ブラック・アンド・デッカー「スチームモップ FSM1200」

　家電Watch編集部から「貴様は掃除好きでありかつ大掃除の時期だからスチームのコレを試してみなはれ」的なメールとともに、ブラック・アンド・デッカーの「スチームモップ FSM1200」が送られてきた。むむむ!! まさに俺が今「どのスチームモップを買うか」と調べていたところ。渡りに船的状況♪ 鋭意試してゆきたい!!

　ていうかスチームモップの類、使ったことナイんですよ。でもテレビ通販とかでよく見かけるので興味津々。テレビの実演とかでは凄い勢いでフローリングの汚れを落としてるじゃないスか!!

　高温の蒸気でしつこい汚れを浮かせてサッと除去!! みたいな。同時に殺菌!! みたいな。俺もソレやりた～い輝きを失ったフローリングをキレイに掃除した～い!! とか思ってスチームモップを調べ中だったのだ。

　そんなところへ送られてきたブラック・アンド・デッカー「スチームモップ FSM1200」。ヘッド部分から出る130℃のスチームにより汚れを浮かせ、それをマイクロファイバーパッドで拭き取ってしまうらしい!! 99.9％以上の除菌効果も実証されているらしい!!　こびりついた汚れを一気に除去できるかも!! 超ラクに掃除できるかも!! ウチのフローリングがアッと言う間にピカピカかも!! ゼヒ今スグ直ちに試してゆく!!

使用時のイメージ。スティック型クリーナーのような感じで使う。ヘッド部からスチームが出て、床の汚れを浮かし、同じくヘッド部のマイクロファイバーパッドで汚れを拭き取る。高温蒸気の雑巾がけですな	サイズは300×150×1,190mm(幅×奥行き×高さ)。このように自立する。使用中もこのスタイルで自立させれば蒸気が自動的に止まるようになっている。ちなみに本体下の黒いものは床を濡らさないスタンディングマット	不使用時は本体のハンドルバーにあるコードホルダーに電源コードを巻き取れる。ハンドル、ハンドルバー、本体は分離が可能でコンパクトに収納することもできる。細かい使い勝手までよく考えられてますな

マイクロファイバーパッドが2枚付属している。手洗い/洗濯機洗いすれば繰り返し使える。フローリングや畳のクリーニングに向く	凹凸の大きいタイル床などに向くマイクロファイバーモップも1枚付属する。このほかにカーペット用のアタッチメントも付属する	床にマイクロファイバーパッドを置き、本体を乗せるだけでセットが完了。取り外しはタグの部分を足で踏んで本体を上げるだけだ

　早速セットアップ(開梱後に組み立て)して使用準備完了。本体に水を入れてダイヤルをフローリングに合わせ、本体を自立させて(ヘッドとアームを直角にして)電源ボタンを押したら15秒程度で使用できるようになった。スチームというからもっとスタンバイに時間がかかるかと思ったが、ほとんど待たされずに準備完了となってプチ驚いた。

　使用準備完了となったら、自立した本体を倒して床を撫でるように掃除していく。本体を倒すと自動的にスチームが出始め、本体を自立させるとスチームが止まるシクミで、スチームを出すためのレバーやボタンなどはない。

使用の手順も平易。付属の給水カップで本体に水を入れ、ダイヤルを床材の種類に合わせ、電源を入れるだけ。電源投入後15～20秒程度で使用できるようになる	ダイヤル部アップ。「フローリング・畳・カーペット」「大理石・その他石材」「タイル・ビニール」の3種類から床材を選ぶ。非常にシンプルに使っていける	スチームモップFSM1200を使えば、お子様とワンちゃんが大喜びで奥様が美人でスマートになるかどうかは置いといて、このように床がピカピカになるのかな？

　で、どの程度ラクに拙宅のフローリングがキレイになったのかと言うと、も～スチームモップFSM1200で床を数度撫でたら汚れ一掃で表面ピッカピカに輝いて……ってコトはなく、ある観点からは「期待はずれ」の結果となった。え～スチームモップとかって使っ瞬間スゲく床キレイになるんじゃないのぉ～？ なぁ～んだ。

　しかし、効率という観点からすれば、かな～りラクして床をキレイにすることができた。これまでなら相当苦労しないとキレイにできなかった床を、かなりラクしつつ本格的に掃除できたと感じる。以下、その結果を写真にてご覧いただきたい。

窓の開け閉めのためによく立ち止まる床。床コンセントの右側に黒ずみがある。写真左から、掃除前、スチームモップFSM1200で掃除後、さらにワックスがけ後の様子。スチームモップFSM1200でも黒ずみが完全に落ちるわけではないが、この黒ずみ、手による雑巾がけだと落とすのがホントに大変なのだ。その観点から言えば、スチームモップFSM1200は非常にラクに汚れを落とせる器具だと感じる

