家電製品ミニレビュー
花粉やニオイに効果アリ! クルマでの外出も安心な車載用空気清浄機
by 藤山 哲人(2015/3/12 07:00)
花粉シーズンは、3月だけじゃない。3月に飛散する花粉はスギ花粉で、このアレルギーがある人が鼻や目に症状が出る。でもアレルギーが発症する花粉はスギだけじゃない。ヒノキに白樺、イネ科やペンペン草などの雑草にもアレルギーがあり、1年中何かの花粉が飛んでいて、それに悩まされている人がいるのだ。筆者はイネ花粉症で、3月のスギ花粉は平気なのに、秋の新米シーズンは、鼻と目が大変なコトになる。
とくに、クルマでの移動中は大変だ。南や北に移動したり、高い山を抜けたりすると、終わったと思っていた花粉に遭遇してしまい、鼻水や涙が止まらなくなる。家では大丈夫なのに、クルマで30分ほどかかる郊外では、イネ科の雑草がたくさん生えていてアレルギー発症なんてことも。
そんなときに便利なのが、クルマ用の空気清浄機だ。しかもニオイや静電気の除去に有効なプラズマクラスター付き! 今回は、シャープの「プラズマクラスターイオン発生機 IG-GCF15」を紹介しよう。
メーカー名 | シャープ |
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製品名 | プラズマクラスターイオン発生機 IG-GCF15 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 18,098円 |
IG-GCF15は、よりニオイや静電気の除去効果が期待できる「高濃度プラズマクラスター25000」を搭載。空気中に浮遊する菌やウィルスを撃退し、フィルターで死滅した菌や花粉、極微粒子もキャッチして、車の中をクリーンな空気にしてくれる。
取り付けは簡単! 5分で終了
取り付けは、5分もあればできる。まず、ヘッドレストの棒にベルトを通し、もう1本の棒にもくくりつけるようにして、ベルトのロックをするだけ。ネジなどは一切使わないので、車を傷つけることもなく、取り外しも簡単だ。
本体の取り付けが終わったら、あとはアクセサリーソケットから電源を取るだけ。電源コードは長いので、目立たないように引き回したい。
今回は立てた状態でヘッドレストに取り付けたが、寝かせて後部座席のひじ掛けなどに取り付けることも可能だ。いずれにしても、サイズは大きめの駅弁程度なので室内に圧迫感をもたらすこともない。また、運転席からの視界が遮られることもなく、見晴らしは良好だ。
通常は自動運転で車のキーと連動して運転開始
使い方も簡単で、電源ボタンを押すだけ。これでニオイやホコリなどに応じて、風量を自動調整して空気を清浄してくれる。また同時にプラズマクラスターも放出するので、静電気やニオイ、カビやウィルスの撃退にも効果がある。なおこれらの効果については、下記の関連記事を参照して欲しい。
・静電気の除去効果について
シャープ「プラズマクラスターエアコン B-SXシリーズ」その3
・消臭効果について
シャープ「プラズマクラスター空気清浄機 KC-Z80」後編
・カビの抑制効果について
シャープ「プラズマクラスターイオン発生機 車載タイプ IG-BC15」
自動運転だけでなく、電源ボタンを押すごとに風量を手動で切り替えることも可能。ニオイとホコリセンサーの感度も3段階に切り替えられる。また、夜のドライブで状態表示のLEDが眩しかったり、ガラスに映りこんで気になるという場合は、明るさを調整したり、LEDを消灯することもできる。
動作時のファン音は、クルマが動いているときはエンジン音などにかき消されて、ほぼ聞こえない。ただ電気自動車やアイドリングストップする車だと、信号待ちでクルマのエアコン程度(2~3段階目ぐらいのファン音)の音がする。
またエンジンを切っても、再びかければ、前回運転していたモードで運転を開始するので手間もない。
少し気になったのは、走行中の振動でカタカタという音がした点だ。おそらく個体差と思われるが、もしカタカタと音がしたら100円ショップでクッションテープなどを買って、ロック部分に少し力がかかるようにすれば解消できる。
実験! 車内でピザを食べてみた
プラズマクラスター+空気清浄機ということで、その機能を試すために、クルマの中でピザを食べてみた。なにしろピザは美味しいんだが、超匂う(笑)。
店でピザを買い、早速車に乗り込んだ。実験なのでエアコンを内気循環にしてしばらく走っていると、おいしそうなピザのニオイでも車酔いしそうになる。
そこで空気清浄機を運転してみると、1分もしないうちからマックスで運転を始める。焼きたてのピザは、マジでヤバイ。例のポテトよりもヤバイ。
それでもまだ匂うという場合は、ターボボタンをON。これでプラズマクラスターイオンの濃度が2倍になるので、より早く消臭できるということだ。
実際のニオイだが、IG-GCF15を運転していなかったときに比べれば、かなり軽減された感じだ。その何よりの証拠が、ピザをおいしく食べられたという点だろう。
メンテナンスは月1で水洗いもOK! フィルター交換は1年
空気清浄機で一番気になるのはフィルターのランニングコスト。本製品では、汚れが気になる場合は月イチほどでフィルター掃除をしたり、脱臭フィルターを水洗いすることが可能だ。
フィルターは半年~1年に1回交換するだけで、価格も2,000円程度とさほど高くない。交換の目安は、累計利用時間が40時間以上で、これを超えると本体の「フィルター交換」ランプが点灯する。交換時期が一目で分かり便利だ。なお累計利用時間は、利用形態に合わせて20/40/80時間の3段階で切り替えられる。
風量や性能を維持するためにも1カ月に1度はお手入れしたい。カセットは3層構造になっており、分解して掃除機をかけられる。紙製の集塵脱臭一体フィルターは水洗いできないが、ニオイが気になる場合は天日干しすると脱臭効果が増すということだ。目詰まり防止用には、掃除機をかけるといい。
紙製のフィルター以外は、水洗いもできる。汚れやニオイが気になる場合は、付け置き洗いをするといいだろう。
空気清浄機としても立派なスペックの車載用プラズマクラスターイオン発生機
製品の正式名称は「プラズマクラスターイオン発生機」だが、直径2.5μmの微細な粒子「PM2.5」も99%キャッチできるというから、空気清浄機と言っても問題ない。花粉の大きさは、PM2.5の10倍近い20~50μmほどあるので、余裕で捕集できる。ただし、いくら花粉を捕集できるといっても、それ以上に外から入っては意味がないので、窓は閉めてエアコンを内気循環にしておくこと。
また、消臭効果が期待できるプラズマクラスターイオンと、フィルターの脱臭効果の相乗作用で、車内での飲食やタバコによるニオイなども強力に脱臭してくれるだろう。