やじうまミニレビュー
おもちゃと侮るなかれ! 自宅で本格的なラーメンが作れるラーメン製麺機
by 藤山 哲人(2015/10/20 07:00)
遊びながら実際に食べられる料理やお菓子が作れるクッキングトイ。オモチャと侮れない味とクオリティで家電 Watchでも多数紹介してきた。
今回紹介するのは「さすがにそりゃダメだろ?」と誰もが思う、ラーメンの製麺器こと、メガハウスの「~おうちでラーメン屋~極麺(きわめん)づくり」だ。
メーカー名 | メガハウス |
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製品名 | ~おうちでラーメン屋~極麺(きわめん)づくり |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,336円 |
結論から言うと、めっちゃウマい! まさにラーメン屋のラーメン。このセットは麺を打つためのクッキングトイだが、説明書には本格的なスープの作り方も記載されていて、これが本当にラーメン屋のスープなのだ!
造りはとってもチープ(笑い)
極麺づくり本体の作りは、ご覧のとおり。製麺所で使われる製麺器を超小型化したものとなっている。中にはローラーが入っていて、レバーを回すと麺がのせるのだが、見かけに反して超頑丈な作り。
ラーメンの生地は、だいたい紙粘土ぐらいの固さがあるのだが、それを厚さ1mmぐらいまでノシてもビクともしない。プラスチックでここまで頑丈に作ってあることに感動した!
また、できあがった麺を細くカットする刃は、細麺と太麺用の2種類があり、本体にワンタッチでセット。この刃はレバーで回るローラーと連動しているので、綺麗な麺ができる。
その頑丈さに少し期待感が高まったところで、実際に麺を打ってみた。必要な材料は、近所のスーパーで買えるごく一般的なもの。ラーメンには「かん水」なるものが必須という話を聞くが、「重曹」で代用できるという。しかも説明書には、「重曹」なしでもできるというのだ。
製麺過程の様子は、写真の通りだ。
ここで作ったのは、細麺のストレート。ただ一般的に言う細麺よりは太く、中太麺ストレートという感じだ。つけ麺用の太麺を作るには、刃とローラーの厚みを変えればOK。またちぢれ麺にするなら、ストレートで打った麺をビニールの中に入れて、少し揉んでやるといい。
ラーメン好きならスープも本格的に作れる!
せっかく自分で麺を打ったので、スープにもこだわりたいところ。説明書はそんな要望にも応えるべく、本格的なスープの作り方も掲載されている。その作り方を簡単に紹介しておこう。
ラーメン屋に負けない本格的なスープは最短でも2時間かかる。しかし説明書には、麺つゆの素と中華味の素で簡単に作れるスープの作り方も掲載されているので、時間がないヒトは簡易版で済まそう。
また初期ロットの製品には、有名ラーメン店の大勝軒(2代目)が監修した、スープレシピも掲載。豚ひき肉と中華味だけで作れるけど、味は本格派という。他に、つけ麺のタレなども掲載されている。
重要なのは重曹! これを入れないと「うどん」になる?
打った麺をゆでるとき、超重要なアイテムがある。それが「重曹」だ。説明書には「なくてもいい」とあったので、とりあえず重曹なしで麺をゆでたら、ちょっと固いうどんっぽい麺になってしまい、ラーメンとしては一味足りない。たとえて言うなら、焼きそば用の麺をラーメンスープに入れた感じ。
そこで沸騰したお湯の中に重曹を溶かし、そのお湯で麺をゆでたところ……。めっちゃラーメン! 映画「南極料理人」の中でも登場していたが、化学変化により重曹はかん水の代用品になるのだ。子どもがオモチャとして遊ぶなら重曹なしでもかまわないが、大人が本気で遊ぶなら重曹はマストアイテムなので注意。
熱々のラーメンスープにゆでたての手打ち麺を浮かべ、別途作っておいたもやしや玉子、メンマにチャーシューを乗せれば、どこからどう見てもラーメン屋のどんぶり!
味はもう本当にラーメン店の味。しかも近所のラーメン店じゃなく、有名店に近い味わい。陳腐な表現になってしまうが、濃厚なトリのうまみとコクがガッツリくるのに、ぜんぜん脂っこくないスープ。
麺は太めでコリッ! コりッ! の歯ごたえで、スーパーで売ってる生ラーメンとはまったく違う。いや、有名ラーメン店でも製麺所の機械で作った麺を使っているので、自作ラーメンの方が有名店より1ランク上かも? とにかく味わったことのないラーメンが食べられるのだ。
あまりラーメンは好きじゃない家族の反応も「うっま! なにこれ!」と上々だ。何より人間のご飯はもらえないことが分かっているにも関わらず、犬がガン見して離れない(笑い)。
ただ1つだけ注意したいのは、1人前の量が女性には少し多いという点。コリコリ麺は太く噛む回数が増えるので、規定量だとかなりお腹が膨れる。満腹度は一般的なラーメンの大盛ほどあるので注意した方がイイ。
ラーメン好きの調理器具としてぜひオススメ!
一応オモチャということになっているが、これを子どもの遊び道具としておくのはもったいない。むしろ、子どもでも使える、合羽橋で購入した業務用調理器具と考えたほうがいいだろう。
ちなみにメーカーのウェブページでは、ラーメンだけでなく餃子の皮やホウレンソウを練り込んだ麺の作り方もムービーで紹介している。
粉の種類や配合、重曹ではなくかん水を使ったり、打ち方を色々変えてみて、こだわり抜いた自分のラーメンを作れる。そば打ちブームが記憶に新しいが、ラーメン好き男子ならコレ1台で相当遊べるオススメアイテムだ。