家電製品ミニレビュー

セイコー ハイブリッドソーラーデジタル電波時計「SQ420S」

~安心して使えるソーラー駆動の電波時計
by スタパ齋藤
セイコークロックのハイブリッドソーラーデジタル電波時計「SQ420S」

 新しい壁掛け時計を買ってみた。モノはセイコークロックのハイブリッドソーラーデジタル電波時計「SQ420S」。電波時計で、電池+ソーラー発電を電源とするデジタル時計である。

 で、使ってみた結論からイキナリ言えば、デジタル表示の電波時計としては今時的フツーな電波時計という感じだ。けど、サイズや電源周りについても考えれば、ほぼ文句ナシの利便があるという印象となった。

 SQ420Sが表示してくれるのは、時間(時分秒)、日付(12/24時間制選択可能)、曜日(漢字)、温度(℃)、湿度(%)。一昔前ならイロイロな情報を表示してくれて便利な電波時計!! てな感じだが、現在では、やはり、フツーな表示内容ですな。現在なら、これにプラスして西暦とか元号とか表示されたら嬉しいような気がする。


メーカーセイコークロック
製品名SQ420S
希望小売価格10,500円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格7,350円


このような表示になる。表示パネルの左右には太陽電池パネルが埋め込まれている。枠の材質はプラスチック日付を大きく、時刻を小さく、と設定して表示することもできる。日付や曜日、温度や湿度が表示される点もプチ便利。時刻表示は12時間制と24時間制から選べる表示変更や時刻合わせは裏面の操作ボタンで行なう。が、電波時計として正しく機能する環境なら、操作する必要はあまり出てこないだろう

 とはいっても、拙者的用途においては十分使いやすい時計だ。壁掛け時計として使っとります。床から約220cmの高さに掛け、仕事中に時々見上げて時刻や日付を確認、みたいな。本体がスリムなわりには表示される文字が大きめなので、視認しやすいですな。また、本体のスリムさゆえ、壁掛け時計としても置き時計としても違和感なく使える。このあたりの設置の自由度も、座布団一枚! な気がする。

付属のスタンドを使えば、このように置き時計として使える。このときのサイズは340×89×124mm(幅×奥行き×高さ)付属木ネジもしくは付属石膏ボード用金具を使えば、壁掛け時計として使える。このときのサイズは340×31×115mm(幅×奥行き×高さ)ソーラー電源が機能しない(暗い)ときは、リチウム電池CR123A×1個が電源となる

 ところで、SQ420Sを買った理由はふたつ。そのひとつは、電波時計であることだ。てか、拙者、電波時計じゃないと買わない人である。

 一般に電波時計と言われている時計は、標準電波(JJY)と呼ばれる正確な年月日時刻を含んだ電波を受信して、自動的に正確な日付や時刻を示す機能を持つ。時刻合わせの必要ナシ!! なのでヒジョーに便利なんである。

 標準電波の時刻などデータの基準となっているのはセシウム時計(原子時計)だ。その精度は10万年に1秒の誤差しかないと言われている。そんな電波をモトに時刻合わせをする電波時計なので、いつも十分正確な時刻を知り得て便利&気分ヨシ、てなわけだ。ちなみに、標準電波を発する施設は、日本の場合、おおたかどや山標準電波送信所はがね山標準電波送信所にある。

 しかし電波時計とはいえ、肝心の標準電波が受信できない場合は正確な日付/時刻の表示を行なえない。その場合、手動で日付/時刻を合わせることになる。このとき、時計としての精度は平均月差±30秒。また、環境によっては標準電波を受信できたりできなかったり、てなコトも。やや長い間標準電波が受信できない場合の精度も平均月差±30秒レベルとなる。ので、自律的に時刻をカウントする時計としてはそーんなに高精度じゃないわけですな。

 あ。なんか電波モノってコトで話が長めに逸れたが、この時計を買ったもうひとつの理由。それは、ソーラー電源でも電池でも動作するという点だ。これまで同じような電波時計を使っていたが、ソレは電池駆動だった。だいたい1年弱で電池交換。些細なコトではあるが、時計の電池切れは残念感が高め。あー時間消えてるし~、電池交換メンドいニャ~、みたいな。

 このSQ420Sの場合、明るいとき(約200ルクス以上)は太陽電池で発電して動く。窓から十分な光が入るような環境なら、昼間はずっとソーラー電源駆動ってわけですな。で、暗くなったら電池(CR123A×1個)を電源とする。結果、5年くらい電池交換が不要なケースが多いっぽい。拙宅環境でどの程度電池が保つのか(まだ使い始めたばかりなので)不明だが、これまでより電池交換の回数が減らせるのは確実だと思う。なお、電池だけで使っても約3年動くようだ。

 てなわけでSQ420S、セイコークロックの数々の電波時計のなかで、そうそう目立った機種ではないものの、なかなか快適に使えている。壁掛けにできで、なるべくスリムで、デジタル時計として今時的表示要素は全部揃っていて、電源面でもチョイと進んでいる時計が欲しい、という人にお勧めしたい。





2009年5月18日 00:00