LED電球、どれを買う?

パナソニック「EVERLEDS 全方向タイプ 810lm 電球色/昼白色/昼光色」

~明るさが同じ3色のLED電球はここで使うべし!

明るさが同じ電球色/昼白色/昼光色のLED電球の使い道とは?

 LED電球を選ぶのは難しい。電球色や昼光色などの光色の違いによって、同じ消費電力でも明るさが変わる製品が多く、光の色の性質によって、明るさの性質も異なるからだ。

 そんな中パナソニックから、光色が違っても明るさを白熱電球60W相当に統一したLED電球が発売された。パナソニックの「EVERLEDS(エバーレッズ) 810lm LDA10L-G/Z60/W(電球色)、LDA10N-G/Z60/W(昼白色)、LDA10D-G/Z60/W (昼光色)」だ。パナソニックによると、光色による明るさの違いがLED電球の購入後の不満、購入時の迷いに繋がっているため、本体のモジュール設計を見直し、このような明るさを揃え選びやすくしたLED電球を開発したという。

 しかも今回は、電球色、昼白色、昼光色の3色が揃う点が特徴だ。これまでパナソニックの白色系のLED電球は、青白い光の昼光色(6,700K)が中心だったが、より自然光に近い昼白色(5,000K)も加わった。

パナソニック「EVERLEDS (エバーレッズ) 60W相当(810lm) 全方向タイプ10.0W 電球色 LDA10L-G/Z60/W 」
こちらは昼白色の「LDA10N-G/Z60/W」。ニュートラルな白色の電球だ
昼光色の「LDA10D-G/Z60/W」。明るさ、拡散性はほかと同じ。涼しげな青白い光色が特徴だ

 全光束810lmに加え、約300度の配光角度、定格消費電力10W、密閉器具対応、実売価格など、光色以外はすべてスペックが全て揃っている点も特徴だ。パナソニックでは、電球色、昼白色、昼光色の3色で同じ全光束を実現したことについて“業界初”としている。

 どの色も明るさが同じなら、実際にどんなメリットがあるのだろうか。いつものシーンに加え、昼白色、昼光色に適するであろうシーンも新たに加え、使ってみよう。

電球が輝く様子。上から、電球色、昼白色、昼光色。電球のグローブ内部に透明な2段構造の光拡散リングが内蔵され、光の拡散性は白熱電球並みの300度を達成している
60W形白熱電球の光の広がり方。口金付近にもしっかり光が届いている
光色に関わらず、光は均一に広がる印象
メーカー名パナソニック
シリーズ名EVERLEDS(エバーレッズ)
品番LDA10L-G/Z60/W(電球色)
LDA10N-G/Z60/W(昼白色)
LDA10D-G/Z60/W(昼光色)
全光束(以下、3機種共通)810lm
定格消費電力10.0W
口金タイプE26
光色電球色(2,700K)
昼白色(5,000K)
昼光色(6,700K)
白熱電球と比較した光量60W形相当 (ランプ単体)
定格寿命40,000時間
調光器対応-
密閉器具対応○(防湿形・防湿・防雨形の器具に対応)
配光角度約300度
実売価格各2,460円 (yodobashi.com)

※60W形白熱電球は三菱電機オスラムの 「LW100V57W2PZ」(2個パック143円で購入)を使用
※※電球形蛍光灯は、2008 年の特集で 総合的に性能の高かったパナソニックの 「パルックボール プレミアQ(クイック)」(1,390円で購入)を使用

【基本スペック編】

サイズ比較

 実測したサイズは3タイプとも60×114mm(直径×高さ)だった。背は60W形白熱電球よりも20mm高く、直径は5mm太い。背の高さは電球型蛍光灯と同じで、直径が太いと言っても一般的な100W形白熱電球と同じだ。グローブは放熱部よりもせり出している。白色の樹脂に覆われる放熱部は、口金に向かってまっすぐ細くなっており、口金付近は33mmと、白熱電球よりも1mm太いだけだ。シルエットは白熱電球とは異なるが、ほとんどの器具に取り付けられるだろう。

 重量は実測でどれも120gだった。軽量化が進むLED電球の中で、若干重いほうに入るが、数個同時に使う器具でもさほど重さを気にしなくて良い範囲だろう。

高さは3色とも114mm(中央)。60W形白熱電球よりも20mm背が高いが、電球型蛍光灯と全く同じ。凹凸のない放熱部 は白色の樹脂製。重量 は3色とも120gだった。品番以外、それぞれの色、フォルムはまったく同じ
直径は60mm(中央)で、60W形白熱電球・電球型蛍光灯よりも5mm太い。それでも一般的な100W形白熱電球と同じ径だ

