やじうまミニレビュー
ランニングをライフスタイルに溶け込ませる1足!
〜走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」〜
by 南井 正弘(2016/4/7 07:00)
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 第21回は、走りやすく、スタイリッシュなスニーカーをご紹介する。 |
2013年に登場したアディダスのブーストフォームは、スポーツシューズ業界における旧態依然のミッドソールに関する概念を覆すことに成功したテクノロジー。高い衝撃吸収性能と反発性能を兼ね備え、トップアスリートからビギナーまで、世界中のスポーツを愛する人々に支持されることとなった。
今回紹介するPureBOOST ZG(ピュアブースト ゼットジー)は、そんなブーストフォームを搭載したランニングシューズの最新モデル。しかもそのデザインは、カジュアルシーンからランニングシーンをシームレスにつないでくれる。
メーカー名 | adidas(アディダス) |
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製品名 | PureBOOST ZG |
購入場所 | アディダス ブランドコアストア渋谷 |
購入価格 | 15,120円(税込) |
従来のミッドソールから大幅に向上した衝撃吸収性能と、反発性能を誇るアディダスのブーストフォーム。初めて履いたアスリートはその抜群のクッション性に驚くはず。
そんなブーストフォームだが昨年ウルトラブーストが発表されるまでは基本的にEVA(エトレンビニールアセテート)など他の素材と組み合わせ、50%や70%といった比率の使用が一般的で、100%で使用されることは珍しかった。だが、100%ブーストフォームを使用したこのモデルの登場で「ブーストフォーム本来の機能性が体感できる!」と大きな話題となった。
そして今春発表されたPureBOOST ZGでも足裏でしっかりとブーストフォームならではの力強いクッション性を体感できる。これまでは足裏に一番近い側にEVAの層を配することが多かったのだが、このモデルでは足のすぐ下にブーストフォームを配置。トップモデルのウルトラブーストと、あまり遜色ないレベルのクッション性を確保。そしてアウトソール部分にEVA素材を用いることで、安定性と軽量性も追求している。
実際に履いて走ってみると足とのフィット感が良く、かなり軽く感じる。それでいて前足部はある程度のゆとりもあるので、締め付け感とは無縁だ。走り始めて最初に感じるのは、クッション性と安定性の絶妙なミックス感。着地時のぐらつきもなく、衝撃を効率よく反発性へと変換し、前方への推進力へと変換してくれる。
最近オンにオフにヘビーローテーションで着用しているウルトラブーストのクッショニング性能と比較すると若干劣るものの、安定性に関してはこちらのほうが上だと思う。総合的な走行性能は、最近着用したランニングシューズではトップ3に入るだろう。それほど快適に走ることができた。
そしてPureBOOST ZGで忘れることができないのは、そのスタイリッシュなアッパーデザイン。ベーシックかつスタイリッシュなデザインは、ランニングシーンだけでなく、カジュアルシーンでもカッコよく履きこなすことができる。まさに1足のシューズがシームレスに活躍するということがいえるだろう。さらに税抜で14,000円という、求めやすい価格設定なのもポイントだ。