やじうまミニレビュー
自宅で回転寿司を楽しむ! ファミリーに超オススメな「超ニギニギおうちで回転寿し」
by 藤山 哲人(2014/5/22 07:00)
家族みんなが大好きな手巻き寿司。ウチのように「手巻き」じゃなくて「握り」派のファミリーも多いだろう。そんな自宅で楽しむ寿司だが、1つ困ったことがある。
それは食卓いっぱいに酢飯やネタ、ノリやガリ、しょうゆに味噌汁のお椀、取り皿に薬味の皿などが広がってしまうこと。イザ寿司を作ろうとしても、「そっちのマグロ取って! 」「大葉を1枚取ってクレー! 」「申し訳ないが、わさびのチューブも! 」と家族みんなの手が交錯する。
そんな手巻き寿司に革命を起こすのが、タカラトミーアーツの「超ニギニギおうちで回転寿し」。自宅のテーブルで回転寿司が楽しめるというアイテムだ。
メーカー | タカラトミーアーツ |
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製品名 | 超ニギニギおうちで回転寿し |
参考価格 | 7,020円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,480円 |
「超ニギニギおうちで回転寿し」をオススメするワケ
この手のオモチャ、いやツールを使ったことがない人には、なかなか便利さが伝わらないかもしれない。そこでまず、なぜ筆者が必死になってオススメするかを説明しておこう。
冒頭でも説明したとおり、自宅で手巻き寿司を作ると、食卓には数々のお皿が並び、ネタや薬味、シャリやノリを求める家族の手が交錯して大混乱になる。混乱するだけならいいが、作りかけの寿司を持った手と手が接触して、ネタが落下する事故が絶えないのだ。
そこで我が家ではこれまで、回転寿司のレーンを模したオモチャが活躍していた。ただし、モーターの音がかなりうるさくて、使わないときはこまめに電源を切って面倒だった。
その点、超ニギニギおうちで回転寿しでは、音の問題を一気に解消。運転音はとても静かで、手巻き寿司をしている間、ずーっと動いていても全くうるさくない。
そして、食卓を手とネタが交錯する不安を解消する。たとえばシャリがないときは、「シャリ1個握ってまわして! 」とお願いしたり、「そこのシーチキンサラダ取ってくれ! 」とネタ単位でやり取りするのはもちろん、「ネギトロにオクラを載せた軍艦巻きがウマイから食べてみな! 」と寿司をまわしてもいい。
本来の回転寿司は、できあがった寿司をまわすものだが、家庭用の回転寿司玩具は、手の届かないところにあるネタを配達するツールとしても活躍するのだ。
コレだけ便利な回転寿司セットが実売3,500円は安い!
さて、超ニギニギおうちで回転寿しのセット内容を見ていこう。本製品は、レーンだけでなく、握り寿司を握るハンドルと細巻きメーカーが含まれる。これらは個別に買うと1つ1,000円ほどする握りハンドルが2個+細巻きメーカーが標準添付されて、実売で3,500円ほど。これは安い!
しかも「にぎりスポーン」なるハンドル×2個は、構造が単純な割りに上手にシャリが握れる。酢飯をにぎりスポーンですくって、寿司桶のフチで軽くつめ、指型のレバーを押すと「スポーン! 」とお皿の上にシャリができる。時間はわずか5秒ほど。これは早い!
一方「手巻きスポーン」なる手巻きメーカーは、以前に紹介した「スマート飯」とほぼ同様。型を「ひもの」のように開いて、そこに酢飯をすりきりまで詰める。そこにネタを乗せて型を閉じ、あとは押し出しレバーを押し込むと「スポーン! 」と細巻きのできあがり。形よく作るとすると固い細巻きに、程よい硬さにしようとすると形が悪くなるので、塩梅がなかなか難しいが、そこが楽しみになるかも?