器具に取り付けたようす

 器具とのバランスは良い。60W形白熱電球よりも背が高く、グローブは大きめだが、取り替えた違和感はとりたててなかった。グローブが放熱部よりもせり出している分、放熱部はかなり覗きこまないと見えない。たとえ見えても、ツルリとした白色なので、たいして気にならないだろう。

【白熱電球:60W形】
電球の端が少し覗いている程度の角度から撮影した
【電球形蛍光灯】
電球の直径は白熱電球と同じだが、背が高いため、内側のらせん状の蛍光管が透けて見える
【EVERLEDS 3色共通】
電球の背は高いが、バランスよく収まった。グローブが放熱部よりせり出しているので、かなり奥まで覗き込まないと放熱部は見えてこない

光の広がりかたと配光性

 光の広がりは、3タイプとも配光角約300度の全般配光形らしく、光源部を中心に全方向へ広がった。白熱電球ほどではないが、口金付近へも強い光がしっかり届く。蛍光灯よりも遠くまで伸びている印象だ。

【白熱電球:60W形】
ソケットぎりぎりまで明るい。電球を中心に床面に近いところから光が広がっている
【電球形蛍光灯】
白熱電球と同じように、ソケット付近まで光が届く。しかし遠くまでは届かない印象だ
【EVERLEDS 3色共通】
光色に関わらず、床方向、横方向へも光がたっぷり拡散している。パッと見では白熱電球と大きく変わらない印象だ

 電気スタンド型の器具との相性は、3色ともとても良い。電球の背の高さ、光源の位置の違いから、テーブル面に広がる光の範囲は少し狭くなるが、シェードの上側、下側にも光がしっかりと届いた。器具のシェードはほぼ中心から全体的に輝き、器具の雰囲気をしっかり引き出している。このようなスタイルの器具には特に似合う。

【白熱電球:60W形】
シェードは中心からまんべんなく光り、シェードの上下からほぼ同じ明るさの光が漏れる印象がある
【電球形蛍光灯】
白熱電球と遜色なく、シェードのほぼ中心からまんべんなく光る。シェードの上下からもほぼ同じ明るさの光が漏れる
【EVERLEDS 3色共通】
3色ともシェードの上下からほぼ同じ明るさの光が漏れる。白熱電球から取り替えても遜色ない光の広がりだ(左から、電球色・昼白色・昼光色)

明るさ(55cm直下の照度)

 全光束値はどれも810lmだが、直下照度はそれぞれ異なった。点灯して15分後の照度は、電球色は715lx、昼白色は775lx、昼光色は795lxだった。直下の数値に限って言えば、60W形白熱電球よりも落ちる。だが、壁面を含む全体の明るさを見れば、どの光色も光がたっぷりと広がっており、白熱電球よりも明るい印象だ。取り替えても明るさへの不満はまず感じないと言っていいだろう。

 なお、点灯中は電球からジーという雑音も無ければ、ラジオにノイズが乗ることもなかった。

【白熱電球:60W形 800lx】
光源を55mm上方にセットし、直下照度を計測した
【電球形蛍光灯:475lx】
【電球色 LDA10L-G/Z60/W:715lx】
点灯15分後、電球色の直下は、3色中で数値上は一番暗い。だが、壁面にもたっぷり広がり、60W形白熱電球の印象とほとんど変わらない明るさだ
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W:775lx】
点灯15分後の昼白色の様子。直下の数値は白熱電球に及ばないが白色の光はそれよりも明るく感じる
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W:795lx】
点灯15分後の昼光色。光色のせいか、昼白色よりも暗く見えるが、直下の数値は昼白色を上回る

 光色に関わらず、どれも60W形相当と言えるだけの明るさ、白熱電球に匹敵する十分な光の広がりを実感した。多少背は高いが、口金付近の太さも全体的なシルエットも白熱電球に近いので、多くの器具にすんなり取り付けられそうだ。

【実使用編】

 ここからは実際の生活シーンに取り付けて、よりリアルな使用での実力を探って行く。なお、密閉器具にも対応しているので、浴室や密閉型のインテリアライトにも使用した。

玄関

 明るさ、拡散性に関しては、どの光色も60W形白熱電球から取り替えてまったく遜色なかった。3色の中で最も暗かった電球色でも、実使用では白熱電球よりも明るい印象になり、どの光色も玄関全体に光が広がった。玄関は温かみや親しみが求められる場所なので、電球色、またはニュートラルな白色の昼白色が似合うだろう。

