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アイスクリームメーカーで、絶品アイスが簡単に作れた!

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
クイジナート(Cuisinart)「アイスクリームメーカー ICE-M10WJ」

夏に食べたいひんやりスイーツの代表といえばアイスクリーム。おいしい市販品がたくさんありますが、自宅で手軽に自分好みのアイスやシャーベットが作れたら最高だなと思うことも。

手作りのアイスは、材料は比較的揃えやすいものの、できあがるまでに時間と手間がかかります。筆者も過去に何度か挑戦しましたが、舌触りが悪く、シャリシャリとした氷のようなものが混ざるなど、満足のいく仕上がりになりませんでした。

ならば、アイスクリームメーカーを使ったらどうなのか? と思った筆者は、さっそく試してみることに。今回、クイジナートのアイスクリームメーカーを借りることができたので、実際に使ってみて感じた正直な感想をお伝えします。

材料を入れてボタンを押すだけ! ほったらかしでアイスが完成

お借りしたのは、クイジナート(Cuisinart)「アイスクリームメーカー ICE-M10WJ」(実売価格7,000円前後)。付属のボウルに必要な材料を入れ、ボタンを押して20分ほど待てばアイスクリームが完成するという便利なスイーツ家電です。

ボウルに材料を入れ、ボタンを押して20分ほど待てばアイスクリームが完成する

使い方はいたって簡単、手順もシンプルですが、使用にあたっては事前準備が必要です。

本機はモーター部、フタ、パドル、保冷ボウル、ボウル受け、本体ベースなどのパーツから構成されています。モーターでパドルを回転させ、保冷ボウルに入れた食材を撹拌しながら冷やし固める仕組みです。したがって保冷ボウルが十分に冷えていないとアイスクリームにならず、食材をただ撹拌するだけになってしまうので注意しましょう。

モーター部、フタ、パドル、保冷ボウル、ボウル受け、本体ベースなどのパーツから構成されている

保冷ボウルの内側には液状保冷剤が入っており、食材を均一に冷却・保冷するためには、事前に保冷ボウルを-18℃以下の冷凍庫で約16時間~24時間以上冷やして、保冷剤を凍らせておく必要があります。

逆にいうと、保冷ボウルさえしっかり凍らせておけば、ほぼ準備は完了したのも同然。保冷ボウルの大きさは150×100mm(直径×高さ)ほどと比較的コンパクトなサイズですが、冷凍庫がギチギチだと入らない可能性もあるので、入れられるスペースを開けておきましょう。

アイスクリームを作るときは、十分に冷やした保冷ボウルを、ボウル受けを取り付けた本体ベースにセットし、モーター部とパドルを装着したフタをかぶせます。

冷やした保冷ボウルを、ボウル受けを取り付けた本体ベースにセットする
モーター部とパドルを装着したフタをかぶせる

フタをかぶせたら、モーター部上部の電源スイッチがOFF(○)側になっていることを確認してから電源プラグをコンセントに差し込み、電源スイッチをON(|)にします。電源が入るとパドルが回転し始めます。

電源スイッチをON(|)にする
電源を入れるとパドルが回転し始める

パドルが動き出したら、フタ部分に装備されている食材投入口から、必要な材料をすべて混ぜたものを注ぎ入れます。あとは20分ほど待つだけ。この間、特に何もする必要はありません。クッキー、チョコチップ、ドライフルーツなどを入れたいときは、できあがる少し前に投入するか、調理が終わってから加えて混ぜると、食感を残せます。

食材投入口から、必要な材料をすべて混ぜたものを注ぎ入れる
クッキー、チョコチップ、ドライフルーツなどを入れたいときは、できあがる少し前に投入するか、調理が終わってから加えて混ぜる

本機にはタイマー機能はなく、頃合いを見て手動で電源をOFFにする必要があります。使用する食材によっては、途中でふくらんでボウルからあふれそうになったり、パドルに負荷がかかって回転が止まったりすることもあるため、調理中に適宜様子をチェックすることも必要です。

なお、食材を撹拌することにより、徐々に空気を含むので、どうしても体積が増えます。メーカーによると、最大調理量は約350mlとしています。この最大容量を超えないようにするのも注意点です。

最大調理量は約350ml

期待以上!? 肝心のアイスクリームの味は?

筆者がまず試したのは、付属のレシピに載っていたバニラアイスクリームです。必要な材料は牛乳、グラニュー糖、生クリーム、バニラエッセンス(なくてもOK)。牛乳を電子レンジで軽く温めてからグラニュー糖を加えてしっかり溶かし、生クリームとバニラエッセンスを加えてよく混ぜたものを保冷ボウルに入れるだけ。作り方はとても簡単でした。

付属のレシピ

食材を入れてからしばらくは固まる様子がなく、本当にアイスクリームができあがるか半信半疑だったのですが、10分ほど経過すると、サラサラの液状だった材料が少しずつドロドロした固形に変化し始めました。

