳(プレハブ)。フィルターにはHEPAフィルターを搭載する。

加湿に使うタンクの容量は約2.7Lで、最大約10時間連続加湿ができる。また、加湿機能を使わずにサーキュレーターと空気清浄機のみでも使用可能。換気や冷暖房のサポートとして一年中活躍する。

本体サイズは約271×282×880mm(同)。重さは約12.2kg。

コンパクトながら高性能なハイブリッド式空気清浄機

ダイニチからは、フィルターと電気集じんを組み合わせた「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」が登場。空気清浄機は同社にとって15年ぶりの再参入となる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は74,000円前後。

ダイニチ工業「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」

同社の「ハイブリッド式」は、不織布で汚れを絡めとるフィルター式と、帯電させた金属板に汚れを吸着させる電気集じん式を組み合わせたもので、0.03μmの浮遊微粒子も捕集する。内部でプラズマ放電を行ない低濃度オゾンを発生させる「NEOH(ネオ)」リフレッシュ機能を備え、フィルターなどに捕集したウイルスを抑制する。

本体下に開いたワイドな吸込口を備え、4方向から空気をパワフルに吸引。レコードジャケット(31cm四方)と同等の底面サイズながら、38畳(63m2)の部屋まで対応するという大風量で心地よい気流を届けるという。8畳の部屋の清浄時間は約7.7分。

また最小運転音15dBと静音性に優れる。手入れ頻度はプレフィルターが4カ月に1回、プラズマユニットが2年に1回でメンテナンス性も高い。

本体サイズは310×310×540mm(同)。重さは約8.4kg。

2つの集じん方式を組み合わせたハイブリッド式
花粉はもちろん0.03μmの浮遊微粒子も捕集する

寝室でもうるさくないスリムな空気清浄機

象印マホービンの「PU-SA35」は、個室向けのコンパクトな空気清浄機。奥行き約12.5cmのスリム設計で、単身世帯のワンルームや、各部屋に空気清浄機がほしいといったニーズに応える製品としている。価格はオープンプライス。店頭予想価格は21,000円前後。

象印マホービン「PU-SA35」

「高性能集塵・脱臭一体フィルター」を採用。0.1~2.5μmの粒子を99%キャッチし、PM2.5にも対応する。空気中に浮遊するウイルス、カビ、細菌を抑制する効果もあるという。フィルターの手入れは不要で、交換目安は約2年。

ホコリセンサーを搭載し、部屋の空気の状態をきれいな順に緑/橙/赤の3段階で表示。運転モードは「標準/弱/静音」の3種類のほか、汚れ具合に応じて自動で運転する「おまかせモード」を備える。

「標準/弱/静音」の風量は順に3.4m3/分、2m3/分、1.3m3/分。適用床面積は16畳。8畳の部屋の清浄時間は約17分。

また寝室で使っても音が気になりにくい低騒音設計も特徴とする。運転音は静音モードが19dB、最大風量時が44dB。

本体サイズは370×125×455mm(同)。重さは約3.7kg。

個室で使いやすいスリム&静音設計
津田 昌宏