家電製品ミニレビュー
ブラック・アンド・デッカー「高枝ポールチェーンソー GPC1820L」
ブラック・アンド・デッカー「高枝ポールチェーンソー GPC1820L」 |
3年半ほど前、家の裏側に植栽をした。成長が早く、丈夫で管理がしやすいシマトネリコという樹木だ。
小さな苗を購入したのだが、病気もなくグングン伸びて、3年ほどで3mを超えるようになってしまった。最近では道路側に枝が飛び出るようになったので、一部切ろうと思ったのだが、これが大変だ。
上のほうは脚立に乗らなければ届かない。さらに、枝も太くなっているので、普通の剪定バサミでは切断ができない。小さなノコギリの購入を考えたが、思い切って電動式の「高枝ポールチェーンソー GPC1820L」を購入することにした。
メーカー | ブラック・アンド・デッカー |
製品名 | 高枝ポールチェーンソー GPC1820L |
希望小売価格 | 19,800円 |
購入場所 | 楽天市場内直販サイト |
購入価格 | 19,800円 |
■女性でも気軽に扱える軽さ
高枝ポールチェーンソーは、最長約3mまで伸びるポールを採用し、手の届きにくい高い枝などを切断できる充電式チェーンソーだ。小型軽量の18Vリチウムイオンバッテリーを採用した充電式タイプで、40分のフル充電で直径3.5cmの枝約100本を切断することができるという。
ジョイント式のポールを接続することで、最大4m程度の高さまでチェーンソーの刃が届く。ポールの長さは用途に合わせて約2mと約3mに調節可能だ。最大切断能力は直径17cm。
サイズは2,935×120×215mm(横×縦×高さ)。本体には、リチウムバッテリー、急速充電器、六角レンチ、チェーン、チェーンバー、延長ポールなどが付属するほか、収納バッグや保護メガネも同梱されている。
本体は3つのパーツに分かれている。長さ2mと3mに調節可能 | ハンドルは女性でも片手で持てる大きさ | チェーン刃にはカバーが付いている |
先にチェーンの張りをチェックする | リチウムバッテリーはとても小さい | ハンドル部分にバッテリーを差し込む |
この製品に決めた理由は、3.5kgという軽さ。庭木の剪定は重労働だが、この程度の重さなら女性でも扱うことができそうだ。
本体はハンドルが付いているポール、チェーン刃が付いているポール、延長ポールの3つのパーツに分かれている。ハンドルとチェーン刃を繋げれば2mとなり、延長ポールを間に繋げれば3mとなる。微妙な長さ調整はできない。
バッテリーはとても小さく、充電も40分で終わるのは嬉しい。バッテリーを装着し、さっそく切ってみることにした。
充電は40分で完了する | チェーン用のオイルも付属している | 保護メガネまで付属している |
凹凸を合わせて差し込み、クルクルッとまわすだけ。組み立てはとても簡単 | 組み立て後、2mの状態 |
■伸びきった不要な枝もあっという間に剪定
今回剪定するシマトネリコの枝は太いもので、直径5cmほど。冬に、伸びきった枝に雪が積もって道路側に曲がって倒れてしまったことがある。そのときに慌てて剪定バサミで枝を切ったことがあるが、太い枝を剪定するのは一苦労。結局、1時間以上かかって剪定し、道路に倒れた部分を落とした。
その後、暖かくなって、枝が伸び始め、道路側にまで飛び出るようになってしまった。交通量は少ない道路ではあるが、道路側に飛び出ているのはトラック等に当たると迷惑になるため、剪定する必要がある。
雪が積もって道路に倒れてしまった! | 慌てて剪定したが、太めの枝を切るのが大変!! 1時間以上かけて短く剪定した | 暖かくなると、あっと言う間に伸びてしまった。道路に枝が出ているので、また剪定しなければならない。正直言って面倒だ…・・・ |
さっそくポールをつなげて2mの状態にして持ってみた。軽々というわけにはいかないが、女性でも作業できる重量だ。
