モバイルライフの「UC-13」

　パソコンに接続して使うことが前提のiPodが一気に普及して以降、携帯電話やゲーム機をUSB端子で充電するという行為は、一部のヘビーユーザーだけのものではなくなった。コンビニでも場所によってはAC→USB変換アダプタが手に入る時代である。

　しかし、機器を充電するには機器ごとにUSBケーブルを用意しなければならない。こうした不便さを解消する製品は、これまでもあった。たとえば、FOMA/SoftBank 3G、CDMA、PDC、3つの取り外し式コネクタをパッケージにした製品がそれだ。しかし、いろいろな機器が充電できるのはいいのだが、そのコネクタ自体をなくさないように気をつけなければならないのが面倒だった。

5種類のピンが付いている	SH-01AとiPhone。同時に接続することは物理的にできない	単体ならもちろん充電できる

　そんな不満を解消してくれたのが、モバイルライフの「5種コネクタUSB充電ケーブル　UC-13」だ。この製品がすごいのは、取り外し式のコネクタではなく、FOMA/SoftBank 3G、CDMA、iPod、miniUSB、DC4mmピンの5つの接続端子がまとまった形で付いていること。これ1本で、主要なケータイ、iPod、PSP、モバイル電源やスマートフォンなどminiUSBからの充電に対応する機器と、幅広いガジェットを充電できてしまうのだ。

　さっそくiPhone、ドコモのSH-01A、auのiida G9、PSP(PSP-3000)、DC4mmピンで充電できる「eneloop mobile charger(KBC-L2S)」で使ってみると、当たり前だが普通に充電できた。充電にかかる時間から考えて、出力はUSB規格値通りのDC5V 500mAだろう。

　ちなみに、ニンテンドーDSシリーズには残念ながら対応していない。

auのiida G9を接続したところ	PSPを接続。充電できるがコネクタとPSPの向きをずらさなければ差し込めない	SH-01Aとeneloop mobile charger。物理的に差し込めるが、同時充電はできなかった。

　この製品を見て、複数の機器を同時に充電できればいいな、と誰もが思うはず。結論から言うと、同時充電はできない。たとえばSH-01AとiPhoneという組み合わせでは、そもそもデバイス自体が干渉してしまう。SH-01Aとeneloop mobile chargerは、物理的にコネクタに指すことはできる。しかし、充電できるのは先に差したデバイスだけだった。というわけで、複数の機器を同時に充電することはできない。

USB→AC変換アダプタとセットで持ち歩けば、パソコンでもコンセントからでも充電できる

　コード長は75cm。リール式でまとまりがよく、持ち運びにも便利だ。これまで、緊急用の電源やUSB→AC変換コンセントを持ち歩いていながら、ケーブルを忘れたがために充電できないことが多々あった。これ1つを持ち歩いているだけでとりあえず安心できるのは大きなメリットだ。パーツをなくす心配もない。

　ケータイ、音楽プレーヤー、ゲーム機と、複数のデバイスを持ち歩く人にとっては、福音となる製品だろう。

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