家電レビュー
パラパラ炒飯ほったらかしで簡単! 3本アームのアイリス自動かき混ぜ鍋が便利
2026年10月27日 08:04
食材を切って入れ、スイッチを押して待つだけで料理が完成する自動調理鍋。時間の有効活用、時短調理に役立つ「ほったらかし家電」として、共働き世帯や子育て世代の注目を集めています。
中でも便利だと思ったのは、アイリスオーヤマの自動調理鍋「Chef Chao(シェフチャオ) SA-CH24」です。一般的な自動調理鍋と異なり、フタなしで調理が可能。加えて、「まぜチャオアーム」と名付けられたかくはん棒を搭載し、3本のアームが自動で食材をかき混ぜてくれるのも特徴です。
今回実機を借りることができたので、実際に使ってみた感想、良かった点、気になった点まで詳しくレビューします。
フタなし&まぜチャオアームでパラパラの炒飯がほったらかしで完成
アイリスオーヤマ「Chef Chao」は、煮る・炒める・蒸す・ゆでる・焼く・無水調理・低温調理・炊飯・発酵の9つの調理方法に対応する自動調理鍋(オートクッカー)です。最大調理容量は2.4L、家族向けのサイズです。直販価格は38,280円。
幅広いメニューを簡単に作れる多機能タイプは多数存在しますが、本機がほかのモデルと一味違うのは、フタなし調理ができる点です。
本機はフタを取り外すことにより、調理中に発生する水蒸気を逃がしながら加熱できるので、炒飯はパラパラに、野菜炒めはシャキシャキに仕上がります。幅広い調理方法の中でも、特に炒め料理を得意とする調理家電です。加えて、調理中に調味料の追加・後入れができるのもフタなし調理の利点です。
炒飯をパラパラに仕上げるのは、手作りでもなかなか難しいもの。自動調理で本当にパラパラの炒飯を作れるのか半信半疑だったので、さっそく試すことにしました。
炒飯は本機の自動調理モードで作ることが可能です。
自動調理モードの使い方はシンプルで簡単。内なべに食材を入れて本体にセットし、必要に応じてフタ・まぜチャオアーム(かくはん棒)を取り付けてトップカバーを閉め、メニュー番号を選んでスタートボタンを押すのが基本操作です。
調理中は機械が自動でかくはん棒を動かし、メニューに応じて火加減やかき混ぜのスピード・頻度を調整してくれるので、出来上がるまでほったらかしでOK。つきっきりで見る必要がないため、別の作業をしたり、ちょっと一息ついたり、空いた時間をほかのことに使えます。
炒飯を自動調理モードで作るときは、先に述べたように、フタは使用しません。事前準備として、本体にまぜチャオアームのみを取り付けておきます。
使用する食材は、炊いたご飯(温かいもの)、卵、調味料(中華だし、ごま油、しょうゆ、塩、こしょう)、具材、食用油など。ボウルに卵を割り入れ、調味料と混ぜ合わせて、温かいご飯を加えてしっかり混ぜてから、食用油を引いた内なべに移します。さらに、具材を加えて、内なべを本体にセットしたら準備完了です。
トップカバーを閉めて、モードを自動調理に切り替えて、「<」または「>」ボタンを押してメニュー番号「6-3」を選択し、スタートボタンを押したら、あとは出来上がるまで待つだけ。2人分の炒飯の調理にかかる時間は11分ほどです。最後に好みで小口ネギをトッピングしたら完成です。
出来上がった炒飯は、メーカーの説明通り、パラパラに仕上がっていました。ご飯がベチャッとはならず、スプーンですくったときからパラパラ感がわかるほど。手軽に、短時間で、しかもおまかせで作れるのはうれしい限りです。炒飯があまり得意じゃないという人も失敗なく作れると思いました。
長さの異なる3本のアームがムラなくかき混ぜる
ここで改めて、先ほどの炒飯作りで活躍した「まぜチャオアーム」について詳しく紹介します。このかくはん棒は長さの異なる3本のアームで構成されており、自動で回転しながら、鍋の内側から外側までムラなくかき混ぜてくれます。そのため、食材全体に味がなじみやすく、焦げつきも防げるので、料理をおいしく仕上げられます。
さらに、メニューにより、かくはんのスピードや頻度なども自動で調整されます。炒飯や野菜炒めなどを調理するときはアームがしっかり回転。反対に、麻婆豆腐やスクランブルエッグなど、崩れやすい食材を使うメニューではやさしくかき混ぜるといったように、アームの回転パターンが使い分けられます。
そのアームの実力を実感したのが、家庭料理の定番メニューである「カレー」です。
カレーも、もちろん自動調理が可能(メニュー番号:3-5)。野菜、肉、カレールー、水などのすべての食材を内なべに入れ、本体にフタとまぜチャオアームを取り付けた状態でトップカバーを閉めてスタートすれば、出来上がるまで何もする必要はありません。
ちなみに、筆者がカレーを作るときは、じゃがいもの煮崩れがやや心配なため、下ゆでしたものを最後に投入するのが習慣になっており、今回も同様に調理しました。もちろん、レシピ通りにじゃがいもをほかの食材と一緒に先に内なべに投入しても大丈夫です。
完成したカレーは食材にしっかり火が通り、すべてやわらかく煮えていました。カレールーがダマになることなく、均一に混ざっていたのにも感心しました。手作り感もあり、おいしく食べられたのもうれしいポイント。火加減の調整や焦げつき防止のための見守りが必要なカレーをほったらかしで、しかもおいしく作れるのは助かります。
自動調理メニューが充実! 蒸し調理に便利な専用プレートも付属