【白熱電球:60W形】
床面まで光が届き、十分な明るさがある
【電球形蛍光灯】
比較すると色が不自然に感じる。また、点灯して明るさが安定するまで時間がかかる
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
光色はオレンジ色に近いが、白熱電球よりも明るく、暖かみと親しみが感じられ玄関にふさわしい
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
ニュートラルな白色は清潔感があり、玄関にも適している。窓があるならば、外光ともマッチする光色だ
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
昼光色は少々ぎらついた印象になった。白色ならば、昼白色の方が自然な印象だ

キッチン

 イチオシは昼白色。白熱電球や電球色よりも、食材の色味が素直に映え、手元もしっかり見える。料理に向いている。汚れも良く見えるので、水周りを清潔に保ちやすいだろう。ただ、白色の光でも昼光色は少し青みがかるので、肉や魚などの生鮮食品の色味が少々不自然に見えてしまうのは難点。なお、天井のダウンライトに取り付けたが、明るさ、拡散性はどの光色も白熱電球と比べてまったく遜色無かった。

【白熱電球:60W形】
天井のダウンライトに取り付けたが、十分明るい
【電球形蛍光灯】
演色性がイマイチ。食材の色も正しく見えにくい。また点灯して明るさが安定するまでに時間がかかる
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
白熱電球とほぼ同じ明るさだが、食材の色、キッチン周りの汚れはスッキリ見えない
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
白熱電球よりも明るい印象になった。自然な白色の光は食材の色がわかりやすく、汚れも見えやすい。キッチンに適した光色だ
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
昼白色よりも明るい印象になるが、青みが強調されるため、肉や魚の色身が影響を及ぼす

浴室

 浴室はどの光色もふさわしい。くつろぎを中心にするなら電球色、フラットな色味の昼白色は清潔感があり、外光とも相性が良い。昼光色は少し青みがかかるが、すっきりとした清涼感のある光色は夏の浴室に似合いそうだ。密閉器具に取り付けても暗くならず、光は浴室全体にくまなく広がった。どの光色も色がくすまず、快適だ。

【白熱電球:60W形】
浴室全体が十分に明るい
【電球形蛍光灯】
満足のいく明るさは得られるが、明るさが安定するまでに時間がかかり、色合いもイマイチ
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
十分明るく暖かみのある浴室が演出できる。ゆったりと過ごす浴室にふさわしい
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
密閉器具に取り付けても浴室全体に明るさが広がる。癖の無い白い光色は清潔感が感じられ、心地良い
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
青白い昼光色は清涼感がある。暑苦しくない光色は夏のシャワーなど、爽快感を演出したい季節なら似合うだろう

※浴室で使用する場合は、器具が防滴構造であることが条件となります

洗面所

 洗面所なら昼白色をお勧めしたい。自然光に近い白色は、顔色も自然に映えるからだ。微妙な肌色の変化も見やすいので、女性なら昼間用の自然なメイクアップに役立つだろう。昼白色はシンクの汚れもよく見えるので、水周りを清潔に保ちやすい。もちろん、明るさ、拡散性はまったく申し分ない。

【白熱電球:60W形】
洗面所の天井に60W形白熱電球を取り付けた。十分な明るさがあり、演色性が良い
【電球形蛍光灯】
明るいが、顔色が良く見えず、明るくなるまでに時間がかかる
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
電球色は悪くはないが、オレンジ色の光で微妙な肌色の変化がわかりにくいかもしれない
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
昼白色は洗面所に適している。外光に近い光色なので、メイクをする女性には特に向くだろう
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
昼光色の青っぽい白色清々しい雰囲気にはなるが、赤系の色が少々どぎつく見える傾向がある

 もし、洗濯機が専用の場所にあるならば、昼光色がお勧めだ。青白い光は白と黒のコントラストがより強調されるので、汚れ具合が昼白色よりもさらに見えやすくなる。窓から入ってくる青白い外光とも相性が良い。

