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話題のドラマ『きのう何食べた?』第1話に登場したパナソニック家電を解説します

 現在放送中のTVドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京 毎週金曜 24時12分放送)。よしながふみ原作の人気漫画をドラマ化した同作は、主人公である筧 史朗(西島 秀俊)と矢吹 賢二(内野 聖陽)の男性カップル2人の食生活を中心に話が進む。4月5日に第1話が放送されると、キャラクターの再現度の高さとともに、「シロさん(史朗)の作るごはんが美味しそう」「深夜の飯テロドラマ」と、原作の人気理由の1つとされる作中の美味しそうなごはんも話題を集めた。

パナソニックのCMキャラクターを務めている西島 秀俊が主演

 さらにドラマでは、西島 秀俊がパナソニックのCMキャラクターを務めているためか、作中に出てくる家電製品のほとんどがパナソニック製。1話では特に、炊き込みご飯を作る炊飯器「Wおどり炊き」、買ってきた食材を入れる冷蔵庫「NR-C32HM-T」、食事シーンで映り込むナノイーマークが特徴的な「加湿空気清浄機」が目立っている。

 そこで今回は、ドラマ『きのう何食べた?』第1話に出てきたパナソニック家電を3つ解説しよう。ドラマを見ながら型番を調べてみると、いずれもフラグシップモデルではなく、中価格帯モデルであることが判明。高機能ながら求めやすい価格で、倹約家のシロさんらしいチョイスといえそうだ。

原作漫画では、料理とともに細かいレシピが紹介されており、同じ料理を作れるのも魅力。写真は原作13巻に掲載されていたレシピを参考に、筆者が作った春巻き

圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き SR-PW108-W」

 “食生活”を中心に進められる本作の中で、まず目立っていたのが炊き込みご飯。研いだお米に塩鮭、まいたけ、ごぼう、調味料を入れるだけでできる炊き込みご飯は、すぐにでも真似したくなるメニューだ。使われていた炊飯器は、可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き SR-PW108-W」

IHジャー炊飯器「Wおどり炊き SR-PW108-W」
製品名Wおどり炊き SR-PW108-W
容量5.5合
実売価格33,550円

 Wおどり炊きの特徴は、「大火力おどり炊き」と「可変圧力おどり炊き」を組み合わせ、米を激しくおどらせる点。これにより、一粒一粒にムラなく熱と水分を行き渡らせ、甘みともちもち感のあるごはんになる。

 炊き込み専用モードでは、ふっくらしながらも粒感のある食感に炊きあがり、ベチャッとしがちな炊き込みご飯も失敗知らずで楽しめるのだ。このほか、白米/玄米/すし/カレーなど、さまざまな炊飯モードを搭載。

 また内釜である「ダイヤモンド竃(かまど)釜」が軽量な点もポイント。高級炊飯器を展開する家電メーカーは、ごはんの美味しさにこだわるゆえに、炭の釜や土鍋を使うなど、内釜が重くなりがち。一方ダイヤモンド竈釜は、軽量ながらも熱伝導の良いアルミを使っているためとても軽い。毎日の洗米、釜の洗浄も気楽にできる。

米を激しくおどらせ、甘みともちもち感のあるごはんになる
2016年モデルのダイヤモンド竈釜

ノンフロン冷凍冷蔵庫 NR-C32HM

 シロさんが料理をするキッチンで一番目立っていたのは、やはり冷蔵庫。作中に出てきたのは幅59cmとスリム設計の3ドアタイプ「NR-C32HM」。容量は315Lで、2人暮らしにちょうど良いサイズだ。

ノンフロン冷凍冷蔵庫 NR-C32HM-T シルキーブラウン
製品名ノンフロン冷凍冷蔵庫 NR-C32HM-T
容量315L
実売価格98,800円

 副菜や汁物にきちんと野菜を取り入れるシロさんにとって、野菜室の使い勝手は重要だろう。このNR-C32HM-Tは、野菜室が真ん中にレイアウトされている点が特徴。

 最近の冷蔵庫は省エネ性能の面から、フラグシップモデルは野菜室が最下段に配置されていることが多い。しかし、“野菜室は真ん中が良い”というニーズも根強くあり、野菜室の配置も冷蔵庫選びでは重要なポイントだ。

 作中では前出の炊き込みご飯を冷凍していたが、ごはんの冷凍にオススメなのは最新モデル「WPXタイプ」。こちらは冷凍室とは別に、業務用レベルの急冷ルーム「クーリングアシストルーム」を搭載。冷気を集中的に流し込め、食材の細胞組織を壊さず冷やし、うまみや水分を閉じ込めて美味しく保存できるという。アツアツのごはんもすばやく冷凍できるため、炊き込みご飯もできたての状態で冷凍できる。しかしこちらは最上位モデルで、値段も40万円近くする。

野菜室が真ん中にレイアウトされており、野菜の出し入れがしやすい
最新モデル「WPXタイプ」。業務用レベルの急冷ルーム「クーリングアシストルーム」が搭載されている唯一のモデル。値段は高い

加湿空気清浄機「F-VXR40」

 食事シーンで気になったのが、シロさんの背後に必ず映るナノイーマークの加湿空気清浄機。どんなに美味しいごはんも、食事後のリビングではニオイが気になることもあるだろう。ナノイーとは、パナソニック独自のイオン技術で、除菌・脱臭効果があるとされているものだ。

加湿空気清浄機「F-VXR40」

 フィルターは、花粉やPM2.5など微細な粒子まで吸い込む「HEPA集じんフィルター」を採用。ほこり検知センサーも備え、室内の空気状況もランプで知らせ、汚れ度合いに応じた風量で運転してくれる。衣類脱臭運転もあり、室内だけでなく衣類の脱臭も可能だ。

 適用畳数は~18畳で、8畳の部屋を約15分で清浄できる。加湿機能も備えているため、乾燥する季節にもしっかり対応する。

製品名加湿空気清浄機「F-VXR40」
タイプ~18畳
実売価格29,322円

まだまだキッチン家電は登場予定!?

 第1話で目立っていたのは上記の3機種だが、他の家電も調理に活躍しそうな気配。ドラマを見ているとスチームオーブンレンジやトースター、フードプロセッサーなどもパナソニック製なのがわかる。

 さらにシロさんのパートナーである、賢二の職場は美容室。ドライヤーなど美容家電も登場するのでは? と予想しながら鑑賞するのも楽しそうだ。

西村 夢音