これらの同梱品に加え、にぎりスポーンや手巻きスポーンを立てておける「ぎょぎょトレイ」が1個(水を張れるのでスポーンに酢飯もつかなくなる)に、もんじゃ焼きのヘラみたいに小さい「イカしゃもじ」がある。車両は電動車の船「大漁丸」に、寿司を乗せられるお皿つきの貨車が4両だ。レールは90度に曲がるレールが4本、ストップ機能つきの曲線レールが2本、直線レールが2本付いてくる。さらに初回特典として、直線レールが2本増量になっているので、買うなら今しかない! なお延長用の線路や増結用の貨車は別売されていないので注意して欲しい。
もちろん手入れも簡単で、2種類のスポーンは簡単に分解できるので、キレイに洗えて衛生的だ。
机の大きさに合わせてレールを自由自在に組めるから便利
前置きが長くなってしまったが、設置について説明しよう。超ニギニギおうちで回転寿しは、机の大きさに合わせてレーンの大きさを合わせられる。2人でするなら曲線レールを4本使えば、外周の直径40cm、内周29cmの円が作れる。1人用のミニコタツにピッタリ収まる感じだが、食べるスペースなども合わせると4人用のコタツにちょうどいい大きさだ。
4人が向かい合って座れる120×80cmの標準的なダイニングテーブルなら上下左右に直線レールを入れたり、横に直線を2本入れたりするといい。
6人掛けの180×90cm程度の大きなテーブルだと、初回特典の直線2本を合わせて、片側直線3本のレイアウトでちょうどいい感じだった。
お寿司が回る速度は回転寿司と同じぐらいで、片側直線3本を使うと1周23秒、直線2本で17秒という感じだ。
レーン内にうまくストップレールを入れると、お寿司を待っていなくても自動的にストップできる。たとえば寿司ネタのマグロを取ってもらうようにお願いして、ストップレールをSTOPの位置にセットしておけば、にぎりスポーンでシャリを作っていて手が離せなくても、自動的にマグロを乗せた列車(船)が自分の前で止まってくれる。
これは普通の回転寿司玩具にはできない離れ業なので、とっても便利に使えること間違えない!
気になるプラレールとの互換性は……暗黙ながらあり!
男性読者はもちろん、女性でも小さな男の子がいれば子供向け鉄道模型の「プラレール」を知っているだろう。「超ニギニギおうちで回転寿し」はどうみてもプラレールだ。しかも子会社とは言え、プラレールの会社名を冠につけたタカラトミーアーツの製品。
気になるのは、プラレールの線路を使ってもっと大規模な回転寿司レーンができるんじゃないか? という点。また牽引車を船じゃなくて、プラレールの機関車に変えられるんじゃないか? プラレール用の貨車を増結できるんじゃないか? という疑問だ。
世の中には同じ疑問を持つ人が大勢いるようで、知恵袋掲示板で同様の質問を見つけたが、ハッキリとした答えがどこにも書いてなかった。ということで、ここに結論を出そう。
レールの形はまったく違うけど、プラレールの線路が使える!
ただしメーカー保証外(笑)。どこが保証対象なのかという問題はさておき、おそらくそこには「ライセンス」という名の大人の事情があるようだ。親会社がタカラトミーであっても「プラレール」を名乗れないっぽい。おそらく台形の線路のジョイント部分や寸法など、いろいろ制約がありそう……。
■■注意■■・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。 |
まず線路の互換性は、双方まったく異なるレールなので混同して使うことはできない。しかしプラレールの線路の上を超ニギニギおうちで回転寿しの車両を走らせることができる。つまり、プラレールの線路を使うと、複雑で大規模な回転寿司レーンを作れる。
融通が利かないのは、幅に制限が出てしまうものだ。プラレールのマストアイテム、跳ね橋は左右に柵が着いているので、船が引っかかったり、貨車がお寿司落下事故を起こすなど、“運行会社”の責任が問われる。トンネルや踏み切りも事故の元にもなる。
また、後片付けの手間がある。プラレールの線路は形状が複雑なので、汚れが落としにくい。その点、回転寿司のレールはフラットでサットひと拭きすれば、汚れが取れる。
続く疑問は、船をプラレールの機関車に変えられるか? という点。実際試した結論はこうだ。
プラレール速すぎてお寿司が取れネー!
船を機関車に変えることは可能だが、速すぎる。船が1周23秒のところ、プラレールの機関車は6秒と約4倍速の超特急で走る。これでは寿司を貨車のお皿に載せられないし、取ることすらままならない(笑)。速さは、目の前の1mを2.5秒で駆け抜けるほどだ。回転寿司屋の皿が4倍速で回っていたら、そりゃ大変になるだろう。
なおプラレールの貨車をお寿司用に増結するのは、多少工作の腕があればOK! という感じだ。