【白熱電球:60W形】
十分明るいが、汚れはクリアに見えにくい。窓から外光が入る場合、電球色ははちぐはぐな印象になる
【電球形蛍光灯】
色が全体的にくすむので、白いものがパリッとした白さに見えず、汚れも見えにくい
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
しっかり明るいが、白熱電球と同様に、汚れがいまひとつ見えにくく、外光との相性はイマイチ
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
ニュートラルな白色は汚れが良く見える。洗面所に洗濯機があるなら昼白色がお勧めだ
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
青白い光は白と黒のコントラストを際立たせるため、洗濯物の汚れがさらに見やすくなる。洗濯場が独立しているならば、昼光色がおすすめだ

トイレ

 トイレタイムをゆったりと過ごしたいなら電球色、白色の光で清潔感を演出したいなら昼白色も良いだろう。電球色は、目に映るもの全体が淡いオレンジ色になり、多少暑苦しさはあるものの、統一感が演出しやすい。一方、昼白色は全ての色味がよく見えてしまうので、物が多い場合は雑然とした印象になる。トイレの広さ、置いてある物、好みによって、どちらを選んでもよいだろう。

 なお、トイレは点滅頻度が高いため、点滅回数が寿命に影響する電球形蛍光灯の写真は割愛する。

【白熱電球:60W形】
十分に明るく、気持ちよく過ごせる
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
壁面まで明るく気持ち良く過ごせる。狭い空間だが、影の落ち方もやわらかく落ち着いた印象になる
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
ニュートラルな白色は清潔感があり、より明るい印象だ
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
昼光色は清潔感はあるが、少々冷たくよそよそしい雰囲気になる

リビングルーム

 明るさ、拡散性だけに限って言えば、どの光色も、60W形白熱電球にまったく引けをとらないが、リビングルームの過ごし方は多様で、使用する照明器具もさまざまだ。今回は、透過タイプ、非透過タイプ、複数の局所照明に加え、電球を2灯使うシーリングライトを加え、光色による器具の向き不向き、どの光色がどんな過ごし方に向くかも探った。

 透過タイプのペンダントライトなら、どの光色もそれぞれ印象が良かった。ゆったりとくつろぐならば、温かみのある電球色がいい。淡いオレンジ色の光に部屋全体が包まれ、物が多くても雑然とした雰囲気にならない。一方、活気ある団欒が中心ならば昼白色も印象が良い。家族や友人の顔が良く見え、会話も弾みそうだ。夏ならば、昼光色のキリッとした涼しげな白色も魅力的だ。また、メタル製の家具が多いなら、硬質な家具のイメージをより引き出すだろう。

【白熱電球:60W形】
光が部屋全体に行き渡り、十分な明るさがある
【電球形蛍光灯】
白熱電球のように上部、側面へも光が広がる。しかし、木肌のテーブルや床はLED電球よりも暗い印象で、色被り(余計な色が加わること)によりくすんで見える
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
明るさは白熱電球と遜色ない。くつろぎを中心とした、暖かみのある心地良いリビングルームが演出できる
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
活気ある団欒なら昼白色も向いている。色のくすみも無く、家族や友人の顔も良く見える。明るく快活な雰囲気が演出できるだろう
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
涼しげなリビングルームが演出したいなら、昼光色も魅力的だ。硬質なイメージのメタル製の家具などに似合う光色だ

 非透過タイプのペンダントならば、電球色がお勧めだ。温かみのある光と影のコントラストが器具の雰囲気を引き出し、白熱電球のような、静かでぬくもりを感じさせるリビングが演出できる。一方、昼白色、昼光色は、無彩色に近い影に部屋の半分近く覆われてしまうため、重苦しい雰囲気になってしまいそうだ。

【白熱電球:60W形】
十分な明るさが得られ、コントラストのある空間になっている
【電球形蛍光灯】
白熱電球のように上部へも光が広がるが、透過タイプと同様、色がいまひとつ
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
天井面の反射光が、白熱電球と似た印象のまま柔らかく広がる。影になる部分も暖かみがあり、静かで落ち着きのあるくつろぎの空間が演出できる
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
昼白色との相性は今ひとつ。部屋の半分を影が覆い、無彩色の影が無表情で、明るいのになんだか重苦しい印象だ
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
明るいところはいろいろな色が主張し、影の部分は重い。部屋全体の統一感に欠け、なんだか落ち着かない

 複数の局所照明を組み合わせるなら、3色どの光色もそれぞれ印象が良い。白熱電球に近い電球色は、置いてある物の色があまり主張しないので、柔らかで、落ち着いた雰囲気が演出できる。光色による清々しさが演出できる昼白色、少し青みがかった昼光色も、涼しげで魅力的だ。物の色は電球色よりも主張するが、横方向からの光は影ができにくいためか、さほど雑然とした印象にならない。季節や置いてある家具の素材、好みに合わせて好きな色を選べばよいだろう。