黒ずみ部分のアップ。こちらも写真左から、掃除前、スチームモップFSM1200で掃除後、さらにワックスがけ後の様子となる。スチームモップFSM1200で汚れを落とし、汚れ落とし効果もあるお手軽系ワックスで仕上げると、効率良く床をキレイに仕上げられる

こちらは上の写真にある床の黒ずみを落としたときにマイクロファイバーパッドに付いた汚れ。上が新品、下が使用後、ですな	ちなみに、仕上げに使ったワックスはリンレイの「つやピカ透明クリーナー」。汚れ落としとツヤ出しを同時にできる製品だ

　上で「ある観点からは期待はずれ」とか書いたが、それはつまり「スチームモップFSM1200だけで床掃除が完結すると思い込んでいた」からだ。上の黒ずみ床の結果のように、スチームモップFSM1200だけでは落とせない汚れもある。が、汚れ落とし効果があるワックスあるいは床用洗剤などとうまく併用すれば、スチームモップFSM1200は「ラクに床掃除できる器具として大きな効果を発揮する」のであった。

　全体的な印象を言えば、俺の場合、スチームモップFSM1200によってフローリング掃除～ワックスがけが物凄くラクになった。たとえば、これまで1時間かかっていたフローリング床掃除が20分くらいで済むようになったと思う。もちろん掃除後の疲労も大幅に減った。

　これまでの俺的床掃除は、掃除機がけ→濡れ雑巾がけ→ワックスがけ、という流れ。ワックスがけは「汚れ落とし効果もあるお手軽系ワックス」を使っている。ので、俺的床掃除のなかでいちばん疲れるのが床の濡れ雑巾がけだ。冬でも汗が流れるくらい疲れる。

　スチームモップFSM1200は床の濡れ雑巾がけの部分で使える器具だが、立ったまま、あまり力も必要とせずに床の汚れを落とせる点が非常にイイ。あまりゴシゴシと床を擦る必要はなく、ヘッドで床面を何往復か撫でる感じでいい。頑固な汚れは力よりも往復回数で対処、みたいなイメージ。ホントにラク。

　これだけで十分に床の汚れを落とせるので、その後のワックスかげの効果が倍増しているように思うし、実際に床へのワックスの乗りがいい───ムラが出にくいし光沢も強い。スチームモップFSM1200により古いワックスをシッカリ落とせているのかもしれない。

こちらはキャスター付き三脚がいつも置かれている床。キャスターにより床にスポット状の汚れが付いてしまっている。これがまた落ちにくい汚れなんですよ。写真左から、掃除前、スチームモップFSM1200で掃除後、さらにワックスがけ後の様子。スポット汚れをラクに落とせたのはビックリ

トイレの入口内側。毎日何度も踏む床面なので、全体的にくすんだように汚れている。これもやはり写真左から、掃除前、スチームモップFSM1200で掃除後、さらにワックスがけ後の様子。非常にラクに掃除できた

　それから、試用する前はスチームモップの類に少々心配を抱いていた。冬場に使うと湿気が……どうなるのかな? と。結果を言えば、イメージしていたほど多量のスチームを出すわけではないようで、頑固な汚れの上を繰り返し擦っていても床表面がうっすらと濡れる程度だった。窓を開ければすぐに乾く程度なので、スチームモップを使った後に拭き上げるような必要はほとんどなかった。

　ただし例外があり、たとえばトイレなど北側にありがちな「床が冷え切っている部屋」で使うと、床がけっこー湿る。そのまま放置しておきたくない程度シットリと濡れたりもする。窓を開けてもすぐには乾かない雰囲気の濡れ方。そういう場合はやはりスチームモップ使用直後のから拭きが必要だと思う。

　あ～でもスチームモップFSM1200便利っス。ぶっちゃけ、こんなにラクに「フローリング床の濡れ雑巾がけと同等の掃除」ができたのは初めて。今後はもう素手による濡れ雑巾がけはしない方向で!! みたいな明るい気分になる。ちなみに、付属のマイクロファイバーパッド、汚れをよく吸着するわりには汚れを落としやすかった。手洗いですぐに黒ずみ汚れを落とせた。一般的な雑巾よりずっと扱いやすいですな。

　てな感じで、この時期に至り「あ～床の濡れ雑巾がけメンドくさいなぁ……」と思っているなら、一度スチームモップFSM1200をチェックしてみるといいかもしれない。スチームモップFSM1200のみでは床掃除が完結しないケースも多いが、床掃除がググッとラク化するのは確実である。