やじうまミニレビュー

手持ちの掃除機に付ける専用ブラシで、シーツもふとんもスッキリ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

ふとん専用の掃除機用ブラシ

愛和「ふとん専用ダニクリーン」

 今回は、愛和という会社の「ふとん専用ダニクリーン」という掃除機用ブラシを紹介する。手持ちの掃除機に付けて、ふとんを掃除するためのダニクリーナーだ。

 最近は、ふとんを掃除するための専用掃除機も売れているが、手持ちの掃除機があれば、このブラシを買い足すだけで、ほぼ同じことができる。特に、この製品は、廉価なのが特徴だ。

メーカー愛和
製品名ふとん専用ダニクリーン
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,754円

パイプ径の確認は忘れずに

 掃除機用のふとん専用ダニクリーナーを購入する際に、一番大切なことは、手元の掃除機に対応しているかどうかだ。取り付けできるかどうかは、掃除機のブラシを取り付ける部分のパイプの太さをチェックすればわかる。

 実は掃除機の延長パイプの太さは、メーカーごとに異なっている。さらに、最近は同じメーカー内でもパイプの太さが異なっている。新しい掃除機ほど、パイプが太い製品が増えているのだ。このブラシを購入する際は必ず掃除機のパイプに定規を当て、太さが対応できる範囲であることを確認してほしい。

 ふとん専用ダニクリーンの、元々の取付部の太さは32mmだ。パッケージには太さの違う3つのアダプターが付属しており、パイプの太さが30mm~37mmの製品に対応する。

 今回使用した「日立 CV-VP5」というキャニスター型掃除機の取付部の内径は34mmだった。試しにダニクリーナーをはめてみても、ゆるゆるで固定できない。そこで、付属のアダプターを試すと、うまく固定できるアダプターがあった。きっちりと固定され、ブラシに力がかかっても、抜けたりしない。

パッケージには3種類のアダプターが付属しており、30mm~37mmの範囲で対応できる
そのままの状態ではきちんと固定できないので、途中に付属のアダプターを入れる
きっちりと固定された

 しかし、最近の掃除機では、パイプの太さが40mmを越える製品も多い。この場合は、別売の「継ぎ手パイプ SOJ-A5019」という部品を使用する。これを使うと、取り付け部分の太さが32mm~42mmの製品に対応できるのだ。Amazonでの価格は148円だった。不安な人は、ダニクリーンと一緒に購入することをお勧めする。

太いパイプに対応するオプション「継ぎ手パイプ SOJ-A5019」
オプションで接続した状態。アダプターの先端部分が太いのが分かる

ふとんに吸い付かず、ホコリだけ取れる

 ふとん専用ダニクリーナーの本体は樹脂製で、色は赤だ。掃除機に普通に付いている床用ブラシではあまりない色なので、ふとん用であることがすぐに分かる。まちがって床で使ってしまうことがない。やはり、寝具に触れるものは、寝具専用である方が気持ちが良い。

ダニクリーンの幅は広く、30cm定規とあまり変わらない
ダニクリーンは赤いので床用のブラシと間違えにくい。赤は寝具用と覚えれば良い
ダニクリーンの裏側

 ダニクリーナーの裏側を見ると、ウェーブローラーという白い樹脂製のローラーと、幅の細いエチケットブラシが並んでいる。掃除の動きを見ていると、ウェーブローラーが、ふとんを吸い込みすぎないように抑え、エチケットブラシがふとんの表面についたホコリや毛などを引き剥がすようだ。

 掃除機に付属している普通のブラシなどでふとんを掃除すると、ふとん表面の布を吸い込んでしまって動かせなくなる。しかし、ダニクリーナーは、布を吸い込んでしまうことがなく、自由に動く。さすが専用品だ。ふとんの上を動かすのが重く感じるときは、ダニクリーナーにあるスリットを開けて、吸引力を調整することもできるが、私の掃除機との組み合わせでは、閉めたままで問題なかった。

吸引力が一番強い状態。普段はこの状態で使用する
吸引力が一番弱い状態

 ダニクリーナーを使っていると、掃除機がふとんに吸い付かないので、ちゃんとホコリなどが吸引できているのか不安になる。そこで、とても細かい粉をシーツの上に撒き、さらに指で繊維に押し付けてみた。繊維の中に入った微粉末をどれぐらい吸い込むのか試してみたのだ。結果として、シーツの繊維内に入った微粉末は多少残るものの、ほとんどきれいになる。また、猫の毛が付いたシーツなどで試してみると、かなり良く毛が取れる。

微粉末によるテスト。まずシーツの上に粉末を撒く
指でこすって、シーツに擦り付ける
ダニクリーンで3往復した状態。繊維に入った粉は少し残っているが、だいたいきれいになる
マキタのハンディクリーナーでも使えた。色がマッチしていて専用機のようだ

 ちなみに、手元にあったマキタのハンディクリーナーにも、ダニクリーナーを取り付けることができた。吸引力はキャニスター型に及ばないが、電源コードを気にせずに使えるので、ちょっとシーツを掃除したいときに便利だ。

コストパフォーマンスが高くオススメ

 ふとんを掃除機で掃除したいという理由は、ダニや花粉などを効果的に取り除きたいという気持ちからだ。しかし、ダニも花粉も目には見えないので、このダニクリーナーで掃除しても取れたかどうかは実はわからない。

 だが、微粉末を使った実験の結果でも、シーツの繊維内に入った粉までほとんど取れていたので、それなりに信じていいのではないかと思える。特に、ベッドのマットなど洗濯できない寝具についても、「ホコリが取れてきれいになった」という実感は強いので、これだけでも、この製品を買うメリットは十分にあると思う。

 とりあえず、千円台でこれだけの効果があれば、十分に元はとれる。手元に掃除機があるならば、専用掃除機を買う前に、これを試してみる価値はあると思う。購入の際は、装着するパイプ径をきちんと計り、ちゃんと固定できるようにすることだけ気を付けてほしい。

伊達 浩二