家電製品ミニレビュー
ガジェットメーカー・Ankerのコードレス掃除機の実力は?
2017年4月20日 07:00
デジタルガジェット、特にモバイルバッテリーのメーカーとして有名なAnker。そのAnkerが「eufy(ユーフィ)」という家電ブランドを起ち上げたのは昨年9月のこと。今回は、「eufy HomeVac」のワイヤレススティッククリーナーを使う機会を得たので、その使い勝手をレビューする。
メーカー名 | Anker |
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製品名 | eufy HomeVac「T2401」 |
購入価格 | 14,800円(税込) |
HomeVacにはハンディクリーナーとしても使えるモデルもあるが、今回はスティッククリーナーのみのシンプルなモデルを使用した。
開封した後に、まずはちょっとした組み立てが必要になる。ポキリと折れたような、スティック部分を結合し、コインなどでネジ止めする。あとは、ヘッド部分をジョイント。
ダストカップ部分が本体の下方に配置されていて、本体を起こすとカチッと軽く手応えがあり、自立してくれる。自立型が好きな筆者としては、それだけで印象が良い。
本体には2,200mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、強モードで約22分間も連続で掃除できてしまう。我が家は狭いとはいえ、隅々まで掃除しようとすると20分くらいは必要。約22分間も掃除できるのは頼もしい。弱モードであれば、約50分も駆動する。
実際に掃除してみると、吸引力は強く、大小のゴミから髪の毛、ホコリなどまでよく吸い取ってくれる。掃除した後は、裸足で歩いても(基本、我が家は裸足)、足の裏にゴミが付着することもない。
不満があるとすれば、モーターヘッドの動き。ヘッドの向きだけを左右に振りたい時には、かなり手首をひねる必要がある。
もう1つ、これもヘッドに関して。自立するのは嬉しいのだが、掃除を再開しようと立てていた掃除機を手にすると、ヘッドが固定されたままなのだ。これだとすぐに掃除を再開できず、足などでロックされたヘッドを押してあげないといけない。
ダストカップの底面がパカッと開いてゴミ処理が簡単
ゴミやホコリを溜めていくダストカップは、中身がよく見える半透明製のプラスチック。ゴミが入っていくのを見ると、掃除するモチベーションを維持しやすい。地味ながらも嬉しいポイントだ。
スティッククリーナーの吸引力を強く保つためには、まずはこまめなゴミ捨てが必須。カップ内が見やすいと、「あっ、ゴミを捨てなきゃ」と思うようになる。ダストカップの細かいところまでキレイにしておければいいが、それはちょっと面倒。
ユーフィのダストカップは、底面全体がパカッと開き、ゴミをドサッと捨てられる設計になっている。欲を言えば、レバーかなにかを引けば、開くようにして欲しいところだが、これは便利だ。こうして底面が開くことで、大きなゴミだけでも気軽に捨てられる。
ダストカップの中には、2つのフィルターが収まっている。どちらも水洗いあが可能で、吸引力をより保ちたいならこまめに洗いたい。
メンテナンスする上でうれしいのが、モーターヘッドの上部が透明だということ。モーターヘッドは、畳の部屋でも隙間に溜まったゴミを掻き出しながら吸い取れるので良いのだが、よく髪の毛がブラシに巻き付いてしまう。
そのモーターヘッドが透明なので、ブラシの状況をひと目でチェックできるのだ。あ、けっこう髪の毛を巻きつけたなぁ、と思ったらブラシを外してキレイにすればいい。
コストパフォーマンスが高いワイヤレスクリーナー
バッテリー駆動時間が約22分間と長く、コードに煩わされることもなく、部屋全体を掃除できる。それなのに、現時点で15,000円前後で購入できるのは、コストパファーマンス的には良いと思う。
もちろん安いのには理由がある。ハンディクリーナーとして使えなかったり、同梱ヘッドが1つだけで隙間ノズルなどが同梱しないなどが、主な理由だろう。筆者としては、隙間ノズルは入れてほしかったなぁと思うものの、ハンディクリーナーは、“なければないでまぁいいか”というレベル。
吸引力や基本的な使い勝手は申し分ない。一人暮らしなどで、手頃な価格のスティッククリーナーを探している人にはお薦めできる製品だ。