やじうまミニレビュー

サンコー「USBあったかアイウォーマー」

~繰り返し使える、目を温めるアイマスク
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


サンコー「USBあったかアイウォーマー」

 朝からパソコンの画面を見つめて作業していると、夕方には目がショボショボ疲れてくる。手で目を押したり、眉間のツボを押したりして、だましだまししのいでいるが、ひどい時は花王の「ホットアイマスク」というものに頼ることもある。

 これはパッケージから取り出すと、ポカポカと温かくなる、使い捨てのアイマスクだ。以前このレビューでも取り上げられたことがあるが、コンビニやドラッグストアで、1個100円前後で売られているため手に入れやすい。気軽に目もとも気分もスッキリできるので、重宝している。

 だが、このホットアイマスクは、“使い捨て”なのがネックだった。しかも、捨てる際には不燃物に分類されるので、積極的に使うにはちょっと気が引けるのだった。

 そこで見つけたのは、繰り返し使える温熱アイウォーマーだ。サンコーの「USBあったかアイウォーマー(以下、あったかアイウォーマー)」は、USBから電源を取ることで、繰り返し何度も使うことができるというアイウォーマーなのだ。


メーカーサンコー
製品名USBあったかアイウォーマー
希望小売価格1,980円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,980円

 さっそく本体を見てみよう。あったかアイウォーマーのパッケージは、透明のビニール袋のみで、とても簡素だ。アイウォーマー部分のサイズは約80×220mm(縦×横)で、重量は約23g。素材は、ふわふわした起毛素材を両面に採用しており、布そのもののように柔らかい。

アイウォーマーとコード類がセットになっている取り出したところ
アイウォーマー部分アイウォーマーには、ふわふわした起毛素材を両面に採用

 アイウォーマー本体には、USBポートから給電するコードが伸びており、ここにUSB端子が付属したコードを接続する。コードの全長は約2mになり、デスク周りで装着するには十分な長さと言えるだろう。

アイウォーマーから伸びるコードアイウォーマーから伸びるコードに、USB端子が付いたコードを接続する

 コードの中ほどには、あったかアイウォーマーを操作するスイッチが付属する。ここで、電源のON/OFFと、温度の高/低を調節できるようになっている。

アイウォーマーとUSBポートを繋ぐコードの中ほどにある、電源のON/OFFスイッチ温度の高/低を調節するアジャスターも付属パソコンに繋げたところ

 アイウォーマーを装着するには、付属のマジックテープを後頭部で留める。対応する頭の周囲の長さは、実寸で約44~60cm。一般的な成人女性の頭に巻いても、ゆるく感じることはなかった。

アイウォーマーを装着するには、マスクに付属のマジックテープで取り付けるマジックテープを取り付けたところ

アイウォーマーは顔の半分近くを覆った横から見たところ

 装着して電源を入れると、温熱がスタートする。1分ほど経つと、ポカポカした温かさが目の裏に感じられるようになった。はっきりとした熱さではなく、人肌のぬくもりのようなポカポカ感だ。試しに1番高温に設定してみたが、それでも「アチッ」となるような熱さではなく、じわじわおでこが汗ばむような温かさである。メーカーによると、室温25度の場合の温度は約28℃から44℃とのことで、ずっと付けていても、低温やけどにならないように一応は配慮されているようだ。

 2、3分つけていると、ショボショボしていた疲れ目には温かさが染みてきた。本体をパッと外すと、目の周りの部屋の空気がなんだか涼しく感じられて、スッキリ。心地よいので、もう一度アイウォーマーをはめて温熱を続けていたら、心地よさが過ぎたのか、数分後にはなんとも言えない眠気が襲ってきた。気分をスッキリさせたいなら、2、3分の使用がオススメだが、オフィスで長時間装着していると、うっかりイビキをかいてしまうかも知れないので、注意したい。

ノートパソコンに繋げて使えば、移動中にも使える

 そんなこんなで、私はオフィスで使ったり、自宅で寝る前に枕元のノートパソコンに繋げて使うことが多かった。ノートパソコンのUSB端子などに繋げば、出先でも使えるので、新幹線などの長距離移動中や、旅先にもぴったりだ。

 欠点は、繰り返し使える半面、衛生面が気になるということ。水洗いはできないようなので、もしも化粧や汗が付いた時には、ウエットティッシュなどで拭き取るよりほかない。

 また、装着はマジックテープによって行なうため、髪が長い人は引っかかって痛いこともある。髪の長い人は、注意して欲しい。

 そして、使い捨てのマスクと違い、あったかアイウォーマーにはケーブルが付いている。このコードが、じゃまになる。基本的に長時間使用するものではないので、就寝時に邪魔になるようなことはないが、もう少し柔らかいケーブルの方が良いとは思う。

 とはいえ、“使い捨て”の後ろめたさがないというのは、大きなメリット。価格は約2,000円なので、使い捨てのホットアイマスクに換算すると、ほぼ20回使えば元が取れる計算になる。

 毎日朝からパソコンとにらめっこしていると、目の疲れだけでなく、頭痛や肩こりなど、さまざまな症状に慢性的に悩まされるが、少なくとも、目の疲れに関しては、このあったかアイウォーマーを使うことでだいぶ緩和されたと感じている。特に目の疲れが気になる方は、仕事の息抜きとしてこのあったかアイウォーマーを試してみてはいかがだろうか。





2011年 7月 5日   00:00