やじうまミニレビュー

三菱オスラム「ドットイット リニアバリオ」

~ちょっとした暗がりを解消するタッチセンサーのLED
by 藤原 大蔵


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


「ドットイット リニアバリオ」製品パッケージ

 押入れや戸棚など、収納スペースを整理するたびに困るのが、部屋の光が届かないため奥の方が見づらいことだ。特に夜間は照明を背にするため、自分の影でますます暗くなりイライラしてしまう。

そんな場所にペタリと張り付けて照らせるLEDライトがある。三菱電機オスラムの「ドットイット リニアバリオ」だ。


メーカー三菱電機オスラム
製品名DOT-it LINEAR VARIO
(ドットイット リニアバリオ シルバー)
型番DOT-IT/LV
希望小売価格オープン価格
購入店Amazon.co.jp
購入価格1,980 円

 本体は178×46×28mm(幅×奥行き×高さ)と細長い。パッケージには取り付けのための面ファスナーと専用マグネットが同梱されているが、市販の布製・両面テープなども利用できる。電源は単四形の乾電池3個で、別途購入が必要。連続使用で約100時間の点灯が可能となっている。

 LEDはタッチセンサー式で点灯する。本体を正面から見ると、真ん中と右のLEDライトの間に2つの金属の「ぽっち」が見えるが、これがタッチセンサーだ。2つを同時に触れることで、ON/OFFが切り替えられる。ライト部分は130度に回転し、照射角度を調整する事もできる。

 光の全光束は5lm。一見するとそれほど明るくはないが、直視するとかなり眩しい。LEDの光は直進性が強いが、リニアバリオの光は案外広がっているように感じる。手でも持ちやすく、懐中電灯の代わりにも使えそうだ。

同梱されている面ファスナーとマグネット(画像上)。電池は別売りで、単四形を3本使用する(画像下)LEDは3灯。真ん中と右上のLEDの間に2つの「ぽっち」が見えるが、これがON/OFFを切り替えるタッチセンサーとなる

タッチセンサーに触れてON/OFFを切り替える。LEDランプが取り付けてある台部分は、左右130度に回転し、照射角度を調整できる

 それではさっそく、暗くて見えにくい押入れと戸棚の内部に取り付け、どれほど明るくなるかを試してみよう。まずは押し入れだ。タッチセンサーのスイッチに手が届くよう、リニアバリオは少々手前に取り付けてしまったが、照射角度が変えられるので、奥もしっかりと照らし出すことができた。

 次はキッチンの吊り戸棚の内部だ。戸棚の真下には一応20Wの直管タイプの蛍光灯もあるが、蛍光灯の光が目を直撃するため、戸棚の中身がとても見にくかった。ここで棚の内部にリニアバリオを取り付け点灯すると、ハッキリと奥まで照らすことができた。グラスを落として割ることももちろんなく、安全に取り出すことができた。

押入れに設置した写真。点灯前(画像左)は、手前の積み重なったジーンズ類はよく見えるが、奥はわかりづらい。一方、点灯後(右)は、奥の色違いの迷彩柄までも判別できるこちらはキッチンの吊り戸棚。点灯前(画像左)は、吊り戸棚の真下についている蛍光灯が目を直撃し、戸棚の中身が見えづらい。リニアバリオの点灯後(右)は、奥にあるケースやグラスの重なりもよく見える。より安全に取り出すことができる

 というわけで、リニアバリオは「何かの内側」に取り付けることで、光が届かない部分をしっかりと照らすことができる。しかし、使っているうちに“内側に取り付ける以外にも、こんな風に使うのもアリでは”と思いはじめた。

 例えば夜中にパソコンを使用する際に、キーボードを照らす補助光としてはどうだろうか。家族がそばで寝ているのに、部屋全体を明るくしてパソコンを使えば、家族の睡眠を妨げてしまう。そこでリニアバリオをパソコンの上に取り付ければ、部屋は暗いまま、キーボードだけを照らせる。LEDの光の特徴である「直進性」をうまく活用した例だ。

 次も同じく寝室だが、ベッド頭上の寝ながら手の届く程度の場所に取り付けてみた。夜中に目が覚めて、ちょっとベッドを離れる場合に、部屋の照明を点灯すると、暗闇に慣れた目にはかなり眩しく感じられる。そこでリニアバリオを天井面に向け点灯すれば、目に優しい反射光が部屋全体にぼんやりと広がり、十分な視認性が得られる。取り外しも簡単にできるので、いざと言う時の“探す必要のない”懐中電灯として利用できるだろう。

パソコンのモニター上部にリニアバリオを取り付け、キーボードを照らしているところ。周りにはあまり光が広がっていないが、キーボード上の文字はハッキリと読み取れる天井面までの距離1.5mほどの位置にリニアバリオを設置し、ベッド上部を照らしたところ。天井からの反射光が部屋全体をぼんやりと照らし出す。暗闇でもとにかく触れば点灯するのが便利だ

 使ってみて良いと感じたのが、LEDの角度が変えられる機構だ。照らしたい面の真上に取り付けなくても、LED部が回転し照射角度が変えられるため、割とアバウトに取り付けられるのだ。設置場所に既に何かモノがあり取り付けられない場合に向くだろう。また、タッチセンサーも非常に便利。暗闇を探っているうちにセンサーに触れれれば点灯できてしまうのだ。

 車のトランクやキャンプなど、活躍できそうな場所はまだまだありそうだ。暗くて不便な場所を見つけたら、リニアバリオで照らしてみてはいかがだろうか。


2009年 5月 15日   00:00