富士パックス「回転式すみずみダスター」

　静電気を利用したダスターは長さ10～20cmくらいが主流で、非電源方式が圧倒的に多い。サッと静電気ダスターを走らせるだけで、だいたいのホコリを取り除くことができるため、一家に一台なアイテムだと思っている。

　そこで導入したのが以前にも紹介したEsou Industry「E-Duster」だった。電動で回ってくれるので、とても便利な製品だったが、リーチが短いという問題があったのだ。もう少し長いタイプはないかなぁと探してみたところ、富士パックス「電動回転式すみずみダスター」を見つけた。

　電動回転式すみずみダスターは、電動という名の通り、単三電池4本で駆動する静電気ダスターだ。要はいままで手動でクルクル回していた部分をモーターにお願いしようというアイテム。モーターや電池を内蔵するため、やや柄の胴回りは太く、最大40mmとなっているが、ちょうど持つ部分は25mmと細くなっているので、太くて持ちにくいとは感じにくい。なお駆動時間は抵抗のない状態で約5時間とマニュアルにある。実際に使用する際は抵抗が発生するため、2～3時間くらいと思っておいたほうがいい。

　最大の特長である長さを見てみよう。まず本体の長さは405mmで、手動式の静電気ダスターよりも長い。さらに3種類のアタッチメントを装着して使用するため、最大で855mmと非常にリーチの長い静電気ダスターになるのだ。アタッチメントのサイズは、ダスター[大]が450mm、ダスター[中]が370mm、ダスター[小]が100mmとなっており、天井や奥行きに合わせて自在に選ぶことができる。

　ダスター[大]とダスター[中]は幅120mm程度の円柱形となっており、小回りは利かないがテーブルなどの広いスペースに対して有効。ダスター[小]はコンパクトで奥行きの浅い本棚やキーボードなど、小さくて凹凸の多いところの掃除に向いている。

単三乾電池4本を直列に挿入する	3種類のアタッチメントが付属。左からダスター[小]（100mm）、ダスター[中]（370mm）、ダスター[大]（450mm）	ダスター[大]装着時の長さは855mm! 思わずチャンバラアクションをしたくなる長さなのだ

　では実際に使ってみたインプレッションだ。ダスター[大]のリーチの長さは偉大で、つま先立ちしなくても天井にアプローチできるため、面倒で基本的に放置している天井の四隅をしっかりと掃除することができた。

　またスイッチは1度押し込むとそのまま駆動するタイプなので、本体の下のほうを持って、さらにリーチを伸ばし、蛍光灯の裏側を掃除するといったことも可能。長くて小回りが利かないところは十分に目をつむれる性能である。

　ダスター[小]はキーボードの掃除に活躍してくれるし、瓶類など倒れやすいモノが多いところも安心である。ただ長さ370mmのダスター[中]は使いどころが難しく、いまのところ出番ナシ。250mmくらいであればほどよい感じで、テレビの掃除などに使えそうな雰囲気なのだが……

ダスター[大]を装着して、長年放置していた天井の四隅にも楽にアプローチ。ちょっと手を伸ばすだけでよく、疲れなくてステキ	ダスター[小]はボタン類の多いところの掃除に向いている。写真は空気清浄機の天板パネルを清掃しているシーン

　面倒な手作業をフォローしてくれるだけでなく、天井まで楽に届くリーチを提供してくれる富士パックス「回転式すみずみダスター」は、高確率でスルーされているエアコンの天板部分の掃除も楽々! 手の届きにくいところの掃除が億劫な人にオススメしたい。