ミニレビュー
この傘は新発想かも! ラクにたためる&周り濡らさない
2024年6月17日 08:05
雨の日はただでさえ気分が浮かないのに、外出するとなると憂うつですよね。
移動のたびに傘を開いたり閉じたりするのも、思い返せばちょっと面倒。ビショビショの生地をベルトで留めるときに手が濡れるのもプチストレスです。
そんな雨天時の様々なお悩みを解決し、ストレスを軽減してくれる便利な傘を2つ発見しました。梅雨や長雨のシーズンに大いに活躍してくれますよ。
手を濡らさずに畳める傘! マーナ「Shupatto アンブレラ」
傘を使用しないときは、生地をくるくる巻いてベルトで留め、きっちり閉じた状態で持ち歩くのが一般的です。傘を使用しているときは濡れないのに、雨粒のついた傘を閉じる際に、手だけはどうしても濡れてしまいますよね。
いっそのこと生地をベルトで留めなければいいとも思いますが、傘を閉じただけでは生地はバサバサ、水滴ポタポタ状態になり、衣服やカバンが濡れる、周囲にも迷惑がかかるといった問題が発生するので、得策とは言えません。
「それならば、ベルトなしでも生地をスリムに折り畳める傘にすればいい」との発想から誕生したのがマーナ(marna)の「Shupatto アンブレラ S498」です。
本品には生地を留めるベルトは付いていませんが、傘を閉じても生地が広がることがなく、それでいてしっかりと収束していて、想像以上にスリムです。径はやや太めですが、傘立てにもちゃんと収まりました。
傘を閉じるだけで、生地が中心に向かってピタッと吸い付くようにまとまる秘密は、メーカーが開発した独自の新機構にあります。傘を閉じる動きに連動して骨が回転し、軸を中心に生地がクルクルと巻き込まれる仕組みで、ベルトがなくても生地がバサバサ広がりません。水滴の付いた生地をベルトで留めずに済むので、手が濡れないのがうれしいです。
本品にはボタンレスロック方式が採用されており、ハンドルの上部に装備されているスライダーを上げ下げすることで、シュパッと傘を開閉できるのも特徴です。
このスライダーには「乾燥用ストッパー」が付いていて、生地を中開きの状態で固定することも可能。生地が広がりすぎることもなく、残った水滴を乾かすときに便利でした。
さらにうれしいのは、本品は晴雨兼用傘である点。UVカット率が92.5%、UPFは50+の紫外線防止性能があるため、日傘としても使用できます。日差しがますます強くなるこれからの季節に日除けとして活躍しますし、急な雨降りにも対応できるので、普段から持ち歩きたいなと思いました。
本品は2サイズ展開。58cmタイプが閉じた状態で約8.7×88cm(直径×高さ)、開いた状態で約100×88cm(同)、重量は約420g。62cmタイプは、閉じた状態で約10.8×90cm(同)、開いた状態で約112×90cm(同)、重量は約490gです。
58cmタイプ | 62cmタイプ | |
---|---|---|
閉じた状態 | 約8.7×88cm | 約10.8×90cm |
開いた状態 | 約100×88cm | 約112×90cm |
重量 | 約420g | 約490g |
58cmタイプは開いた状態では約100cmになり、背負ったリュックと体がすっぽり隠れるサイズ感です。
58cmタイプと62cmタイプではハンドルのデザイン、生地のカラーバリエーションが異なります。58cmタイプでは細めで握りやすいホワイトグレーカラーの柄を採用し、生地のカラーにはアズールブルー、アッシュグリーン、ウォームグレー、ホワイトベージュ、シトロンイエロー、シェルピンクの6色展開。
しっかりとした握り心地でブラックカラーの柄が使われている62cmタイプでは、生地の色をブラック、ネイビー、カーキ、グレージュの4色から選べます。このほか、UVカット率99.9%、UPF50+、遮光率99.9%の生地を採用した「Shupatto アンブレラ UV 55cm S509」もラインナップされています。
マーナ「Shupatto アンブレラ」は、傘を折り畳む煩わしさ、手が濡れるストレスから解放されたい人にうってつけのアイテムです。
周囲が濡れない! 防水カバー付き傘
雨に濡れた傘は、生地をしっかり折り畳んでベルトで固定しても、水滴がポタポタ垂れてしまい、周囲を濡らしてしまいがち。電車やバスなどの車内、マイカーのシートや床も濡れてしまい、仕方がないこととはいえ、ちょっと不快ですよね。
また、傘立てを設置しているお店や施設もありますが、お気に入りの傘を置いておくと、ほかの人に持っていかれないか不安になります。商業施設によっては傘用ビニール袋が用意されており、周囲を濡らさずに自分の傘を持ち歩けますが、環境負荷やゴミの問題を考えると、使用は避けたいところ。
こうした悩みを一気に解決してくれるのが、VNEWSCHI「レイン傘防水カバー付き」です。
本品はカバーが付いたユニークなデザインの傘です。石突(いしづき)と呼ばれる軸の先端に、一つにつながった入れ子式のカップのようなカバーが付いています。そのカバーを、ハンドル方向に向かってスライドしながら伸ばすだけで、生地の部分をすっぽり覆えます。ちなみに、カバーを装着した状態であれば、傘立てにも入れられます。
カバーをスムーズに装着するには、いったん付属のベルトで生地を留めておくのがポイント。ベルトで固定しなくても装着できるのですが、生地がやや入りづらい印象でした。
なお、生地をベルトで留めても、カバーを外すときにベルトも一緒に外れてしまい、生地がバサッと開くことがあるので注意が必要です。
本品にはカバーが付いている分、重く感じるかと思いましたが、重量は500gほどなので、一般的な傘と同じように使えます。小学生の子供でも問題なくホールドできました。
傘を開いたときの直径は約102cmあり、体もバッグも雨濡れからしっかりガードできるサイズです。
本品には16本の親骨が使われていて、耐風性や耐久性に優れているのも魅力。生地の素材には強度の高い210T高密度ターポリンが採用されており、防水性や耐水性にも優れているので、日常的に使うのにぴったりだと思います。
いわゆるジャンプ傘なので、カバーを外した状態でボタンを押せば生地がバッと開き、スムーズに使えます。カバーが付いた石突の部分は思っていたより見た目に違和感がなく、開いたときも一般的な傘と同じように使えました。
使っていて気になったのは、カバーでキャッチした水滴の行方。カバーを装着したままだと、内部に水が溜まった状態になるのが心配でしたが、ちゃんと排水できる仕組みが装備されていました。
カバーの先に付いているスクリューキャップを外すと、内部に溜まった水を排出できます。
さらに、キャップを外すとカバーも取り外せる設計なので、カバーと生地の両方をしっかり乾燥できるのも便利。
土地柄、車での移動が多い筆者にとって、雨の日にマイカーの車内を濡らさずに済むのは、とてもありがたいです。傘立てや傘用のビニール袋を使わなくても、街中のお店や商業施設などで周囲を濡らさずに済むといった点も、ポイントが高いです。
本品はグレー、ダークグリーン、トワイライトグリーン、ネイビーブルー、パープル、ピンク、ブラック、ライトブラウン、ライトブルー、抹茶グリーンなど、カラバリが豊富なのも魅力。
雨の日に周囲も自分も濡らさず、スマートに傘を持ち歩きたい人におすすめしたいアイテムです。