10分ほど経過すると固形に変化し始めた

さらに待つこと15分。お店で見るような、なめらかなテクスチャーのバニラアイスクリームが完成しました。

さっそく味見してみると、見た目どおり、口あたりがなめらかでクリーミー。空気も含んでいるので、食感もふんわりしており、昔、筆者が手作りしたアイスとは大違いでした。

ただし、仕上がりはやわらかめ。温度もひんやりとはしているものの、凍ったような冷たさはなく、ガチガチに凍った固めのアイスが好きな筆者向きではないと思いました。

このような仕上がりはそもそも本機の仕様なので、長時間撹拌を続けても、固いアイスにはなりません。加えて、定格時間は30分なので、長時間の運転はNGです。

できたてのアイスクリームは口あたりなめらかだが、仕上がりはやわらかめ

固く仕上げたい場合は、できあがったアイスクリームを別容器に移して、しばらく冷凍庫で冷やすことで問題は解決します。できたてのクリーミーなふんわり食感は抜けますが、市販のカップアイスに近い感覚で食べられて、おいしかったです。

本機の最大できあがり量は約480ml。3~4人分が一度にできあがるので、あえて多めに作って冷凍庫にストックしておくのもいいなと思いました。異なるフレーバーをいくつか作り置きしておけば、一度に2種類、あるいはそれ以上のホームメイドアイスクリームを楽しめます。

作り置きもおすすめ
一度に2種類のホームメイドアイスクリームを楽しむことも可能

今回、バニラアイスクリームのほか、チョコレートアイス、オレンジシャーベット、フローズンヨーグルト作りにも挑戦しました。小学生の息子は、できたてのやわらかいアイスもおいしいと話していました。

筆者のように固いアイスが好みの人には、追加で冷やし固めてから食べるのがおすすめ。どの手作りアイスも、固めに仕上げてもおいしく食べられたので、とても満足でした。

オレンジシャーベット(追加で冷やし固めたもの)
フローズンヨーグルト(作りたて)

おいしく作れるけれど、気になる点も

本機を使用中に気になったのは、モーターの運転音です。具体的な運転音のレベルは不明ですが、想像していたよりも音が大きく、お昼寝中の子供の近くで使わない方が良いと思ったくらいでした。そのため、使用する時間と場所に配慮すると良いです。

運転音が大きめなので使用する時間と場所に配慮するとベター

食材を投入する時にも注意が必要です。投入口があまり広くないので、材料を少しずつ流し入れないと、あふれる可能性があります。

注ぎ口のついたミキシングボウルが便利ですが、100均で販売されているシリコンケースを使うのもおすすめ。ケース内で材料を混ぜられる上、食材を注ぎやすいです。

食材があふれないように少しずつ投入する
100均のシリコンケースを使うと便利

冷やした保冷ボウルをセットし、調理を始めてしばらくすると、本体ベースが結露します。

温度差が生じるので結露は仕方がないことですが、放っておくと水滴が垂れて本体下部周辺が濡れてしまいます。本体の下に乾いた布やタオルなどを敷いたり、本体ベースの水滴を拭き取ったりして対策すると気持ち良く使えます。

調理を始めてしばらくすると、本体ベースが結露する
結露対策すると気持ち良く使える

ボウル受けを取り付けた本体ベースに冷やした保冷ボウルをセットした後、モーター部とパドルを装着したフタをかぶせるときにも実は注意が必要です。これらを正しい位置にセットしないとフタが閉まらないからです。

ボウル受けは▽マークが左手前にくるように本体ベースにセット、フタは食材投入口が右手前にくるように取り付けます。このとき、フタに付いている突起部分を、ボウル受けの▽マークの位置に合わせてから時計回りに動かしてロックするのがポイント。

フタに付いている突起部分を、ボウル受けの▽マークの位置に合わせてから時計回りに動かしてロックする

パーツの向きや位置が正しくないと、このフタのロックがかかりません。ロックがかかっていない状態だと、調理中にフタが外れてしまう危険があるので注意しましょう。

お手入れしやすい! モーター部以外は丸洗い可能

本機は、モーター部以外の部品(保冷ボウル、ボウル受け、本体ベース、パドル、フタ)は、すべて水で丸洗いすることが可能です。食器用洗剤も使えるので、食材の汚れをしっかりと落とせます。

モーター部以外の部品は丸洗いできる

なお、ボウル受け、パドル、フタは耐熱温度が70℃あるため、食器洗浄機の機種によっては、お手入れできる場合もあります。一方、保冷ボウルと本体ベースは食洗機の使用は不可です。

使用後、電源コードはモーター部に巻きつけることが可能。パーツはすべてスタッキングできるので、すべてまとめてすっきり収納できるのも良いと思いました。

電源コードはモーター部に巻きつけて収納できる
すべてまとめてすっきり収納できる

筆者は今回、基本的に付属のレシピを参考にしましたが、使う砂糖の量を減らしたり、牛乳を豆乳に変えたりなど、アレンジを加えて作りました。

付属のレシピを参考にアレンジを加えて作った

自分好みの味にできるのが手作りのいいところ。しかも本機を使うと簡単においしく作れるのが良いと思いました。市販品はもちろんおいしく作られていますが、使われている原材料や添加物が気になることも。手作りなら、食材をひとつひとつ吟味して使いたいものだけを使い、分量を調節できるのも美点です。

クイジナート「アイスクリームメーカー」を使うと、難しい作業工程や機械操作もないので、子供でも簡単にアイスクリームを作れます。これからますます気温が高くなる季節、手作りのおいしいアイスやシャーベットでおやつ&デザートタイムを楽しんではいかがでしょうか。

手作りのおいしいアイスやシャーベットで楽しいおやつ&デザートタイムを!
野本 美樹