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ダイソン、空気清浄ヘッドホンの仕様を明らかに

ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドホン「Dyson Zone(ダイソン ゾーン)」

ダイソンは2022年3月に開発発表していた、ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドホン「Dyson Zone(ダイソン ゾーン)」を、2023年1月に中国で販売開始すると発表した。また3月にはアメリカやイギリス、香港、シンガポールでも発売予定だとする。引き続き日本での展開の有無や展開時期は未定。今回の発表にあわせて、全仕様を公開した。

「Dyson Zone」は、ハウスダストや粒子状物質、有害なガスなどの空気中の汚染物質を除去しつつ、ノイズキャンセリング機能で騒音を遮断。どこにいても、浄化された空気ときれいな音質を楽しめるという。

本体にはリチウムイオン電池を内蔵し、USB Type-Cケーブルにより3時間でフル充電できる。使用可能時間は、オーディオ再生だけの場合は50時間、空気清浄機能とオーディオ再生を合わせて使う場合には4時間の再生を可能にした。

2層のフィルターを搭載した空気清浄機能

左右のイヤーカップ内に、コンプレッサー(エアポンプ)と2層のフィルターを搭載。空気を吸い込み、浄化された空気を非接触型シールドを通して、着用者の鼻と口に送り届ける。

左右のイヤーカップ内に空気清浄機能を内蔵。浄化した空気を、口元まで送り届ける

なお、左右のイヤーカップに内蔵された静電フィルターは0.1μmの粒子状汚染物質を99%捕捉し、カリウムを含んだK-カーボンフィルターはNO2(二酸化窒素)やSO2(二酸化硫黄)などの都市汚染の代表的な酸性ガスを浄化できるとする。

ユーザーの運動量をモニターする、加速度センサーを内蔵。オートモード時には、その運動量に応じて適量の浄化された空気を送る。またシールドを傾けると会話モードが起動し、自動的に空気清浄機能と音楽再生を一時停止して充電の消費を抑える。

ノイズキャンセリング機能搭載ヘッドホン

音楽は最大50時間の連続再生が可能。40mm/16Ωのネオジウムスピーカードライバーを採用し、可聴域を超えた6Hzから21kHzの周波数までを再生。低音、中音から高音域にわたり明瞭で、歪みを最小限に抑えた、Hi-Fiオーディオを提供するよう設計したという。

ドライバーの出力は、毎秒48,000回の高度な信号処理によって均等化され、ノイズキャンセリングと組み合わせて全周波数帯域にわたって高周波の歪みを聞き取れないレベルまで中和するとしている。

40mm径のドライバーを採用
低音、中音から高音域にわたり明瞭な、Hi-Fiオーディオを提供する

ノイズキャンセリング機能に関しては、内蔵している11個のマイクのうち8個をANC(アクティブノイズキャンセリング)システムに使用。毎秒384,000回、周囲の音をモニタリングして、最大38dBまで周囲のノイズを低減する。

また、2つの内蔵マイクによるビームフォーミング技術とノイズ抑制技術により、クリアな音声通話や音声録音、音声コントロールが可能。

ノイズキャンセリング機能を搭載。周囲の環境音を最大38dBまで低減する