【EVERLEDS】左から電球色、昼白色、昼光色
局所照明と合わせたリビングのようす。部屋の低い位置に複数の局所照明を置くと影ができにくく、部屋全体が優しい光に包まれる。光色による印象は変わるが、それぞれが魅力的だ。季節や好みに合わせて選ぶと良い

 日中の補助光として活用するならば、昼白色が一番しっくりくる。昼白色は外光とも相性が良く、外光と混ざっても電球色のようなちぐはぐな印象にならない。昼光色のようなギラツキ感もさほどないので、全体照明に向いている。

【EVERLEDS】左から電球色、昼白色、昼光色
電球用シーリングライト(2灯)を用いた例。長時間日中も過ごすなら、昼白色(中央)と外光の相性が良い。子供部屋にも向くだろう。電球色は外光とちぐはぐな印象になる(左)。昼光色は悪くないが、夜間の居室としては少々落ち着かない(右)
【EVERLEDS】左から、電球色、昼白色、昼光色
勉強や仕事用のタスクライトとして使うなら、昼光色がお勧めだ(右)。青白い光は白と黒のコントラストを際立たせ、細かな文字も読みやくなる。集中しやすい光色とも言われている

 なお、勉強や仕事用のタスクライトに使うなら、昼光色がお勧めだ。3色の中で、直下がもっとも明るいだけでなく、青白い光色は白と黒のコントラストを引き立て、細かな文字が読みやすくなるからだ。昼光色の光は、集中力を高める効果もあると言われている。

リビングルーム(インテリア照明)

 直径が25cm程度の密閉型のインテリア用照明器具に、本製品は明る過ぎるだろう。60W形白熱電球よりもさらに明るく輝くので、器具から数m以上離れないとかなり眩しい。それでも、明るさのムラは浮かばず、器具全体が均等に輝く。リビングルームの局所照明として使用するならば向いているだろう。

【白熱電球:20W形】
明るさを抑えた白熱電球を使用した写真。このぐらいなら、目の触れる高さにおいて直視してもあまり眩しさを感じない
【白熱電球:60W形】
目に触れるとかなり眩しい。インテリアライトとしては明るすぎる
【EVERLEDS】左から、電球色、昼白色、昼光色
どの光色も60W形白熱電球よりもさらに明るい。目に触れにくい場所に置いて、リビングルームなどの局所照明として使用するならばよいだろう

食事の風景

 電球色と昼白色は食事のシーンにもお勧めだ。電球色の色温度は2,700Kで、白熱電球の2,850Kよりも低めなので、若干オレンジ色が強調される。しかし、食事全体はおいしそうに映え、ハムや目玉焼きの白味もくすんだ印象にならない。温かみ、華やかさがある食卓が演出できそうだ。

 昼白色は、華やかさは欠けるが、食材本来の色が特に良く見える。蛍光灯のような色のくすみも感じられない。どちらも食器の材質による違い、ランチョンマットの本来の色合いも自然な見え方だった。

 昼光色については、色の再現度は非常に高かったが、青白い光は食欲がそそられなかった。

【白熱電球:60W形】
食事は全体的においしそうに見える。ただし赤みが強い光色のため、モスグリーンのランチョンマットが茶色に見える
【電球形蛍光灯】
色味のバランスが崩れ、食卓全体がくすんだ印象になってしまうハムの色味が特に気になる
【電球色 LDA10L-G/Z60/W】
白味にややオレンジ色が強めにのるが、色のくすみは無く食事全体がとてもおいしそうに見える。落ち着きと華やかさのある食卓が演出できるだろう。食事を取り囲むテーブルやマットの色味も自然
【昼白色 LDA10N-G/Z60/W】
色味は全てバランス良く自然な見え方だ。ただ、朝食にはいいが、雰囲気のある夕餉の明かりとしては少々ドライな印象だ
【昼光色 LDA10D-G/Z60/W】
全ての色の再現性も良く、色のくすみは感じない。ただし青白い光は食欲がそそられない光色だ

60W形白熱電球と交換で、元が取れるのはどの光色も【9カ月】

 消費電力は、光色の違いに関わらず、一律9Wだった。実使用で、明るさ、拡散性共に60W形白熱電球と全く遜色ないのに、消費電力は軽く1/6以上になる。大幅な電気代の節約ができるだろう。

