家電製品ミニレビュー
いつもの水が10秒で炭酸水に! 強さも選べる炭酸水メーカー
by 西村 夢音(2016/1/26 07:00)
炭酸水が好きで、季節を問わず1年中飲んでいる。美容に良いし、ダイエット中は無糖の炭酸水を飲めば空腹しのぎにもなる。
一時期は箱買いをしていたが、500mlのペットボトルを大量に置きたくないな……と思い、まとめ買いをやめてしまった。そんなときに出合ったのが、炭酸水が手軽に作れる「ソースパワー」だ。
メーカー名 | ソーダストリーム |
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製品名 | ソースパワー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 31,320円 |
ソースパワーは、イスラエルに本社を構えるソーダストリーム社から販売されている炭酸水メーカー。同社は1903年に家庭用炭酸水メーカーを開発し、現在は世界約45カ国で販売しているという。
ラインナップはさまざまだが、ソースパワーは最上位機種にあたり、ボタンを押したら数秒で炭酸水ができる全自動モデルだ。炭酸の強さも「弱/中/強」の3段階で設定でき、好みの炭酸水を作ることができる。
炭酸水の生成には、専用のガスシリンダーを使用する。シリンダーには、飲料用の液体二酸化炭素が圧力がかかった状態で入っており、水を入れた専用ボトルを本体に装着して、ボタンを押すとガスが注入されて炭酸水になる。
専用のガスシリンダー1本で作れる炭酸水の量は約60L。シリンダーは1本2,160円(税込)で販売されており、水道代を除けば、500ml分の炭酸水が約18円で作れる計算だ。炭酸水を作るたびにシリンダーを交換する必要がないので、ゴミが少ないうえにリーズナブルだ。
なお、液体二酸化炭素が入ったシリンダーは火気に近づけたりしないよう注意書きがある。シリンダーの扱いには数点注意事項があるので、説明書をしっかり読んでから使用した方がいい。
さっそく使ってみよう。まずは、本体背面にガスシリンダーを装着する。専用ボトルに冷水を入れて、本体のボトル装着タブを手前に引き出したら、冷水を入れた専用ボトルを挿入し、タブを奥に押し戻して固定する。本体に固定したボトルは宙に浮いた状態になるので、落ちてこないか心配になったが問題なかった。
慣れない装着方法なので最初は手間取ったが、慣れてしまえばほんの数秒で装着できるようになる。
水道水があっという間にシュワシュワの炭酸水に!
ボトルが装着されたら、注入ボタンを押す。電源ボタンはなく、コンセントを差しておけば注入ボタンのLEDが光り、電源がオンになっているのがわかる。30秒以上操作をしていないとLEDはオフになるが、そのまま注入ボタンを押しても、問題なく作動した。
ボタンを押してから、数秒後には勢いよくボトルの中に炭酸が注入された。水道水があっという間に炭酸水になり、もっとも炭酸が強い「強」で所要時間は約10秒ほど。「弱」や「中」ならさらに短い時間で生成できる。
シュワシュワと、炭酸ガスが勢いよく注入される様子を見ているのはなかなか楽しく、あっという間に終わってしまうのが物足りなく感じるほどだ。なお、専用ボトルに入れる水は、冷水(約5℃)が推奨されている。冷水だとより効率よく炭酸ガスを注入できるという。
できあがった炭酸水を飲んでみると、しっかりシュワシュワとしていた。「強」で作った炭酸水は、グラスを近づけるだけでパチパチと弾けた気泡が顔に飛んでくるので、炭酸が強いのがわかる。
「弱/中/強」それぞれの強さで飲んでみたが、いずれもバランスの良い舌触りだった。「弱」で作った炭酸は弱めだが、炭酸が抜けたような味ではなく、体にやさしそうなパチパチ具合。炭酸水は飲みたいけど、そこまで刺激を必要としていないときにオススメ。炭酸がすぐに抜けることもなく、水っぽい味にならずに飲みきれた。
「中」はほどよい強さで、日常的に飲むのにベストだと感じた。無糖の炭酸水をそのまま飲むのが好きなので、強すぎない刺激が飲みやすかった。味が欲しいときは、ざくろ酢などの飲むお酢と割るのがお気に入りに。シロップよりもヘルシーで、程よい酸味がサワーを飲んでいる気分になれる。ダイエット中に、お酒を控えているときによく飲んでいた。
「強」はしっかり炭酸の刺激があるので、ウィスキーなどお酒と割るときにピッタリの強さだった。また、美容に良いとされている、炭酸水での洗顔や洗髪も「強」で作った炭酸水がオススメ。肌にパチパチの感触が伝わって気持ちいい。市販のペットボトルの炭酸水ではもったいなくてできないが、リーズナブルに作れる炭酸水なら惜しみなく使用できた。
なお、炭酸は2回までなら連続で注入可能。試しに「強」で2回分の炭酸を注入してみたところ、ガスっぽい味が強くなってしまった。「弱」や「中」で作ったときに、1回の炭酸注入では物足りないときに調整するのが良いだろう。
日常的に炭酸水を飲んでいる筆者にとって、このソースパワーはかなり満足できるアイテムだった。シリンダーの交換頻度も少なく、炭酸水が欲しいときにいつでも生成できる手軽さはポイント。炭酸の強弱が変えられるのも、用途に合わせて使いやすい。
3万円と価格は高いが、以降のランニングコストはあまり掛からないし、ペットボトルの炭酸水を買うよりもゴミを減らせる。炭酸水をよく飲む人は、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。