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エアコン試運転、もう済ませた? 夏の前に気を付けたいポイント
2025年4月10日 10:05

本日4月10日は「エアコン試運転の日」(日本冷凍空調工業会と家電製品協会が制定)。ダイキン工業は、夏前にエアコンの試運転をすすめる「スイッチオン! キャンペーン」を今年も実施する。2025年で10回目の取り組みとなる。
本キャンペーンは、夏場に安心してエアコンを使用できるよう、エアコン試運転の早期実施を提案するもの。全国の20代~70代の男女4,700人を対象に、「夏を快適に過ごすための準備に関する調査」を実施したところ、エアコンは夏を快適に過ごすための必需品と認識されている一方で、試運転の認知率は72.2%であるのに対し、実施率は46.4%と半数以下にとどまることが判明。多くの人が、準備や手入れを「面倒」と感じていることもわかった。
試運転をしない理由としては、「必要だと思うが忘れてしまう」が最も多く、次いで「試運転をする前に、エアコンが必要な暑さになるから」「実施する必要性が分からないから」などが挙げられた。
そこで同社は、計画的な試運転をサポートするため、「夏のエアコン試運転指数」と「夏のエアコン試運転前線」を考案。エアコン試運転指数は、気温を目安に試運転に適した時期を示すもので、気温23~25℃を「最適な時期」、21~22℃を「適した時期」、20℃以下を「不向き」としている。また、気温が26℃を超えた場合は、熱中症の心配もあるため、早めの実施を促している。
夏のエアコン試運転前線は、各地域でエアコン試運転指数が高まると予想される日を表したもの。過去5年間のデータに基づき、気温25℃に達する最初の日を平均して算出している。2025年の試運転前線では、4月上旬に那覇、4月中旬には九州・中四国から太平洋沿岸地域、その後本州を北上し、5月後半に札幌へと到達する予想となっている。
エアコンの試運転は、冷房運転で冷風が出るか、異常を示すランプが点灯しないかなどを確認することが基本。同社は、手軽な試運転方法として、冷房設定温度を最低(16~18℃)にして10分ほど運転する方法を推奨。より念入りに行なう場合は、さらに30分ほど冷房運転し、室内機からの水漏れや異臭・異音の有無も確認する。
また、エアコンの節電のためには、2週間に1回のフィルター掃除と、室外機周辺の風通しを良くすることが重要という。フィルターにホコリがたまると、消費電力が増加するほか、室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、熱を効率的に放出できなくなり、運転効率が低下するとしている。
近年は真夏以外でも急に暑くなる日が少なくない中、たまたま暑くなった日にエアコンをつけたら不幸にも故障が見つかる……といった事態にならないためにも、早めのエアコン試運転が求められる。