カバーをはずし、チェーンの張りをチェックしておく。チェーンがたるんでいたり、きつかったりすると破損の原因となるので、定期的に確認する必要がある。調整は六角レンチを使用し、使用前には付属のオイルを使用してグルッと刃の部分に注入しておく。チェックしたが、今回は特に問題がなかったので、そのまま使用することにした。
このあたりの解説が、取扱説明書では少々わかりづらい。文字が小さくビッシリで、図も少なく、不親切なところもある。工具に慣れた人ならすぐ理解できるかもしれないが、ガーデニング初心者や、機械が苦手な人は難しいかもしれない。もう少し図などを増やし、特に複雑なチェーン刃の調整部分はわかりやすくしていただきたいところだ。
動作させる際は、ロックオフボタンを押しながらトリガースイッチを引く。停止する場合は、トリガースイッチを離す。とても簡単だ。
刃は枝に軽く当て、無理な力を加えない。軽く当てれば切れるが、動作させると刃が激しく動くので、枝に当たったときに摩擦の反動でバウンドしてしまうことがある。チェーン刃の手前部分にある固定台をうまく当てて、枝を少しひっかけるように当てるとキレイに切れるが、コツをつかむまで何本か練習したほうが良さそうだ。剪定バサミやノコギリよりも、短時間で簡単に作業が進められる。枝がどんどん落ちていくのは爽快だ。
なお、高い枝を切る場合は、想像以上に木のクズや葉が落ちてくるので、必ず付属の保護メガネを装着し、帽子などをかぶっておいたほうがよさそうだ。
女性でも気軽に剪定できる | 緑の中でも映えるオレンジ色の本体カバー部分がとても見やすい。 |
太めの枝もあっという間に切れる |
■3mに伸ばすと、かなり高い枝まで切断できる
さらに上部の枝を切るため、延長ポールを取り付けて3mの長さにした。さすがに3mともなると、ポール部分が少したわみ、かなり重く感じる。うまくポールを動かして目的の枝を切るのはなかなか難しい。
代わりに旦那にちょっと手伝ってもらったところ、問題なくできた。ただ、長時間作業をすると男性でも手が疲れるようだ。
自分の身長も含めれば、約4mの高さの枝が切断できるので、伸びてしまった上部の枝も切ることができた。一般的な家庭では、それほど大きな庭木を植えるわけではないので、これだけ長さがあれば、十分間に合いそうだ。電柱を隠したいという目的もあるのでそれほど短くはしなかったが、混み合っていた枝を切ったのでスッキリした。
延長ポールをつなげて3mにした状態 | 3mにすると急に重く感じる。数本ならできるが、長時間だとかなりツライ | 高い枝は男性に任せたほうがよさそう |
道路にはみ出た枝を切ってスッキリ! 15分で完了した | 刃を当てたときの反動で、ためらい傷のようになってしまった枝もある | 切り方によっては最後に木の皮が残り、落ちて裂けてしまう場合もあった |
一通り全て切断し、道路側に飛び出ていた枝は、全て剪定できた。かかった時間はたった15分ほどだ。手で切るよりも圧倒的に早い。また、目的の枝にきちんと当てればスパッと切れてしまうので、高い脚立に乗って怖い思いをするよりも安全で、素早く作業が行なえる。
剪定が終わって収納する時も、専用の収納バッグがあるのでバラバラにならない。保護メガネやメンテナンス用のオイルまで、必要なものが一通り揃っているのはありがたい。
切り落とした枝はかなりの分量 | 専用収納袋に収納できる |
■庭木の剪定を短時間で終わらせたい方に
庭木は放っておくと庭の美観を損なうだけでなく、枝が敷地からはみ出てしまったり、電線に枝が触れてしまったりする。しかし、定期的に剪定するのは、なかなか大変だ。
今まで非常に面倒だった庭木の手入れだが、高枝ポールチェーンソーのおかげで、簡単にできるようになった。軽く、コードがないので女性でも取り回しがラクだ。太い枝でもすぐに切り落とすことができて、短時間で剪定が終わる。
高い庭木の剪定でお困りの方に、ぜひオススメしたいガーデニンググッズだ。
2012年4月11日 00:00