やじうまミニレビュー
カンダ「ねじっこ」
~ねじってスライスする鉛筆削り型スライサー
by 石井 和美(2013/10/1 00:00)
野菜を鉛筆削りのようにねじるとスライスできる、楽しそうなスライサーを見つけた。
カンダの「ねじっこ」は、鉛筆削りのようなかわいらしいデザインで、らせん状にスライスできるという。スライサーはいくつか持っているが、このようにねじってスライスするタイプは初めてだ。子供も喜びそうだったので、買ってみることにした。
メーカー | カンダ |
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製品名 | ねじっこ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,625円 |
ねじっこは、くし刃2種類、平刃1種類+ピーラー、スタンド、押し棒、安全パーツ「ガイドプレート」がセットになっている。刃は鉛筆削りのようなかわいらしいデザインで、カラーによって用途が異なる。グリーンのくし刃はスライス幅2mmと細めで、オレンジのくし刃はスライス幅5mmと粗めになっている。イエローは平刃なので、桂むきにむいているという。
パーツは積み重ねてコンパクトに収納できる。収納時のサイズは84×108×165mm(幅×奥行き×高さ)だ。
細くスライスした野菜は食べやすく子供にも好評
まず、2mmのくし刃を使って大根のツマを作ってみた。使い方は、野菜をくるくる回すだけ。ただし、軽く押しつけるだけではスライスできないので、刃の部分に押し当てるようにして回していく。
すると、らせんを描くように細いツマができている。スライスしたツマはかなり細く、一本一本が長い。5mmのくし刃でもスライスしてみたが、細さが全く違う。
他にもにんじん、きゅうりをスライスしてサラダを作った。細くスライスした野菜は、シャキシャキしておいしい。生の大根やにんじんは固くて子供はあまり好まないが、このサラダは子供も食べやすいようで、喜んで食べていた。
なお、きゅうりのような細い食材は、ガイドプレートを使ってスライスするように指示されているが、ないほうが使いやすいと思った。
ぬるぬるの長芋も簡単にスライス
次は5mmのくし刃で長芋をスライスして、長芋そうめんを作ってみた。滑りがよく、スイスイとスライスできて、あっという間に完成だ。
長芋が残り少なくなったら押し棒を使うが、長芋はやわらかく、押し棒で押に接触している部分が削れてしまい、最後まで使うことができなかった。少し残ってしまった分は、包丁で細切りにしたが、ねじっこでスライスした薄さに近づけるのは無理だ。
長芋を食べる時、すり下ろしてしまうと小さな子供にはつかむのが大変だが、そうめん状なら最後まできれいに食べられる。ほかの器具ではこのような形状にスライスするのは難しいので、ねじっこは非常に重宝している。
きゅうりも平刃でらせん状にスライスできる
このほか、平刃を使ってきゅうりをスライスしてみた。刃は斜めに当たるので、らせん状にくるくるスライスされる。このような形状にスライスできるスライサーは初めてだ。簡単にできて、スライスが楽しい。できたスライスは、かなり薄く長い。
5mmのくし刃でスライスした長芋と一緒に酢の物にしたところ、食べやすいと家族が大変喜んでいた。
詰まりやすいので刃の形状を改善してほしい
気になった点は、手入れの手間だ。くし刃に詰まった野菜がなかなか取れず、楊枝のようなとがったもので取る必要がある。食器洗浄機も使用できない。使用しないときは、専用スタンドに重ねておくことができるが、ピーラーが飛び出ているので意外と場所をとる印象だ。
また、我が家では子供とスライスを楽しみたいと思って購入したが、直径が約8cmと大きめなので、子供が手に持つには大きすぎる。小3の娘に手伝ってもらったところ、手におさまらず、うまくスライスできなかった。
とはいうものの、ツマを簡単に作ることができたり、らせん状にくるくるスライスできるのはとても楽しい。特に長芋のスライスは新しい食感で、小さな子供も食べやすい。生の大根やにんじんなど、固い野菜も生でモリモリ食べてくれる。
生野菜の食べ方がいつもワンパターンで困っていたが、バリエーションが広がり、助かっている。食卓で野菜を多く採りたい方、アレンジの幅を広げたい方にオススメだ。