本機の自動調理には120種類以上のレシピを搭載。炒飯やカレーのほか、焼きそば、さばのみそ煮、肉じゃが、クリームシチュー、煮込みハンバーグ、ナポリタン、カルボナーラなど、メイン料理から副菜まで幅広いメニューを手軽に作れます。自動調理モードのメニュー番号を記載したレシピブック(47種を掲載)も付属。必要な材料、手順、調理時間の目安、フタ・アーム使用の有無などが書かれており、迷わず作ることができます。Webサイトに掲載されているオリジナルレシピとあわせて活用すれば、毎日の献立に悩まずに済みそうです。
自動調理メニューによっては、調理の予約が可能です。予約可能なメニューを選ぶと、操作部に「予約」の文字が点滅します。予約する場合は、「予約」ボタンを押し、「<」または「>」ボタンで、出来上がりまでの時間を設定し、スタートボタンを押します。予約タイマーは、最大12時間、10分単位での設定が可能です。
本機には、蒸し調理に便利な「蒸しプレート」も付属します。野菜、魚、肉など、好みの食材を蒸気で包み込むように加熱できます。素材のうまみが閉じ込められる上、油を使わないためヘルシーに仕上げられるのも魅力です。
蒸し鶏は自動調理が可能です。蒸しプレートにクッキングシートを敷いて、鶏むね肉(筆者はささみを使用)を並べて酒を振りかけておき、水を入れた内なべにセット。その内なべを本体にセットし、自動モードのメニュー番号「4-6」を選択してスタートボタンを押します。
なお、蒸しプレートは、まぜチャオアームと同時に使用できないので、蒸し調理の際は注意しましょう。
出来上がった蒸し鶏は、好みの調味料をかけて食べたり、サラダの具材に使ったり、何かと重宝します。自動調理に対応しているので、火加減を調節したり、途中で火の通り具合を確認したりする手間がかからず、手軽に作れるのも良いと思いました。
本機には自動調理だけでなく、手動調理モードも搭載されています。火加減、加熱時間、かくはんの有無や頻度などを自分好みに調整したい人は、手動調理を選ぶのもおすすめです。
使用にあたっては注意点も
本機で調理する際に、フタを付けて加熱すると、調理中に蒸気穴から激しく蒸気が出ます。手や顔を近づけすぎるとヤケドするリスクが高いので注意しましょう。
加えて、フタの裏側にはかなりの量の水滴が付きます。開ける際に水滴がポタポタ垂れやすいので、すぐに拭き取れるように布巾を用意しておくと良いと思いました。
また、メニューによっては、完全に自動で出来上がるわけではなく、最後のひと手間が必要なものも。
スクランブルエッグを自動調理(メニュー番号:1-10)した際、調理終了後の合図が鳴ったものの、卵の表面が固まっておらず、液体のままのように見えたため、1分ほど延長加熱したのですが、卵の状態は変化がないようでした。そこで、ヘラを使って状態を確認したところ、卵の底面は焼けていたので、そのままヘラでかき混ぜると徐々に全体が固まって、ちゃんとしたスクランブルエッグが完成しました。
レシピブックには“最後にかき混ぜる”という記述はありませんが、実際に調理して、必要に感じた作業でした。
本機では、焼きそばも自動調理(メニュー番号:1-8、フタ・アームあり)できますが、スクランブルエッグ同様に、想像していたようには仕上がりませんでした。
焼きそば2玉分の自動調理で、材料を内なべに入れる際、レシピ通りに、食用油、野菜、豚肉、麺、ソース(粉タイプの場合は水を回しかける)の順に投入。このとき、肉と麺はほぐしながら入れ、ソースは全体にまんべんなくかけるのがポイントです。麺は電子レンジで加熱するとほぐしやすくなります。
出来上がりを確認すると、全体が混ざりきっていなかったためか、やや味ムラができてしまいました。
調理前は、具材、麺、ソースがしっかり混ざった焼きそばに仕上がるのをイメージしていたのですが、具材と麺が絡んでいる様子もなく、内なべに入れたときのように、それぞれが層になったままでした。
アームはかくはんするだけで、上下を返す機能がないので、全体がうまく混ざらないのは当然といえば当然だったかもしれません。あるいは麺をほぐし足りなかったのか。
したがって、焼きそばも最後は手作業で全体を混ぜ合わせる必要があると感じました。機械だけで上手に仕上げるには、コツが必要なのかもしれません。
さらに、連続使用にも注意が必要です。本機を連続して使用すると、本体が高温になり、操作部にエラー(U03)が表示されます。エラーが出た際はあわてずに、トップカバーを開け、内なべを外して10~15分程度置き、本体が十分に冷めるのを待ってから使用を再開します。
お手入れ簡単&おまかせ調理で暮らしにゆとりが生まれる
本機使用後は、内なべ、フタ、まぜチャオアームを取り外して、台所用中性洗剤で丸洗いするだけでお手入れが簡単です。付属の蒸しプレートも同様に洗浄できます。なお、食器乾燥機は使用できません。本体は水洗い不可のため、やわらかい布や布巾などを使って汚れを拭き取りましょう。
特に炒め物を得意とするアイリスオーヤマの自動調理鍋「Chef Chao SA-CH24」は、お手入れのしやすさに加えて、基本的に材料を入れてスイッチを押すだけで、ほったらかし調理ができる手軽さも魅力だとあらためて感じました。
カレーのような煮込み料理、パラパラ食感の炒飯など、ちょっと手間のかかるメニュー作りをほぼ機械に任せておいしく作れるのは、忙しい日は助かります。手動調理で自分好みにアレンジできるので、料理にこだわりたい人にとっても便利。
毎日忙しくても手作りの食事を諦めたくない人、時間を有効活用したい人やゆとりある暮らしを楽しみたい人は、ぜひ本機を試してください。







































