やじうまミニレビュー
お勉強っぽくなくロボットプログラミングが学べる「Romo」
by 小口 覺(2014/9/9 07:00)
日本発表がアナウンスされたときから気になっていたロモティブ社の「ROMO(ロモ)」を、我が家の小学4年生男子に与えてみた。
「ROMO」は、iPhoneやiPod touchを接続して使用するエデュケーショナルロボット。すなわち、教育玩具にカテゴライズされる製品であり、手軽にプログラミングが学べることがウリだ。発売後すぐに手を出さなかったのは、なんとなく、うちの子どもには敷居が高いと思い込んでいたからだ。
子どもを将来優秀なプログラマーに育てるべく与えられるスパルタなイメージ。もしくは、逆に簡単すぎて、「ロボットが動いて面白いね~」で終わってしまうのではないか。また、ニンテンドー3DS的なエンターテインメントに慣れきった日本の小学生がおもしろがることができるのだろうかと思っていた。
そうした疑問もあったものの、実際に使わせてみると、「あーなるほど。こういうことね」と納得するデキであった。
メーカー名 | ロモティブ |
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製品名 | ROMO 3L |
希望小売価格 | 15,660円(税込) |
購入場所 | 直販サイト |
購入価格 | 15,660円(税込) |
シンプルで丈夫そうな本体
「Romo」の本体はキャタピラーで駆動する。軟らかいゴム素材なので、床や家具を傷つけることはなさそうだ。本体はシンプルで丈夫そう。多少手荒に扱っても問題なさそうだが、使用は屋内のみ。屋外で遊ぶことは想定されていない。屋外に持って行かれると、本体には問題なくとも、上に乗せるiPhoneやiPod touchが不安だ(親の持ち物であればなおさら)。
キャタピラー以外に動くのは、iPhoneなどを装着する「ベース」の部分だ。前後に角度が変わる。iPhoneなどの画面にはキャラクターの顔が表示されるが、その表情などに合わせて動くことで、動物のような感情表現を見せる。
ミッションをこなすと自然にプログラムの概念が理解できる
さて、ニンテンドー3DSで妖怪集めに夢中になっているのを中断させ、息子に「Romo」を使わせてみた。
アプリ「Romo」をインストールしたiPhoneを本体に接続すると、「Romo」が宇宙から地球にやってきたアニメーションが流れる。もともとは宇宙人だが、地球上ではとりあえずロボットの体に乗り移った的な設定だ。「はじめて人間に出会ったよ」と、名前を聞いてくるので、息子の名前を入力。さらに「Romo」の名前もここで決める。
お互いの名前が決まると、「Romo」は、「ロボット宇宙レースに出たいので、トレーニングをしてくれ」とせがむ。直進、曲がる、などの動作を実際に画面上で指定して実行していく。最初のうちは、次に進む、消去するといったアプリのお作法がわからず、助けを求められたが、慣れると次々にミッションをクリアできるようになった。
ミッションは、リアルな動きが結果に出るゲームのようなものだ。たとえば、三角形に「Romo」を走らせるミッションが出される。
息子「わかんない……」
俺「とりあえず正三角形の角度は?」
息子「60度!」
というやりとりの後、2回60度曲がるよう設定してみたところ、結果は大回りになってしまった。
俺「あー、これは直進方向を0度として60度ということか! 180度ひく60度は?」
息子「120度!」
というようなやりとりで設定し直し、実行すると三角形に走ってミッションクリア。ちょっとした頭の体操&算数の復習につながったりもする。
ミッションをクリアしていくごとに、「Romo」のあらゆる動作を知り、それらを組み合わせることで自在に動かせるようになる仕組みだ。習うより慣れろ的にロボットにおけるプログラミングの概念が身につく。
小学生のうちからこれで遊んでおけば、テレビで放送されるロボコン(ロボットコンテスト)への出場も難なくできるのではないか。そんな気がした。