やじうまミニレビュー

長時間マスクをしても耳が痛くならない「くびにかけるくん」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
相模カラーフォーム工業「くびにかけるくん」

 今年も花粉が舞う季節がやってきて、街中でもマスクを装着する人たちが増えている。筆者の場合は、長時間マスクを着けると掛けヒモで圧迫される耳の後ろが痛くなるのを理由に、マスクの利用は避けている。

 とはいえ、風邪を引いた時は、マスクの着用は必須。今回紹介するのはマスクを長時間着けても耳の裏が痛くならない、マスクの補助具だ。耳が痛くならないのは、マスクのゴムヒモを耳に掛けずに“首”に掛けるからだ。

メーカー名相模カラーフォーム工業
製品名くびにかけるくん
購入場所Amazon.co.jp
購入価格598円

 購入したのは、マスクのヒモを首に掛けるための補助具「くびにかけるくん」。製品は、白と黒の2色が同梱。マスクは付属していないので別途用意する必要がある。なお、マスクはヒモがゴムのものにのみ対応する。

箱の中には、ケースにはめ込まれた製品が2つと取り扱い説明書が入っている
素材は発泡体の一種「特殊ポリオレフィンフォーム素材」を採用。ウレタンのように柔らかく、無臭だ

 ウレタンのように柔らかい発泡体素材に、切り込みが入れられている。この切れ込み部にマスクのゴムヒモを引っ掛ける仕組みだ。まず片方にマスクのゴムヒモを引っ掛けて、首の後ろにまわしてもう片方にゴムヒモを引っ掛ける。ヒモを引っ掛ける位置は3段階で調節できる。初めは見えない位置でヒモを引っ掛けたり調節したりするのが難しかったが、2回めからはスムーズにできた。

U字型の製品には片側に3つずつの切り込みが入れられている。ここに掛けヒモを引っ掛ける
掛けヒモを引っ掛けたところ。3段階で調節できるので、フィットする位置を探す
説明書には、片側の掛けヒモを引っ掛けたら首の後ろにまわりこませて、もう片方の掛けヒモを引っ掛けるよう書いてある
最初に掛けヒモを2つとも引っ掛けてから、頭の上からかぶるように装着してみたが、髪の量が多い人には不向きだろう
装着すると、U字型だったものが引っ張られて、首のラインにフィットするように広がる
白と黒の2色が付いている。黒だと髪の毛の色となじみがよく、白だとワイシャツなどと相性がよさそうだ

 ヒモが引っ張られる方向が、いつもの耳よりも下方になるので、装着感については少し違和感を感じた。時々、マスクを口元に戻す必要があるが、そうした動作は耳に掛けている場合にも行なうものだろう。それよりも、耳に負担が掛からず、痛くならないことの方がうれしい。マスク装着に慣れていない筆者でも、なんの問題もなく数時間掛けていられた。

 仕事や移動中での使用は快適だったが、もうひとつ気になる使用シーンがあったので試してみた。寝ている時だ。筆者は、風邪を引いた時には喉をやられることが多く、マスク無しだと咳が止まらず、なかなか寝付けない。だが前述しているように、マスクを着用すると耳が痛くなり、安眠できない。

 そこで「くびにかけるくん」を一晩着けたまま朝を迎えられるかを試してみた。寝る前に心配だったのが、「くびにかけるくん」が枕と首にはさまり、押し付けられるのが気になるのではないかということ。実際に試すと、本体がスポンジ状だからか、単に小さいからか、枕に頭を押し付けても全く気にならなかった。

 5~6時間マスクを着けたまま寝た結果は、マスクが原因で寝付きが悪くなることはなく、無意識にマスク自体を外してしまうこともなかった。ただし、口を覆っているという違和感は、ぬぐい去れなかったようで、起きるとマスクがアゴにひっかかっていた。

 花粉症などでマスクを常用、かつ耳が痛くなる人には、おすすめ度の高い補助具だ。問題はマスクを常用しない人が、風邪をひくなど「くびにかけるくん」が必要になる時までどう保管しておくか。筆者は、マスクの箱の中に入れておくことにした。

マスク60枚入りの大きめの箱には、余裕で入れておける。これで、風邪を引いた時でもすぐに使えるはず

河原塚 英信