家電製品ミニレビュー

クレベリン LED搭載の加湿器は、一挙両得なのか?

Kamome ハイブリッド式加湿器「KKHQ-651C」

 冬になると風邪をひきやすくなる。特に喉。筆者は乾燥にむちゃくちゃ弱い。そのため、冬になると2台の加湿器をフル稼働させ、湿度を保っているくらいだ。だが昨年の春に、その加湿器の1台が動かなくなった。

 新たに加湿器を手に入れようと考えていたときに、ちょうど大幸薬品の「クレベリン」を組み込んだ、ドウシシャの「kamome ハイブリッド式加湿器」が発表された。クレベリンを効率的に拡散してくれる点に魅力を感じ、使ってみることにした。

横からみたところ
後ろからみたところ。サーキュレーターの吸込口がある
メーカー名ドウシシャ
製品名Kamome ハイブリッド式加湿器「KKHQ-651C」
購入場所Amazon.co.jp
購入価格32,400円

 まず大幸薬品の「クレベリン」は、ウイルスや菌を除去する、二酸化塩素を発生させるもの。これまでに、ゲルやスプレーなどが販売されていたが、新たに加湿器や空間清浄機に搭載されるための「クレベリンLED」を開発。そして「クレベリンLED」を搭載する、今回紹介する「kamome ハイブリッド式加湿器」や、amadanaの「クレベリンLED搭載空間清浄器」がリリースされている。

「クレベリンLED」用のカートリッジ。3カ月ごとの交換が目安
本体の後部にカートリッジを差し込む
カートリッジを差し込むと、目立たなくなる

 ここ数年、筆者は風邪が流行しやすくなる冬や、カビが発生しやすい梅雨時期になると、リビングや玄関にクレベリンを置くようにしている。結局のところ、風邪をひくときにはひくのだが、カビや菌の発生を抑えたり、消臭効果があるとも言われているので使っている。

 その効果は? と聞かれれば、カビを抑えることに関しては効いていると感じている。そのため、風邪などのウイルスに関しても、同様の除去効果を期待しているのだ。

サーキュレーターが、ミストや二酸化塩素を部屋の隅々に運ぶ

カートリッジにLEDを照射することで、二酸化塩素が発生。サーキュレーターで、部屋中に拡散させる仕組み

 本機は、サーキュレーター(ファン)を搭載しているのもポイント。というのも、二酸化塩素は空気よりも重い気体なので、放っておくと部屋の隅々まで届かないのだ。その二酸化塩素を、ミストと一緒に運んでくれるというのが嬉しい。

 サーキュレーターに鼻を近づけると、かすかに塩素系のニオイがする。二酸化塩素が、確かに飛んでいっている証左だろう。この送風によって、より素早く、効率的に二酸化塩素を部屋に巡らせ、湿度を上げている。

サーキュレーターを止めて、ミストを上げているところ
サーキュレーターを動かすと、ミストは見えなくなる
本体上部についているサーキュレーター部
ファン形状は、カモメからヒントを得た形。より効率的に風を送り出せるという
リモコンの「サーキュレーション」ボタンを押すと、サーキュレーターの上下の角度が変わる

 ちなみにサーキュレーターの送風機能は、扇風機の代わりになるような勢いはない。上向きに取り付けられているので、風を直接感じることもない。

クレベリン自体の効果は不明。だが加湿器としては気に入った!

加湿機能を使わず、クレベリン LEDだけを使うこともできる

 クレベリンや二酸化塩素自体の効果については、「信じるか信じないかはアナタしだい」になってしまう。筆者は信じることにしているので、クレベリンを拡散しつつ、加湿もしてくれる本機を気に入っている。

 また、加湿機能とクレベリン機能は、それぞれ単独でも使える。冬は両機能とも使うが、梅雨時期にはカビ対策としてクレベリン機能だけを動かすのもアリだろう。また、部屋干しする際に洗濯物の下に設置すれば、クレベリンによる除菌消臭効果が期待できる上、サーキュレーターによる送風で、より早く乾かせるかも……。これからも使い方を模索しながら使っていきたい。

タンク容量は約3L。我が家では1回の給水で数日使える
交換可能な抗菌カートリッジ
超音波振動板。ここでミストが発生する
付属のリモコンで、ほとんどの操作が可能
リモコンは、本体の下部に格納できる
本体サイズは、約33.5×34.5×39.0mm(幅×奥行き×高さ)

河原塚 英信