やじうまミニレビュー
光の調節が自在にできるLED LENSERの自転車用ライト
by 河原塚 英信(2015/10/19 07:00)
10月に入り、急速に日が短くなっている。10月16日現在の日の入り時間は、17時5分。学校や仕事から帰る頃には、外は真っ暗。そんな秋冬に使う頻度が高まる自転車用ライトを新調した。
使い始めたのが、ライト界では泣く子も黙るかもしれないLED LENSER製の「SEO B3」。
メーカー名 | LED LENSER(レッドレンザー) |
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製品名 | SEO B3 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,735円 |
筆者が感じた4つのメリット
SEO B3の筆者にとってのメリットは、下記の通り。
1. 角度調節が簡単
2. 電源オフがワンボタンで可能
3. 電源が乾電池
4. ヘッドライトとしても使える
ほぼ無断階で、ライトの角度を変えられる
まず角度調節について。人が多く明るい表通りと、人が少なく暗い裏通りを交互に走ることが多い筆者にとっては、自動車のライトのようにハイ/ローを、簡単に切り替えられるものが欲しかった。
SEO B3は、ライトのヘッド部を前方/後方に倒したり起こしたりすることで、光の角度が調整できるのだ。カリカリカリと、ほぼ無断階で調節でき、自転車に乗ったままでも気軽に変えられる。
消したい時にワンボタンで消灯でき、消し忘れない
ライト上部にある1つのワンボタンだけで、光の強さや色を調整する。1度押すと強い光が点灯(100lm)、カッカッと2度押すと弱い光(照度80lm)。カッカッカッと3度押すと点滅する。さらにボタンを長押しすると赤いLEDが点灯。
これまで使ったライトで多かったのが、「強」→「弱」→「点滅」→「消灯」し、さらにもう一度押すと「強」に戻るというループ式の操作。もしくは「強」→「弱」→「消灯」→「強」……とループし、長押しで「点滅」するライト。これらの方法だと、「強」で使った後に消灯したい時に、複数回ボタンを押さなければいけない。これが意外と面倒なのと、しっかりとボタンを押せていなかったり、押しすぎたりして消灯できていなかった、なんてこともよくあった(周囲が暗い場合は、消し忘れることはない。だが、夕暮れ時や、駐輪場など照明で明るい場所では夜でも消し忘れることも)。
これがSEO B3では、ライトを照らしてから一定時間が経つと、ボタンを1度押せば「消灯」してくれる。「強」で使っていても、数秒後に1度ボタンを押せば、すぐに消灯するのだ。これでボタンを何度も押す必要がなくなり、ライトを消し忘れることがなくなった。
電源が単三形乾電池だから長持ちするうえ、補充しやすい
これは好みの問題だが、乾電池で使えるライトが好きだ。USBで充電する強力なLEDライトも増えてきたが、筆者の場合は街乗りが主で、真っ暗闇を走ることがないので照度はそこそこでいい。それに、充電式だとバッテリーの持ちが短いことが多く、充電する手間がかかる。その点、乾電池式のライトは長持ちするうえ、いざ電池が切れてしまったという際にも、すぐに手に入れられる。
ただし乾電池式のデメリットもある。それは、本体が大きくなること。特にSEO B3は、単三形乾電池を3本も必要なので、どうしても乾電池を入れる部分が大きくなる。あまり大きなものを自転車にゴテゴテと装着したくない筆者には、気になる点でもある。
その他のポイント
明るさは100lm。暗闇を高速で走ることがなければ、前方をしっかりと照らしてくれる必要十分な明るさだ。光の絞りも、ライトの先端にあるリングを回せば簡単に調整できる。
1灯の明かりのある駐車場で、どんな灯りかを見たのが下の写真 (カメラのISO感度、絞り、シャッター速度を固定して撮影)。約5m先の壁を照らして比較してみた。
光は、自転車用にチューニングされていないため、光束は真円。ワイド/強での光は、少し光にムラが目立つ。写真では分かりづらいが、ワイド/弱にした際にも、しっかりと光を届けている。
光束を絞ると照らす範囲は狭まるが、強力に前方を照射。20m先でもしっかりと照らす。街中を走っている時には使わないが、遠くまで照らしたい時には有効なのだろう。
街中のナイトライドには最適なライトだ
一番気に入ったのは、やはり照射角度を簡単に調整でき、歩行者にも配慮できる点。明るさの問題などもあり、暗闇を高速で走るのには適していないが、街灯のある街中を走るのには最適な自転車用ライトだ。