やじうまミニレビュー
気持ちを伝えるための小さな助っ人「こころふせん」
by 座間 佳子(2014/5/21 07:00)
差し入れやお礼にペタリ、気軽に思いを伝えちゃおう
毎日の暮らしの中で、ちょっとした気持ちを伝えたいことは多々あります。あらたまったお礼やお返し、謝罪ではなく、もっと軽やかに、でも、気持ちは伝わるようにメッセージを送りたい……この「こころふせん」は、そんな時の小さな助っ人。差し入れやお礼に何かひと言プラスしたいけれど、カードではちょっと大げさで、なんてときに大活躍。付箋、という日常的に使う文房具でありながら、ここには心憎い工夫がいくつも感じられるのです。
メーカー名 | マルアイ |
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製品名 | こころふせん ありがとう |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 474円 |
まずは、そのデザイン。これ「のし紙」なんですよ。そうそう。お中元などを贈る際、「おのし紙はどうされますか?」って聞かれる、あの“のし紙”です。真っ白なごく普通の付箋に描かれているのは、赤い水引。中央にたった1本あるだけの水引が、この付箋の印象をぐ~んとアップさせているのです。付箋なのに、なにやらフォーマル感が漂います。下段に自分の名前を書いてちょこっと貼れば、おお、できるな、おヌシ、って感じです。
しかも、この水引にも、2タイプあるんです! それは、「蝶結び」と「結切り」。なんてまぁ、細かな配慮! 思わず頬が緩んでしまいそう。
正式な水引の結び方では、「蝶結び」は、結び目が簡単に解けて何度も結びなおせることから、繰り返したい願い、何度あってもよいお礼、挨拶、記念行事の贈答などの場合に使われます。「結切り」は、固く結ばれていて解けないことから、繰り返さないようにとの願いを込めて、弔辞関係や病気見舞い、災害見舞いなどに使われる結び方です。こんな小さな付箋にさえ、この使い分けが設定されていることに感動しちゃいます。
「ここまでやる?」の品ぞろえにニンマリ
水引の種類に加えて、そこに印刷されている言葉もなかなか。あったらいいな、に応えつつ、過不足ないラインナップ。「ありがとう」「ごめんね」はもちろんのこと、「おだいじに」「お礼」「粗品」「がんばって」「ほんのきもち」などなど、なかなかイケてます。さらに特筆すべきは、「まいど」「もらっとき」「おおきに」のように、関西バージョンまであるのです! このユーモアセンス、いいですよね~!
あらかじめ言葉が印刷されているものは、その活字がきちんと感をプラスしてくれますが、それだけではありません。何でも自由に書けるように、水引だけで言葉はないタイプも用意されています。こちらはさらに使い勝手抜群です。
さらにパッケージにも「やられた!」です。付箋がセットされている台紙は3つ折りになっているのですが、その折り目を逆に折って前で留めると、厚紙が付箋を包む形に変わって、ちょっとした祝儀袋のようになります。こうすれば、持ち歩いても中身の付箋は厚紙にガードされているので、むやみにはがれてしまうこともなく、さらに使いやすくなる、というわけ。これらの工夫を見ると、たかが付箋、されど付箋、という気がしてきます。
気軽に使うものなのに、“かゆい所に手が届く”アイデアのあれこれ。「こころふせん」は、そのネーミングどおり、心をちょっぴり届けたいときに使いたい小物です。小さな紙切れ1枚に詰まったたくさんのエスプリを楽しみながら、自分なりの気持ちを伝えるツールにしたいものです。