【白熱電球:60W形】
消費電力は57W。消費電力1Wあたりの発光効率は14.2lm/W
【電球形蛍光灯】
消費電力10W。発光効率は75lm/W
【EVERLEDS】
実測の消費電力は3色とも9Wだった。定格消費電力をベースにした発光効率は90.00lm/W。蛍光灯よりもずっと効率が良い

 下方向に強いタイプのLED電球は、低価格化が進みつつあるが、明るさ60W形相当の全般配光形はいまだに2,500円前後。ゆえに、本製品の価格は平均的ではあるが、配光角度はその中でもトップクラスだ。しかも、電球代はたった9カ月で回収できるので、全般配光形の中でも特にお得感がある。

 電球型蛍光灯からの交換も現実的だ。消費電力の差はわずかだが、試算では蛍光灯を2個目に取り替える4年5カ月過ぎに逆転するからだ。明るさ、演色性は比べ物にならぬほど優れ、点灯した瞬間から明るく、点灯回数による寿命の影響も心配要らない。すでに数年使っている蛍光灯で、明るさや立ち上がりに不満があるならば、取り替えて損はないだろう。

【従来の光源と比較した“いつになったら元が取れるか”試算】
光源実測
消費
電力
1カ月3カ月半年9カ月1年1年2カ月2年4年4年半
EVERLEDS 3製品9W2,508円2,604円2,748円2,893円3,037円3,133円3,613円4,767円5,055円
白熱電球60W58W377円987円1,974円2,960円3,876円4,557円7,751円15,502円17,475円
白熱電球40W38W275円682円1,364円2,046円2,656円3,135円5,313円10,625円11,989円
電球型蛍光灯 60W形10W1,445円1,554円1,719円1,883円2,047円2,157円2,704円4,018円5,737円

※表中の金額は、電球代と電気代をプラスした「維持費」※1日の使用時間は8時間と仮定
※白熱電球には4カ月ごと、60W形蛍光灯は4年5カ月ごとに電球代を加算する (切れた電球代の購入費として)
※電気代は1kWh=22円で計算

どの色も60W形白熱電球から取り替えやすい

 今回紹介したパナソニックの3色のLED電球は、どの光色を選んでも、60W形白熱電球と同じような明るさが揃った。拡散性は白熱電球に引けをとらず、どの光色も演色性は良好。つまり、白熱電球のように気軽に取り替えられ、しかも目的別に光色が選べる、完成度の高いLED電球と言えるだろう。多少高価でも、全般配光形の中では平均的な価格で、拡散性が特に高い。今回は室外の器具には使用していないが、白色の樹脂カバーの採用で絶縁性が向上しているので、門柱灯やポーチライトなどにも対応できる。

 実際に使用して、大きな欠点が特に見当たらないのも特徴だ。強いて挙げるなら、明るさの表記、消費電力は同じでも、光色によって直下の明るさが多少変わる事だろうか。だが、最も暗い電球色でも、実使用では60W形白熱電球と遜色ない明るさになるので、取り替えても明るさに不満を抱く事はまず無いだろう。

 光色に関わらず、パッケージには「60形相当」と大きく記載されているので、ワット数で白熱電球の明るさを選んでいた消費者にとってもわかりやすいだろう。今までのイメージ通りの明るさ、光の拡散性が確実に揃うLED電球として大いにお勧めしたい。

【「EVERLEDS 全方向タイプ 3色のLED電球」はこんなLED電球】

・3色とも60W形相当の明るさ(810lm)で統一。どの色を選んでも明るさで失敗しない
・配光角度は約300度。白熱電球と遜色ない拡散性で、室内、室外の密閉器具にも対応
・生活シーンに応じて3つの色が選べる
・60W形白熱電球と交換した場合、9カ月で電球代が回収できる(1日8時間使用)

オススメの取り付け場所はここだ!(各色ともお勧め順)

・LDA10L-G/Z60/W (電球色)
くつろぎ中心のリビングルーム、ダイニングテーブルの上、玄関、浴室、トイレ、居室全般

・LDA10N-G/Z60/W (昼白色)
団欒中心のリビングルーム、キッチンの全体照明、洗面所、子供部屋、浴室、トイレ、居室全般

・LDA10D-G/Z60/W (昼光色)
勉強・仕事用のタスクライト、洗濯場、夏の浴室、アクアリウム、観葉植物の照明など

藤原 大蔵