やじうまミニレビュー

1本で口ヒゲの深剃りとあごヒゲのメンテができる「シック ハイドロ5 グルーマー」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
シック ハイドロ5グルーマー

 男の身だしなみを語るときに絶対欠かせないのが、ヒゲのメンテナンスだ。多くの場合、毎朝出勤前などに、口ヒゲからあごヒゲまでをすべて、剃り上げることになる。しかし、ただ、ヒゲを剃るだけでも、電動派と剃刀派に分かれ、さらに刃の枚数など、好みは細かく分かれていく。あごヒゲなどを伸ばしている場合、それにトリマーの取り扱いもプラスされるのだ。

 あごヒゲも伸ばす筆者が今回試すのは、5枚刃のT字カミソリにトリマー機能もプラスした「シック ハイドロ5 グルーマー」だ。1カ月ほど同製品でヒゲのメンテナンスをしてみた。

メーカー名シック・ジャパン
製品名ハイドロ5 グルーマー
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,342円

 ハイドロ5グルーマーは、上部に5枚刃のカミソリを、そしてひっくり返すと、電動トリマーを搭載している。標準で単四電池が1本付属しており、柄の部分を回して開けて、装着する仕組みとなっている。電池が入る分、一般的なT字カミソリと比べて柄の部分は太目。とはいえ、持ちにくいということは全くなかった。

 カミソリ部は、ハイドロ5シリーズ共通となっており、標準で1つ替え刃が付属していた。刃の上部に配置したモイスチャージェルボックスが水に触れることで「モイスチャージェル」が溶け出し、剃りながら肌を潤してくれる仕組み。これは実際に剃っているときにもネットリ感が体感できた。

柄の背面に電源ボタンを装備。強く押すことで電動トリマーが動作する
柄の部分を回すことで電池を収納できる。1本付属していた
5枚刃と上部にモイスチャージェルボックスを配置したハイドロ5シリーズの替え刃
刃は0~約45度(目測)程度まで可動する仕組み。肌のカーブにあわせてフィットする
より細かな部分を剃るときにはモイスチャージェルボックスを背後にスライドすることが可能

 5枚刃部分はスキンガード付きで、肌に深く入り込むことがなく、肌を傷つけないような仕組みとなっている。また、カミソリと柄の接続部は、大きく可動するようになっており、肌に強く押し付けることなく剃れる仕組みだ。

1,000円台とは思えないほど快適にカットできる電動トリマー機能

 ハイドロ5 グルーマーの一番の特徴は電動トリマーの搭載だ。トリマー刃の刃渡りは約10㎜程度とヒゲ用トリマーとしても小さめ。頭髪用のバリカンなどと比べると半分以下とコンパクトだ。長さ調整は、0.3㎜(アタッチメントなし)から2mm、4mm、6mmの4段階。付属のアタッチメントを取り付けることで、調整ができる。

電動トリマーとアタッチメント。4段階(アタッチメント取り外し含む)に長さを調整できる
電動トリマーの刃は脱着可能。ぬるま湯などで洗うこともできる

 さっそく、電動トリマーでのヒゲカットに挑戦してみた。まずは、アタッチメントを外した状態で、長く伸びすぎた口髭を落としてみる。切れ味は上々で一回ヘッドを動かすだけで、その部分のヒゲはしっかりと落とすことができた。カミソリで剃り上げる前に、トリマー側でカットしておくと、ヒゲそりの効率はよさそうだ。

アタッチメントを外した状態で長く延びた口ひげを落としていく

 同じシックブランドで展開しているシェービングフォームを使うと、さらにスムーズな剃り心地を体感できた。

続いて、「シック ハイドロ シェービングフォームPU」を用意
片手でサッと泡がとれるのが便利
剃り上げる口ひげ周りに塗り、剃り上げる。驚くほどスムーズに剃れた

 続いて、電動トリマーにアタッチメントを取り付けて、6mmに調整してあごヒゲのトリミングを行なった。あごヒゲの流れに逆らうように喉の方から、手前に向かって電動トリマーを滑らせていく。すると、心地よい、バリバリという音とともに、ヒゲがカットされていくのがわかる。ただし、刃渡りが大きくないため、あごひげ全体をトリミングするためには、10回以上往復する必要があった。

アタッチメントを取り付けて、最上部の6mmに設定する
ノドからあご先に向かって電動トリマーを動かし、あごヒゲの長さを調整していく
さらにアタッチメントを外し、口角のラインやノド周りを整えていく。細かな調整がしやすいのは利点だ

 著者のヒゲは、薄目で柔らかいため、トリマーによっては、アタッチメント内でヒゲが寝てしまい、うまくカットできないこともあるのだが、ハイドロ5 グルーマーでは、そういったことともなかった。1,000円台で購入できる製品とは思えないほどしっかりカットできるという印象だった。週末や長めの休みの時にあご先だけちょっとヒゲを伸ばしたいといった方のメンテナンスには最適なのではないだろうか。

 また、電動トリマーのヘッドが小さいことが細かな部分の調整に適していることも感じられた。たとえば、著者は口角横からあごヒゲへのラインを大切にしているのだが、ときに落としすぎてしまうことがある。しかし、ハイドロ5 グルーマーの電動トリマーなら、ヘッドが小さいこともあり、スムーズに調整できた。

1本で二役! カミソリ派はもちろん、電動派にもおすすめできる便利さが魅力!

 さて、1カ月ほど、ハイドロ5 グルーマーを使ってみた。とはいえ、ヒゲがそれほど濃い方ではなく、さらに毎日出勤する仕事スタイルでもないため、実際にカミソリで剃ったのは、4~5回、電動トリマーを使ったのは、2~3回といった所だろうか。

 いつもは電動シェーバー派で、久しぶりにカミソリを使ったので、最初は若干躊躇したが、剃り心地の良さには驚かされた。今回、同社が用意する「シック ハイドロ シェービングフォームPU」を使ったこともあり、驚くほど、スムーズに剃れた。剃り始めこそ、カミソリをそっと動かす感じだが、モイスチャージェルが出始めると、カミソリ部そのものがしっとりとした感触になり、スムーズに肌の上を滑らせることができた。その上で、カミソリ負けのように肌がぴりぴりすることもなかった。

使用イメージ
伸びきったあごヒゲをばさばさと落としていくところ。シェーバーのオマケとは思えない切れ味だ
ざっとカット&シェーブしたところ。まだまだそり残しはあるが、スッキリしている

 これまでT字カミソリを愛用されている方はもちろん、電動シェーバー派にもおすすめできる切れ味だ。これだけ本体価格が安ければサブ使いも問題ないはず。普段は、トリミング用として利用し、時間のある週末などに、カミソリでしっかりと剃るといった使い方をしてみるとよさそうだ。

コヤマタカヒロ